D&D冒険シナリオシリーズプレイレポート
現れた地下都市編
第1話
INDEX/REPORT INDEX/NEXT
  2008.11.09
  以下は冒険シナリオシリーズ6『現れた地下都市』を、3.5Eへコンバートしてプレイしたレポートである。
  番外編が2編入っている為、シナリオ進行が遅れに遅れている。

  エンディングを迎えるのはいつの日か……。
 
警告!

この先はシナリオのネタバレが盛大に綴られています!
まだプレイしていない方、プレイする予定のある方は、DMに相談して、許可をもらってから読んだ方が良いでしょう。

 
◆栄光の夜明け―The daybreak of the glory―と+αの面々◆(五十音順)
*以下のイラストは、あくまでにのまえ個人の想像によるもので、プレイヤーの許可を取っていません*
 信仰魔法でパーティを守る守護神
アルカライラ 【種族など】人間 女性 真なる中立 23歳
【クラス】13レベル/クレリック(ファラングン:幸運と守護)10 コンテンプラティブ3


【能力値】
筋力:11/±0 敏捷:14/+2 耐久:14/+2
知力:14/+2 判断:21/+5 魅力:14/+2
【特技】《イニシアチブ強化》 《治癒呪文増幅》 《清浄なる治癒力》 《信仰の後見人》 《退散回数追加》 《守護の献身》
【主な装備】+1フレイミング・ウォーハンマー +2フルプレート ダークウッド製バックラー メタマジック・ロッド・オヴ・レッサー・エクステンド クローク・オヴ・カリズマ(+2) ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+1) ベリアブド・オヴ・ウィズダム(+4) シールド・アザー焦点具用リング マイナー・リング・オヴ・エナジーレジスタンス[電気] ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック アイウーンストーン(桃色) アイウーンストーン(薔薇色) ポーションベルト(10連) ワンド各種 巻物各種 ポーション各種
【言語】 共通語、火界語、ゴブリン語、竜語
【成長】 (ク)=クレリック (コ)=コンテンプラティブ
・種族_人間:《イニシアチブ強化》
・1レベル(ク1):《治癒呪文増幅》(1)、オーラ(ク1)、信仰呪文(ク1)、幸運の領域(ク1)、守護の領域(ク1)、アンデッド退散(ク1)、任意発動(ク1)
・2レベル(ク2):―
・3レベル(ク3):《清浄なる治癒力》(3)
・4レベル(ク4):―
・5レベル(ク5):―
・6レベル(ク6):《信仰の後見人》(6)
・7レベル(ク7):―
・8レベル(ク8):―
・9レベル(ク9):《退散回数追加》(9)
・10レベル(ク10):―
・11レベル(コ1):健全なる肉体(コ1)、ボーナス領域:旅(コ1)
・12レベル(コ2):《守護の献身》(12)、心術破り(コ2)
・13レベル(コ3):信仰による肉体の完成(コ3)
 《信仰の後見人》で、回復呪文を近距離に飛ばせるようになったことで、自身を危険に晒すことが少なくなり、パーティ全体の生存性が高まった。
 ついやり過ぎてしまうDMの所為で、幾度となくピンチに陥ったパーティを、その腕で支えてきた。
 占術の経験点消費が目下の悩み。


 『ところでさ、子供は?』
 

 豪腕でパーティを守るアタッカー
グレネス 【種族など】人間 女性 真なる中立 19歳
【クラス】13レベル/ファイター10 バトルマスター


【能力値】
筋力:22/+6 敏捷:16/+3 耐久:18/+4
知力:13/+1 判断:13/+1 魅力:8/−1
【特技】《回避》 《強打》 《特殊武器習熟:ガリアンソード》 《強行突破》 《武器熟練:ガリアンソード》 《武器開眼:ガリアンシード》 《背に目あり》 《薙ぎ払い》 《近接攻撃体得:斬撃》 《上級武器熟練:ガリアンソード》 《迎え討ち》 《猛攻》 《上級武器開眼:ガリアンソード》 《神速の反応》 《鋼の意思》 《跳躍攻撃》
【主な装備】+2キーン・スペル・ストアリング・アダマンティン製ガリアンソード +3チェインシャツ +1アニメイテッド鋼鉄製ヘヴィ・シールド ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+2) アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー(+1) グラヴズ・オヴ・デクスタリティ(+2) リング・オヴ・プロテクション(+2) シールド・アザー焦点具用リング ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレングス(+4) ブーツ・オヴ・スピード アイウーンストーン(桃色) ポーションベルト ポーション各種 武器用三連カプセル保持器 錬金カプセル各種
【言語】共通語
【成長】 (フ)=ファイター (バ)=バトルマスター
・種族_人間:《回避》
・1レベル(フ1):《強打》(1)、《特殊武器習熟:ガリアンソード》(フ1)
・2レベル(フ2):《強行突破》(フ2)
・3レベル(フ3):《武器熟練:ガリアンソード》(3)
・4レベル(フ4):《武器開眼:ガリアンシード》(フ4)
・5レベル(フ5):―
・6レベル(フ6):《背に目あり》(6)、《薙ぎ払い》(フ6)
・7レベル(フ7):―
・8レベル(フ8):《近接攻撃体得:斬撃》(フ8)
・9レベル(フ9):《上級武器熟練:ガリアンソード》(9)
・10レベル(フ10):《迎え討ち》(フ10)
・11レベル(バ1):上級薙ぎ払い(バ1) 戦士の魂(バ1) 耐え抜く力(バ1) 不倒の戦士(バ1)
・12レベル(バ2):《猛攻》(12)、直感回避(バ2)、《上級武器開眼:ガリアンソード》(バ2)
・13レベル(バ3):《神速の反応》(バ3)、《鋼の意思》(バ3)、《跳躍攻撃》(バ3)
 ガリアンソードを手に戦う女戦士。
 アニメイトされたシールドやアミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー、リング・オヴ・プロテクション(+2)のおかげで、弱点であったACも大幅に補強された。
 さらに《上級武器熟練》や《武器体得》なども取得して、総合的な戦闘力を上げていく。
 最近は攻撃力に加え、特技の使いどころも身に付き、一端のアタッカーとして地位を固めつつある。


 『やべぇ! 落っこったぁ!』
 

 知識と秘術魔法で運命を切り開く軍師
セルマール 【種族など】ハイエルフ 男性 中立にして善 138歳
【クラス】13レベル/ウィザード9 メイジ・オブ・アーケイン・オーダー4


【能力値】
筋力:13/+1 敏捷:18/+4 耐久:16/+3
知力:21/+5 判断:12/+1 魅力:10/±0
【特技】《技能熟練:精神集中》 《巻物作成》 《呪文発動時間短縮》 《呪文共同化》 《即時呪文威力最大化》 《上級使い魔》 《即時呪文威力強化》 《抵抗破り》
【主な装備】ヘッドバンド・オヴ・インテレクト(+2) ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+2) アミュレット・オヴ・ヘルス(+2) マイナー・リング・オヴ・エナジー・レジスタンス[電気] リング・オヴ・マインドシールディング(所持) リング・オヴ・マジックファング(所持) リング・オヴ・プロテクション(+2) バッグ・オヴ・ホールディング(タイプT) パール・オヴ・パワー(2レベル) ボカブズ・ブレスト・ブック ワンド各種 巻物各種 巻物巻き上げ機
【言語】エルフ語、オーク語、地下共通語、森語、竜語
【成長】 (ウ)=ウィザード (メ)=メイジ・オヴ・アーケイン・オーダー
・種族_ハイエルフ:魔法的な睡眠効果に対する完全耐性、心術呪文および心術効果に対するセーヴ+2、夜目、武器習熟、隠された扉に対する第六感
・1レベル(ウ1):《技能熟練:精神集中》(1)、秘術呪文(ウ1)、使い魔(ウ1)、《巻物作成》(ウ1)
・2レベル(ウ2):―
・3レベル(ウ3):《呪文発動時間短縮》(3)
・4レベル(ウ4):―
・5レベル(ウ5):《呪文共同化》(ウ5)
・6レベル(メ1):《即時呪文威力最大化》(6)、ギルド・メンバー(メ1)、呪文プール(メ1)
・7レベル(ウ6):―
・8レベル(ウ7):―
・9レベル(メ2):《上級使い魔》(9)、《即時呪文威力強化》(メ2)
・10レベル(メ3):ボーナス言語(メ3)
・11レベル(ウ8):―
・12レベル(ウ9):《抵抗破り》(12)
・13レベル(メ4):呪文プールU(メ4)
 パーティの知恵袋たるウィザード。
 キャラクターの性能ばかりでなく、的確な魔法の選択/使用タイミングでパーティを生き残らせてきた。
 戦術面においても軍師としてアルカライラと双璧をなす。
 最近はダメージ魔法が増えてきた?


 『私にではなくカルクリックスにお土産を買いなさいね』
 

 あらゆる局面で戦闘を補佐する超人ローグ
ベーグル 【種族など】人間 男 混沌にして中立 23歳
【クラス】12レベル/ローグ8 ソーサラー1 クレリック(オリダマラ)1 ファイター2
【能力値】
筋力:18/+4 敏捷:22/+6 耐久:16/+3
知力:16/+3 判断:16/+3 魅力:14/+2
【特技】《イニシアチブ強化》 《攻防一体》 《迎え討ち》 《早抜き》 《武器の妙技》 《刹那の抜き打ち》 《煩わしき挟撃者》 《鎧通し》
【主な装備】アダマンティン製+2ショートソード、コンポジット・ロングボウ(マイティ+4)、+2バックラー ゴーグルズ・オブ・マイニュート・シーイング クローク・オヴ・カリズマ(+2) アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー(+3) ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+2) グラブズ・オヴ・デクスタリティ(+2) リング・オヴ・フェザーフォール リング・オヴ・プロテクション(+2) ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック ワンド ポーション各種 武器用三連カプセル保持器 錬金カプセル各種
【言語】共通語、地下共通語、奈落語
【成長】(ロ)=ローグ (ク)=クレリック (ソ)=ソーサラー (フ)=ファイター
・種族_人間:《イニシアチブ強化》
・1レベル(ロ1):《攻防一体》(1)、急所攻撃+1d6(ロ1)、罠探し(ロ1)
・2レベル(ソ1):、秘術呪文(ソ1)、使い魔(ソ1)
・3レベル(ク1):《迎え討ち》(3)、オーラ(ク1)、信仰呪文(ク1)、幸運の領域(ク1)、欺きの領域(ク1)、アンデッド退散(ク1)、任意発動(ク1)
・4レベル(ロ2):身かわし(ロ2)
・5レベル(ロ3):急所攻撃+2d6(ロ3)、罠感知+1(ロ3)
・6レベル(ロ4):《早抜き》(6)、直感回避(ロ4)
・7レベル(ロ5):急所攻撃+3d6(ロ5)
・8レベル(フ1):《武器の妙技》(フ1)
・9レベル(フ2):《刹那の抜き打ち》(9)《煩わしき挟撃者》(フ2)
・10レベル(ロ6):罠感知+2(ロ6)
・11レベル(ロ7):急所攻撃+4d6(ロ7)
・12レベル(ロ8):《鎧通し》(12)、直感回避強化(ロ8)
 リースリットに変わる前衛型ローグ。
 能力値決定のダイスが爆発!
 超人キャラ誕生となる。
 時間のないプレイヤーに代わり、DMがビルド。
 ソーサラーとクレリックを入れ、アンデッド、人造に対しても、呪文を使うことで急所攻撃を行えるように。
 高い敏捷を生かすために鎧はメイジ・アーマーなど、少し偏った作りになっている。

 『先日、俺を襲ったのはあんた達か?』
 

 高い防御力でパーティを守るディフェンダー
ランツェット 【種族など】アアシマール 男 秩序にして善 23歳
【クラス】12レベル/パラディン(ハイローニアス)12


【能力値】
筋力:16/+3 敏捷:12/+1 耐久:16/+3
知力:9/−1  判断:16/+3 魅力:26/+8
【特技】《迎え討ち》 《強烈な個性》 《一撃回数追加》 《信仰の盾》 《戦いの祝福》 
【主な装備】+1ホーリィ・“イーヴル・アウトサイダー”ベイン・グレートソード +2アダマンティン製フルプレート +1アニメイテッド鋼鉄製ヘヴィ・シールド ヘルム・オヴ・テレポーテーション(ジャッカル型)アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー(+1) クローク・オヴ・カリズマ(+4) ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+1) ロック機能付ガントレッツ・オヴ・オーガ・パワー(+2) ベリアブド・オヴ・ウィズダム(+2) リング・オヴ・プロテクション(+4) マイナー・リング・オヴ・エナジー・レジスタンス[火] バッグ・オヴ・ホールディング(タイプT) パール・オヴ・パワー(1レベル)×4 ワンド ポーション各種 武器用三連カプセル保持器 錬金カプセル各種
【言語】共通語、天上語
【成長】 (パ)=パラディン
・種族_アアシマール:暗視、デイライト、[酸]に対する抵抗5、[電気]に対する抵抗5、[冷気]に対する抵抗5、レベル調整値+1
・1レベル(パ1):《迎え討ち》(1)、善のオーラ(パ1)、ディテクト・イーヴル(パ1)、悪を討つ一撃_1回/日(パ1)
・2レベル(パ2):信仰の恩寵(パ2)、癒しの手(パ2)
・3レベル(パ3):《強烈な個性》(3)、勇気のオーラ(パ3)、健全なる肉体(パ3)
・4レベル(パ4):アンデッド退散(パ4)、信仰呪文(パ4)
・5レベル(パ5):悪を討つ一撃_2回/日(パ5)、悪を討つ突撃(パ5)
・6レベル(パ6):《一撃回数追加》(6)、リムーヴ・ディジーズ_1回/週(パ6)
・7レベル(パ7):―
・8レベル(パ8):―
・9レベル(パ9):《信仰の盾》(9)、リムーヴ・ディジーズ_2回/週(パ9)
・10レベル(パ10):悪を討つ一撃_3回/日(パ10)
・11レベル(パ11):―
・12レベル(パ12):《戦いの祝福》(12)、レベル調整値清算(12)、リムーヴ・ディジーズ_3回/週(パ12)
 《信仰の盾》を取得することで更なる防御力を獲得した、高いACとセーヴが売りのパラディン。
 癒しの手による回復力と併せた高い生存性から、不倒の前線を構築する。
 弱点の一つであった攻撃力はグレートソードを装備したことで上昇したが、相変わらずイニシアチブは低いまま。
 イニシアチブの最下位をミーポと争い中。

 今回、中の人はお休み。
 

登場NPC 順不同
【ミーポ】
 『地底の城砦』で初登場のコボルド。
 当キャンペーンのマスコット……なのか?
 『地底の城砦』後、復活したガルシアスに一族を滅ぼされ、復讐の旅に出る。
 『夜牙塔の心臓』第1話で一行と再会し、一緒に塔を攻略することに
 とはいえいきなり最初の遭遇で死亡することになるが……。

 『夜牙塔の心臓』開始当初はシナリオ後にお別れの予定であったが、一部プレイヤー達の盛り上がりを受けてレギュラー化。
 ミーポが入るということはカルクリックスもパーティ合流……と思わせておきながら、パーティに常時NPC2人はDMが辛い為、相棒のカルクリックスは奥さん(予定)を見つけたことにして雪山に残す。
 現在はPCのサポート役(?)として活躍中?
 最初に動いて欲しい秘術使いなのだが、イニシアチブは最低な位置にいることが多い。


【カルクリックス】
 ミーポの相棒のホワイト・ドラゴンのワームリング。
 『地底の城砦』後、復活したガルシアスと戦い、ミーポを守りきる。
 その戦いで全身に傷を負い、命を取り留めるも、片目が見えないなどの後遺症が……。
 その後、ミーポと旅を続け、レベルを上げる。
 旅の中、ガルシアスの居所を掴むが、傷ついた体のこともあって、雪山でミーポの帰りを待つことに。
 その後、紆余曲折を得て奥さん(予定)を見つけたが、今後どうなるかは不明。
 ホワイト・ドラゴンは一番獣に近いらしいが……いいのかこれで?


【アマキュア】
  セルマールの使い魔のブリンクドッグ。
  正直、手が付けられません。
  攻撃能力が低いのが救いか。
  何とメスらしい。
  最初の頃、DMはプ○キュアと言い間違えていた。


【グラルフ辺境伯】
 グレネスの父。
 近隣諸国では一目置かれている実力者。
 お茶らけており、セバスチャンに実力行使で仕事をさせられている人。
 本気モードも一応存在する。
 現在はラッカスに替わり、本気モードを発して各方面と折衝中。


【セレスト】
 グレネスの母。
 《大業物》持ちの14レベルファイター。
 +5“ヒューマン”ベイン大型ダークウッド製グレートクラブを使用する。
 引退前はそれなりに高名な冒険者だったようだ。


【セバスチャン】
 デーデマン家の執事長。
 オールマイティで、戦闘から家事まで何でもこなす。
 あまり役に立たない部下を抱えており、デーデマン家の全ては彼の双肩にかかっていたといっても過言ではない。
 最近はラッカスが領主修行と称し、資産運用から領地管理を行うようになった為、半分ぐらい仕事が減った……はずであったが、『炎の悪魔』編でラッカスが使い物にならなくなり、さらには最近の地震のせいで、彼の仕事量は前以上に増している。


【ラッカス】
 サフィーラを失い、遺体の横で腑抜けになっているグラルフの息子にしてグレネスの兄その1。
 今回のサフィーラの復活で……?


【サフィーラ】
 ラッカスの婚約者。
 とはいえ、初登場は物言わぬ死体であった。
 炎の悪魔編でのデヴィル側にとってのキーキャラクターの一人。
 現在は死亡中だが、近日(このシナリオ)中に復活予定。


【ディクス&アイラス】
 グレネスとラッカスの兄弟。
 とっても空気NPCになってしまい、ちょっと後悔中。
 まぁ仕方ない。
 おそらく、このままフェードアウトするだろう。


【リアンデス】
 今回初登場のセルマールのメイジ・オヴ・アーケイン・オーダー(通称“大学”)での導師。
 当年400歳以上の女性のハイ・エルフ。


【モルデンカイネン】
 グレイホークの魔術師

地名
【グレイホーク】
 “フラネスの宝石”と呼ばれる巨大都市。


【オークハースト】
 シナリオ1_地底の城砦での一行のホームタウン。


【リドリィン】
 シナリオ6_夜牙塔の心臓での一行のホームタウン。
 シナリオ4_夢でささやく者での男爵領、シナリオ5_謎の環状列石での村もこの国に属する。


【ホルスト】
 グレネスの出身国。
 辺境の小国で、建国2世紀ほど。
 建国の際にはグレネスの祖先の目覚しい活躍があった。


【タグレット】
 グラフル辺境伯の領地の中心となる町。
 グラルフの屋敷がある。
 ホルストにおいても一番の辺境に位置し、、代々未開地域からの脅威を退けてきた。

◆INDEX◆


 シーン1 帰還
 シーン2 出会い
 シ−ン3 一喝
 シーン4 雪山
 シーン5 目覚めと別れ
 シーン6 大学
 シーン7 再会
 シーン8 ちらつく影
 シーン9 アンダーダークへ
 シーン10 デスモドゥ略奪団
 
 共同体データ:タグレット
*プレイレポ中に使用された呪文は、レポ内で初使用時に呪文の簡単な説明ページへとリンクしてあります*
*呪文の説明からはブラウザバックで戻ってください*
◆シーン1 帰還◆

DM:それでは第1回始めたいと思います。 よろしくお願いします。

一同:よろしくお願いしまーす。

DM:現状ですが、君達は前回の終わりに、モルデンカイネンからホルスト王国で大きな地震があったことを聞き、辞去して塔を出てきたところです。 どうします?

グレネス:そんなこと言われるくらいだから、すぐにも行きたいけれど。 その前に皆にお礼を言いたいな。 場所が場所だけれど……。

アルカライラ:いいんじゃないの? これからどうする? って、顔見合わせた時なんだし。

グレネス:じゃあ、出たところで振り返って、 「今回は私事に関わらせてしまって申し訳ありませんでした。 そして本当にありがとうございました。 義姉の結婚も私のわがままで遅らせていたところがあったので、責任を感じていたのです。 こうやって無事に復活の目処がついて本当に良かったです」

アルカライラ:無言で肩をポンと叩いて、 「これからちゃんと復活させて、結婚式を挙げて大団円を迎えられるように、もう一踏ん張りしましょう!」

セルマール:「そうですね。 もう一踏ん張り、がんばりましょう」

アルカライラ:……終わったと思っていたけど、終わってないからね。

グレネス:地震があったって言うから……まったくもぅ!

DM/ミーポ:ミーポが 「家族を失わないで済んで良かったなぁ」 って、言いながらグレネスの足をぽんぽんと叩くよ。

グレネス:「ミーポのおかげで失わないで済んだよ。 ありがとう」 って、にこりと笑う。

DM:ミーポも嬉しそうにしているよ。

アルカライラ:ということでテレポート使いの二人を見る。

セルマール:……本当に行っていいのですか?

アルカライラ:ん? 何で?  向こうの状況を見て、これからを決めればいいんじゃないかと。

セルマール:カルクリックスのところに傷を治しに行きたいと言っていませんでしたか?

アルカライラ:あ、それ? 傷を治す為の呪文(リジェネレイト)まだ用意してないから。 後日行きます。

セルマール:ああ、なるほど。 了解。

グレネス:「よろしくお願いします」

DM/ミーポ:んじゃあ、タグレットに行くでいいのね? (一同頷く)ならミーポが 「じゃあ、いくぞ」 って。 さすがに街中で呪文使うのはまずいので、ちょっと路地裏に移動してからテレポートします。

アルカライラ:あ、やっぱり街中の目立つところで魔法使ったら怒られるんだ?

DM:うん。 今までそういう描写をしてなかったけどね。 一般的には属性看破の呪文は失礼だし、攻撃呪文もダメ。 占術も本人にしかわからないから、参考意見程度にしか捉えられないね。 いろいろと本(DMGとかサプリとか)を漁ったらそんな感じらしい。

アルカライラ:ほ〜。

セルマール:まぁ、確かに。

DM:今まで、他の街中で攻撃呪文使ってても、緊急事態で反撃に使ってたから咎められなかったけど。

アルカライラ:そうだったねぇ。 気をつけないと。


  呪文の規制は確かに存在するだろう。
  こういうところはゲーム世界での常識なので、ちゃんと決めておいてプレイヤー達に公表しないといけないだろう。



DM:(コロコロ)では、テレポートした君達はタグレットに……緊急時でもないのにいきなり家の中というのもなんなので、グレネスの実家の近くに出現しました。

グレネス:周りはどんな感じ?

DM:屋敷自体には被害はないように見える。 前回の玄関ホールでの戦いの補修用の覆いがついたままだけれど。 あとは周りの塀に一部の崩れたところがあったり、倒れたのか一部の庭の樹がなかったりする程度だよ。

グレネス:よかったぁ。 あ、街の方は!?

DM:街の被害はそれなりに出ている。 倒壊した家がかなりある。 さらに火事があったのか焼け野原になっている区間もあるね。

グレネス:うあぅ。

アルカライラ:えぇ〜。

リースリットの中の人@外野:どうしてそこまで違うんだ?

DM:流石に造りが違う。 初代デーデマン伯爵は、辺境からの魔物の攻勢を押さえつける為に、ここにいたから。 屋敷は要塞化できるように強度が高いんだ。 地盤も固いしね。 

グレネス:あ〜、そういうことか。 う〜、どっちに行くべきか。

アルカライラ:指示仰ぐ為に屋敷に向う?

グレネス:ん〜、そうだね。 じゃあ、屋敷に入っていくけど。

DM:なら門に向っている途中で、後ろから 「お嬢様!」 と呼びかけられるね。

グレネス:誰?

DM:いつも出入りしている庭師だね。 グレネス達のところに追いついて 「お嬢様! よくご無事でお帰りくださいました。 心配しておりましたぞ」

グレネス:「うん。 こちらで地震があったって聞いたけど」

DM/庭師:「はぁ、見ての通りです。 大変な揺れでした。 死ぬかと思いました」

グレネス:「結構な被害が出たみたいだけど」

DM/庭師:「屋敷はそれほどでもなかったようですが、街の方はいくつもの家が崩れ、結構な被害が出ました。 噂では王都にも被害があったとか」

グレネス:「お母さんや皆は?」

DM/庭師:「無事が確認されております」

グレネス:「今どこに?」

DM/庭師:「伯爵様とラッカス様はポーネー村に滞在されていると聞いております。 奥様やお兄様、弟様は屋敷に」

グレネス:あ、確認は済んでるんだ。

DM:うん、済んでる。 地震が起こったのが二日前だから。

アルカライラ:庭師って通いなの?

DM:あまり広くない領主の庭に専属は居ないだろう。

グレネス:手入れというか庭を直しに来たのかな?

セルマール:でしょうね。

グレネス:じゃあ、一緒に入っていくよ。

DM:了解。 門で警備についていた兵士とまた同じような会話があるけど、端折ります。 で、庭師とは途中で別れて君達は屋敷前に来ました。

グレネス:中に入っていくけど。

DM/セバスチャン:では扉を開けると、セバスチャンが荷物を抱えているよ。 驚いた顔をして 「お嬢様! 皆様方も良くぞご無事で! お帰りなさいませ」

グレネス:「いえ、それより地震があったと聞いて戻ってきた」

DM/セバスチャン:「そうですか。 それは耳が早い。 ……確かに大きな地震がありました」

グレネス:「街の方に結構大きな被害が出ていたようだけど」

DM/セバスチャン:「は……死者、行方不明者合わせて100名ほど出ております」

アルカライラグレネス「え!?」

DM/セバスチャン:「……倒壊した建物の下敷きになった者も多く、さらには火事も……」

グレネス:……。 復興の方は?

DM/セバスチャン:「まだそこまでは……。 現在は行方不明者の探索と救助、被災者の為に食料庫を開放していますが、財力にも限界が……」

グレネス:「……お金かぁ」

DM/セバスチャン:「さらに先日の街での騒ぎもあって、異形の暗躍があるのではないかとの不穏な噂が街中に蔓延っています」

一同:あちゃ〜。

DM/セバスチャン:「現在、グラルフ様が支援を得る為に王都に向われているとのことです」

グレネス:とーちゃん仕事してんだ!(笑) 「わかりました。 このような状況なら私もできることをやらないと」

アルカライラ:「そうだね」

DM/セバスチャン:「それでしたら、まずはセレスト様にご報告に上がるのがよろしいでしょう。 セレスト様は執務室に居られます。 ……ラッカス様が今だお戻りになられない為、代わりに指揮を取っております」

グレネス:「あぁ〜、まだ村に居るのかぁ! ……あのダメ兄貴がぁ」

アルカライラ:とりあえず執務室?

グレネス:うん、……そだね。

DM:ではセバスチャンは屋敷の中の片付けに戻った。 君達はグレネスを先頭に執務室に来たよ。

グレネス:ノックしてみるけど……。

DM/セレスト:すると中から忙しそうなセレストの返事が聞こえる。 「はい? どなた? 書類なら中に入って積んで置いて」

グレネス:「失礼します。 ただいま戻りました」 って言いながら中に入るけど。

DM/セレスト:すると席を立って迎えてくれる。 「お帰りなさい、グレネス。 それに皆も。 よく無事で帰ってきてくれたわ」

グレネス:「お母さんこそ無事で何よりです。 大きな地震まで起こってしまって……」

DM/セレスト:「そうね。 こうやって立て続けに不幸が起こると、何かに呪われているとしか思えないわね」

グレネス:「……」 で、義姉様のこと話して、これこれこういうことで、復活させてもらえることになりましたって報告するよ。

DM/セレスト:「そう、すべて決着がついたのね。 お疲れ様」

アルカライラ:「いろいろとご迷惑をおかけしました」

DM/セレスト:「そんなことはいいのよ。 あなた方が無事で何よりよ」

リースリットの中の人@外野:一人くたばっているが……。(一同笑)

DM:確かに。(笑)

グレネス:「それで、街の方に大きな被害が出てると聞きました。 こちらで何かできることがあれば少しでも力になりたいのですが……」

DM/セレスト:「ありがとう。 でもね、人一人が出来ることなんて僅かなものよ」

グレネス:「でも、何もしないよりは……」

DM:じゃあ、金くれ!(一同笑)

アルカライラ:言うだろうなぁ。(笑)

グレネス:お、お金か……私が持っているのは1000GPしかない。

DM:……何でそんなに貧乏なんだ。

グレネス:だってぇ。

DM/セレスト:「グレネス。 これはこの地を統治する私達のやるべきこと。 あなたはまだ冒険者、そこまではいいのよ」

リースリットの中の人@外野:気を使うんじゃねぇってことか。

グレネス:うんうん。 「でも、いずれにしても義姉様を復活させて、結婚式が挙げられるまでここに滞在するので、手伝いはさせていただきます」

アルカライラ:そうだ! 結婚式はどうするんだ? また先延ばし?

DM:まぁ、そうなるだろうね。

リースリットの中の人@外野:こんな状況じゃなぁ。

DM/セレスト:「わかったわ、グレネス。 よろしくお願いするわね。 それよりも、あなた方も疲れているでしょう。 今日はゆっくり休みなさい。 それとあなた達に引き合わせたい人がいるの。 ……冒険者としてのあなた達に話があるの」

グレネス:「はい、わかりました」

アルカライラ:ちなみに一晩経ったら、呪文で130立方フィートの建造物を直せるんですけど。

DM:なるほど。 きっと新キャラも毎日メンディングで修復してるんだね。(一同笑)

アルカライラ:メンディングかよ! メイク・ホウルで倒壊した家とか建て直せるんじゃないかと思うんだけど。

DM:え〜と……? 家一軒直せるのか? (PHB読んでみた)大きさは平気っぽいけど。 ……倒壊して部品や破片が混ざり合っている場所でそれをかけられるのかな?

アルカライラ:知らない。

DM:う〜ん、出来ることにしよう。 倒壊した家はかなりあるので毎日かけまくるということですね。 よろしく。


  プレイヤーのアイデアは採用した方が、そのプレイヤーが物語に参加した気分になる(ことが多いはずな)ので、採用することに。
  いいアイデアは採用しなくちゃね。
  しかし、それとは別に実際の呪文の効果として考えてみると、震災現場で使えるのであろうか?
  倒壊した家は直せるのか?
  破片が混ざり合ってる場合にはどうなのか?
  構成物の“一部”が粉状になってる場合や火事で燃えてしまった場合には?
  そこの部分以外だけは再構成されるのか?
  ……なんか無理な気がしてきたぞ。

  実際には家かけるのではなく、構造物一つ一つ(レンガとか)にかけることになるだろう。
  当然組み立てはまた別に行う必要がある。(追記)



アルカライラ:一日6回しかかけられないんだが。

DM:頑張ってぇ。(笑) 翌日からアルカライラはそっちに行くというわけですね。

アルカライラ:私はそれにかかりつけになるのか。

DM:そこは描写で流すってことで。 何もないなら一度切って夜にしちゃうけど?

セルマール:どうぞ。

DM:ではここで一度切ります。

 
◆シーン2 出会い◆

DM:では、夜になりました。 セレストはあなた方が無事に帰ってきたこと、目的を果たしたことを祝ってささやかながら宴を開いてくれます。 事情が事情だけに質素なんだけど。 参加者はセレストと影の薄くなってしまったディクスとアイラス、そして見慣れない男がいるよ。 で、どんな外見なんだ?

リースリットの中の人:ん? 俺か? え〜と、目と髪が黒くて……髪が……オールバック?

DM:決めてないのか。 シ○アみたいなオールバックでいいのか?

リースリットの中の人:……普通の長髪で。 後ろで束ねた……。

DM:外見が曖昧だな! 宿題な。 ミニチュア作るんだからちゃんと決めといてね。

グレネス:見たことないよね?

DM:うん。 宴が始まる時に、その男は呼ばれて入ってきました。 扉を開けて席に着くまでの間だけでも、その男の身のこなしが鋭くしなやかで、リースリットに匹敵する技量の持ち主だと感じるね。

一同:ふーん。

DM/セレスト:「紹介するわね。 彼はベーグル。 腕の立つ冒険者よ」 と、ここで〈知識:地域〉振ってくれ。 難易度は22ね。

グレネス:じゃあ、軽く会釈する。

リースリットの中の人→ベーグル:それには返すよ。 え〜と、〈知識:地域 〉?

アルカライラ:あ、そうか。 12レベルだから“有名人”なのか。 (ベーグルに)あなたは振るんじゃない! あなたは振られる方だ!(笑)

セルマール:(コロコロ)27まで成功。

DM:セルマールはベーグルの名を耳にしたことがあるね。 ベーグルは流れの冒険者で、特に決まったパーティというものを持たずに、メンバーの足りないパーティに助っ人として入ったり、ダンジョンをある程度調べてからパーティを募ったりする珍しい冒険者だ。 ただ、裏切りとか騙しなどは一切ない、信用のおける冒険者だと聞いている。

アルカライラ:信用の置けるガイドみたいな感じで重宝されているのかな?

DM:そうだね。 そうやって実績を積み上げてきた、グレイホークを根城にする冒険者だね。 で、このレベルの人が動くと情報になったりするんですが、ベーグルは一週間ほど前に、新たに募った冒険者達とホルスト王国に向かったっていうのを思い出した。

セルマール:ほう。 「あなたがグレイホークで有名な情報屋のベーグルさんですか。 初めまして。 私はセルマール(長いエルフらしい名前が続く)と申し ます」

ベーグル:……なんだって?(一同笑)

DM:とりあえず、〈知識:地域〉振ってみて。

ベーグル:(コロコロ)22。

DM:それならわかる。 セルマールというのは、リドリィンで活躍し、国王に『栄光の夜明け』なるパーティ名を下賜された者達の一員だ。 ベーグルよりも有名だね。

ベーグル:「ほう? ご高名はかねがね」

セルマール:「いえ。 あなたの冒険譚に比べれば私達の冒険など微々たるものですよ。 ところで、あなたはホルストに他のパーティの方々と来られたと聞いておりますが、今はその方達は?」

ベーグル:(DMに)全滅してるんだよな?

DM:そう。 君と一緒に冒険に出発した人達は大型のコウモリ型の二足歩行種族に襲撃を受けて全滅してる。

ベーグル:「先の戦いで、な」

アルカライラ:先の戦いって言われるとさ、前回のこの町が襲撃された時のって感じがするね。

ベーグル:ここで守った時のことは関係ありませーん。

DM/セレスト:「依頼にも関係あることだから詳しいことは私から話すわ。 彼は南の森林地帯の奥にある山岳地帯を調べに来たの。 そこに伝わる伝説を調べに」

セルマール:「伝説?」

ベーグル:……なんだっけ?

DM:ドラウと戦った、今は滅びた種族の地下都市がある……らしい。

一同:ふーん。

DM/セレスト:「そしてアンダーダークを探索中に地震に遭い、その時に大型のコウモリ型の二足歩行種族に襲撃を受けたそうなの」

セルマール:コウモリ? ダイアバットに乗った種族?

グレネス:天井にぶら下がってるの?(一同笑)

DM:いや、蝙蝠の顔だけど全体的には違う。 二足歩行だし。 (絵を見せながら)こんな奴ね。


↑こんなヤツ
アルカライラ:それを聞いて、うちら〈知識〉とか振れるー?

DM:えっと……人怪だから、〈知識:自然〉だね。 振るんなら、話だけで判断することになるから難易度が上がるからね。

アルカライラ:そんなんならいらないです!

DM:なんでじゃ。(笑)

アルカライラ:元値が低いからに決まってるでしょ!

セルマール:まぁ、やってみよう。 (コロコロ)28。

DM:お、それならわかるね。 デスモドゥという蝙蝠に似た種族で、さっきも 言ったように3世紀ほど前にドラウと戦争して滅びたとされる種族だね。

ベーグル:で、俺はその地下都市を探しに行ったと。

DM:そうそう。 で、そいつらに襲撃を受けて、他の者が倒れた時にテレポートの巻物を使って脱出してきた。


  ベーグルの中の人が仕事で時間が取れなかった為、打ち合わせができず、こ れらの設定も当日の朝1時間足らずで決めたことであった。
  おかげでベーグルの中の人も知らない設定が出てきたり。(笑)



ベーグル:了解。 セレストの言葉に続いて言うよ。 「俺達は体勢を立て直す暇もなく、次々と倒れ、俺だけが脱出してきた」

DM:で、ベーグルはその戦いで蝙蝠状の置物を手に入れたよ。

ベーグル:じゃあ、取り出して見せるよ。

アルカライラ:「これは?」

DM:蝙蝠のような顔をした像だね。 〈知識:宗教〉で15以上。

アルカライラ:宗教ってことは神像? (コロコロ)ん、出た。 どういう神様?

DM:ヴェスペリアンという神だね。 真なる中立で、夜行性飛行生物の神です。 現在はほとんど忘れ去られている。 原始的な部族なんかはフクロウや蝙蝠の神とみなしているよ。

グレネス:この置物を盗んで襲われたわけじゃないよね?

DM:いや、先に盗んだ物ではなくて、襲われた時に何か手掛かりになればと、持ってきた物。

一同:なるほどー。

アルカライラ:「それで、それが私達にどのような関係が?」

DM/セレスト:「ごめんなさいね。 私はそのデスモドゥなる種族が今回の地震にかかわっているような気がするの」

グレネス:「それはお母さんの勘?」

DM/セレスト:「そう。 そのとおりよ。 それでお願いしたいというのは、彼と共に地下世界を調べてきてほしいの」

アルカライラ:「それは依頼ですか?」

DM/セレスト:「もちろん」

ベーグル:だよな。 そうじゃなきゃ俺をここに留めとく必要ないもんな。

アルカライラ:「では契約内容は?」

DM/セレスト:「この地震の原因の調査。 できたら解決」 余震が多くて不安なので調べてほしいということ。 あ、あと君達も半日の間に何回も余震を感じたってことで。

一同:はい。

DM/セレスト:「本来この地方は地震が多い地方ではないの。 ここまで大きな地震は、調べたら3世紀ほど前にあったきりなのよ」

セルマール:「3世紀前……彼らが全滅したとされる時期と一致するというわけですか」

DM/セレスト:「そうなの。 だからこそ、あなた達に地震の原因調査ってことで調べてきてもらいたいの」

グレネス:大きい地震はともかく、地震が全くなかったわけじゃあないんだよね?

DM:うん。 小さいのは普通にあったよ。 もちろん日本での普通じゃあないけど。

アルカライラ:「すいません。 その依頼内容ですと、デスモドゥがかかわっていない場合には、半永久的に拘束されることになるんですが」

DM:ん? 依頼は地震の調査と解決だよ? デスモドゥの情報を出したのは、セレストの勘としてかかわっていると思われるからであって、実際デスモドゥがかかわってないんならそれは放置してくれて構わないし。 そうでなくても、ベーグルの話を聞くに排除すべき敵として出会いそうだしね。

アルカライラ:調べに行く場所に原因がなかったら他の場所に調べに行かなきゃならないじゃない? その時はどうするの?

DM/セレスト:ああ、そうか。 「地震の原因が、今回あなた方に調査に行ってもらうところではない場合は、改めて依頼をするという形にするわ」

ベーグル:要するにダンジョンを見て来てくれってことだよね。

グレネス:そこを調べる。 で、原因があったら解決するっていうことだよね。

アルカライラ:そういう依頼内容ならわかるんだ。

セルマール:えーと、「前回の大地震は3世紀前なんですよね? その当時の伝記か何かはありませんか? 引き受ける前に調べてみたいのですが」

アルカライラ:あれ? 3世紀前ってまだこの家が興きてないんじゃなかったっけ?

DM/セレスト:そのとおり。 「3世紀前といえば、まだ私達はこの地に来ていませんでした。 地震のこともバードによる口伝と神殿の蔵にあったわずかな絵巻に記されていただけです」 ということで、ホルスト王国に資料としては残っていない。

セルマール:えー……分かりました。

DM/セレスト:「で、依頼料のことですが、1人につき2000GPというのではどうでしょうか?」 まだ、リースリットが居ると思っているからね。

グレネス:ああ、なるほどね。

アルカライラ:「冒険の途中で手に入れた宝物とかは?」

DM:基本的には君達の物。 奪われたアイテムの奪還とかじゃないからね。

アルカライラ:そうね。 冒険者の権利みたいなものだよね。 時にはがめつい領主とかいるからさ、一応の確認。

DM:領主が契約で冒険者を雇ったから、宝物は雇い主の、領主の物だって言う考え方ね。

アルカライラ:幸い、今までそういう方に会ったことはないんですが。

DM/セレスト:……ごめん。 「宝物の件だけど。 2割ほどこっちに回してもらえる?」

セルマール:「あ〜、なるほど。 そうですね。 私達からの寄付という形をと らせてもらいましょう」

ベーグル:状況が状況だしな。

DM/セレスト:「悪いわね」

アルカライラ:「で、どうする? 受ける?」

グレネス:「う。 私は受けてもいいんだけど……」

セルマール:「いいんじゃないでしょうか?」

アルカライラ:「ん。 それでは、この依頼お受けします。 ただ、仲間の復活やいろいろと準備がありますので出発は2、3日後ということで少し猶予が欲しいのですが」

DM/セレスト:「わかったわ。 それではよろしくお願いします」 セレストはぺこりと頭を下げるね。

アルカライラ:ということでその間は全部メイク・ホウル!(笑)

DM:話がまとまったなら、その後は宴となります。 セレストは途中までかかわったからか今回の顛末を聞きたがりますよ。

セルマール:じゃあ、簡単に説明するよ。 「いろいろと大変なことがありました。 ですが高名な魔術師の助力によって我々は何とか目的を達成することができました。 犠牲者を一人出してしまいましたが」 そういったことをうんぬんかんぬんと。

DM:セレストは頷いているね。 ディクスとアイラスは 「うわぁ、そんなことが!?」「すごいですね〜」 て感じで聞いてるよ。 モルデンカイネンの話が出るとセレストは「助力? あのジジイ、まだ生きてるんだ。 ふふふふふ」とか言ってる。

グレネス:知り合いなのー?(笑)

DM:じゃあ、そんなこんなで夜も更けて宴も終わって、君達は部屋へと戻る。 そしてその夜、体を休めようとしていたセルマールの許にセンディングの呪文でメッセージが届く。 『何かいろいろと大変だったようで……』

アルカライラ:おいっ、字数数えろー!(笑)

DM:ちっ、めんどいな。 なら『ゼミに顔出せ』

アルカライラ:意訳でそういうこと言ってるのね。 しかも名乗りもしないよ。

セルマール:はいはい。(笑)

DM:(セルマールに)あー、大学での師匠って何て名前? ……では、 『リアンデスより。 ゼミに顔出せ』ってことで。

セルマール:では明日行ってきますか。

アルカライラ:DM、とりあえずキャラクターとして意思疎通を図っときたいんだけど。 いい?

DM:どうぞー。

アルカライラ:意志疎通というか私が勝手に動くから、その許可が欲しかったんだけど。 カルクリックスの所に行きたいのとリースリットの復活の間に街の復興に協力したいっていうのをパーティとして行動してる以上、一言話しとくべきかなって。

セルマール:いいんじゃないですか? 私もゼミに顔出しに行ってきますし、そしたら2、3日はあっちに居ることになるでしょう。

グレネス:私も問題ないよー。

アルカライラ:リースリットはNPC進行でランツェットに任せたってことでいいかな。


  いくらリースリットの離脱が決定しているからってそれはないと思います!


DM:別れのイベントとかあるじゃん?

アルカライラ:こっちは別れるとか思ってないもん。

DM:……。 じゃあ、ランツェットはリースリットを復活させる手続きをしに行くということだね。

グレネス:私はカルクリックスについて行く!

DM:ラッカスとサフィーラの件はどうするの?

グレネス:ああっ! うぅぅカルクリックス行きてぇ〜。


  その後、10分ほど話し合い、今後の行動が決定。


DM:では翌日になります。

セルマール:では、朝早くに起きて雑貨屋に行きます。 毛皮を買ってくる。

一同:毛皮?

セルマール:そう。 で、ミーポに渡す。

一同:おおっ!(笑)

DM/ミーポ:確かに! 「お? おお〜、セルマールありがとうな。 これで寒くない」

セルマール:「学習しなさい」(一同笑)「もう雑貨屋は開いているので出発前によって行くといい」

DM/ミーポ:「ありがとう! お土産買ってくるな」

アルカライラグレネスえ?

アルカライラ:雪山のどこで買うんだ?

グレネス:雪持ってこい〜。

アルカライラ:……あ、雑貨屋ね!(一同笑)

グレネス:そっちか! 近所で買っても意味ないじゃん!(笑)

セルマール:……。 「私にではなくカルクリックスにお土産を買いなさいね」

DM/ミーポ:「わかった。 じゃ、行ってくる」 バタバタと駆け出して行くよ。 というわけでミーポはでかけました。

アルカライラ:私はミーポが帰ってくるまで、館の破壊された部分をメイクボウルで直しとく。

セルマール:「では、そろそろこちらも出発しましょうか」

グレネス:「ん。 お願いします」

セルマール:ではグレネスとランツェットを連れて村にテレポートします。 教会の近くでいいんですよね?

グレネス:うん。 よろしく。 兄ちゃんと義姉様の結婚のためにも。

DM:了解。では一度切りますね。

 
◆シーン3 一喝◆

DM:(コロコロ)では、テレポートは無事発動。 グレネスとセルマールとランツェットの3人は村に着きました。 ペイロア教会の近くに出現したよ。 辺りはいくつかの家が崩れたり火事が起こった形跡があり、地震の被害があったことを物語っています。

アルカライラ:え? 村にも?

DM:うん。 ……タグレットから半日の距離だよ? 被害が出るのは当たり前でしょう。 木造の普通の家が大半だし。

アルカライラ:う、確かに。

ベーグル:ほったて小屋に近いよな。

DM:さすがにそこまでは言わんが……。

グレネス:「こっちの方も酷いなぁ」

セルマール:さすがに見過ごすわけにはいかないけど……クリエイト・フード・アンド・ウォーターは私にはないので炊き出しはできません。

アルカライラ:私、普通にスロットに入れてたよ。

DM:ラッカスも常駐している状態なので、そこいらのことはグラルフが手を打ってますから大丈夫です。

グレネス:教会とかは無事なの?

DM:納屋とか物置とか、大雑把に建てられた物は崩れているけれど、見た目教会自体には被害はあまりないようだね。

グレネス:じゃあ、ラッカスを訪ねて行くけど。 どこにいます?

DM:教会の人に話しかけると教えてくれるね。 ただ、そこは死体が安置されている場所だから人気はない。

グレネス:なら、そこ行って事情を説明して、さっさとグレイホークに行こう 。

セルマール:とりあえず、司祭に挨拶してからラッカスのところに向います。

DM:では部屋の前に来たよ。

グレネス:ノックして自分が来たこと言うよ。

DM:反応はないね。

グレネス:ドア鍵開いてるの?

DM:ノブを捻って押してみると開くね。

グレネス:じゃあ、中に入ります。 「お兄様、グレネスです。 入りますよ」

DM:君達は中に入ることはできるがラッカスの反応はない。 中にはサフィーラが新しい服を着せられ、ベッドに横たわっている。 ラッカスはベッドの横に椅子を置いて座っているが、虚ろで反応はない。 君達が入ってきたことにも気づいてないようだ。

グレネス:とりあえず、経過と復活のことを説明しますよ。

DM:まったく聞いてません。

グレネス:は!?(一同笑)

DM:君が来ていることさえわからないような虚ろな目でサフィーラの遺体を見ています。 そしてずーっとぶつぶつ呟いてますね。

セルマール:はぁぁ。 まだ契約が続いてるのか……。

グレネス:これは頭叩けば治るのかな? 目で質問するけど。

セルマール:「おそらくはデヴィルとの契約が影響しているのでしょうから、無理ではないかと……」

グレネス:「むぅ」

DM:いや、前回のは完全に契約が結ばれたわけじゃあない。 前回のは君達との交換条件(?)がまとまらなかったら契約結ぶよ? っていう脅しだから。 実際にはホーンド・デヴィルが死んだことで、デヴィル側もそんなことをしている余裕がなくなってしまったわけだけど。 まぁ、そんなわけでこの状態はいわゆる心神喪失状態です。

アルカライラ@外野:私行くべきだった?

グレネス:仕方ないので肩を叩いてみます。 反応はあります?

DM:ラッカスはゆっくりとグレネスに顔を向けます。

グレネス:「わかる?」

DM:しかしそれに反応を示すことはなく、ぶつぶつと呟きながらサフィーラの方を向きますね。

グレネス:それって何言ってるの? ホントにぶつぶつ言ってる? こっちがわかる必要なないのね?

DM:うん。 呟いてることに意味はないので、わかる必要はないね。

グレネス:やっぱり、頭を思い切り叩いてみるかな。

セルマール:どうぞ。 私にはそれを止める理由もありませんから。

グレネス:では叩きます! おもいっきし後頭部を!

DM:では叩かれた姿勢のまま、ぶつぶつ呟いているよ。(一同笑)

アルカライラ@外野:声掛けた方がいいんじゃない? 「お姉さんを復活させに行くよ」 って。

グレネス:……。 「お兄様、サフィーラ義姉様を復活させるために遺体を移動させたいんだけど……聞こえている?」

DM:するとその言葉に反応してか、顔をあげるけれど。

グレネス:反応があったので、もう一度詳しく説明するよ。

DM/ラッカス:それならがばっと立ち上がって、 「サフィーラが! サフィーラが戻って来るのか!? ええっ! グレネス!?」 胸倉つかんで激しく揺するよ。

グレネス:「頼むからちょっと落ち着いて」

DM/ラッカス:「いつだ! いつ戻ってくるんだ!?」 ぎゅうぅっと胸倉を締め付けるよ。

グレネス:……。 そんなことされたら本気で蹴るよ。

DM/ラッカス:では、ラッカスはグレネスのひざ蹴りを受けたお腹を押さえて、呻いてるよ。 「ぐううぅぅ」

セルマール:高レベルのファイターにつかみかかるアスリトクラート。 ま、当然でしょう。

DM/ラッカス:ラッカスは呻き、お腹を押さえながらグレネスの足をつかんで 「ほ、本当に戻ってくるんだなぁぁ」 嬉しさなのか痛みのせいなのか、顔はぐしゃぐしゃで鼻水も垂れ流している。

アルカライラ@外野:い、いいのだろうか、こんな次期領主で。

グレネス:「だからぁ……」

DM/ラッカス:「いつ、いつサフィーラは戻ってくるんだ! それはいつなんだ!?」

グレネス:「いつって……それは準備とかあるから、すぐってわけにはいかないし、はっきりしたことは言えないけど、多分一週間もしないと」

DM/ラッカス:「そ、そうかぁ……」

グレネス:(遮るように)「まずはしゃっきりとしてください! 次期領主としてそんな姿でどうするんですか! サフィーラ義姉様にそんな姿で顔を合わせるのですか!」

DM/ラッカス:「うっ」

グレネス:「ただでさえ地震も起こって大変だというのに」

DM/ラッカス:「……地震?」

一同:(溜息)

アルカライラ@外野:これ、執務室に戻した方がいいんじゃない?

セルマール:まず無理だろう。 復活させないとまたぐずぐずになっちゃうよ。

DM/ラッカス:「グレネス、地震とは何だ?」

グレネス:「4日前に地震が起きて大きな被害が出ているのです。 まずは自分の目で確かめてみなさい」

DM/ラッカス:では、窓を開けて外を見るね。 「なんだこれは!? ……これは一体どういうことだ、グレネス?」

アルカライラ@外野:グレネスが原因のような言い方。(笑)

グレネス:「私が義姉様を復活させるためにホルストを離れている間に起こったので。 自然現象でどういうことって言われたって答えられないよ!」

DM/ラッカス:「そうか……そうだな。 実家の方はどうなんだ?」

グレネス:「実家よりも、町の方だね」 詳しく話す。

DM/ラッカス:「そんな状況に……。 父様は?」

グレネス:「今は王都に向かっているはず」

DM/ラッカス:「わかった。 それなら一安心か……。 グレネス、私は戻るよ」

アルカライラ@外野:お? 自分で言い出した。

DM/ラッカス:立ち上がって、「グレネス、本当にサフィーラは帰ってくるんだな?」

グレネス:「はい、それはもう!」

DM/ラッカス:「本当に数日なんだな?」

グレネス:「はい」

DM/ラッカス:「嘘だったら許さないぞ」(一同笑)

ベーグル@外野:そんなこと言われたって。(笑)

グレネス:「私が信じられませんか?」

DM/ラッカス:グレネスの目を見て、 「……愚問だった。 許してくれ。 後はよろしく頼む」

グレネス:「はい」

DM/ラッカス:では彼は部屋を出て行く。 「誰かいないか。 馬を用意してくれ!」

グレネス:ではセルマールに、「醜態をお見せしました」と。

セルマール:「済みました? それでは行きましょう」

グレネス:「はい。 それではお願いします」 義姉様の遺体は抱えて行けばいいのかな?

DM:テレポートで持っていこうとするなら、荷物扱いだね。 ハヴァサックに入れていくのが早いんじゃないかな。 まぁ抱えていても大丈夫だとは思うけど、遺体をそのまま抱えていては騒ぎになるだろうから、毛布なんかでくるんでおいた方がいいんじゃないかな。

グレネス:ああ、そうか。

DM:頼めばランツェットがヘルム・オヴ・テレポートを使って、一足先にグレイホークに行って神殿関係者と段取りをして来てくれるよ。

セルマール:そうですね、頼みましょう。

DM:ではランツェット入って10分ほどで帰って来てくれる。 君達が寝泊まりに使っていたあの部屋に、しばらくしたらテレポートして来てくれだって。  向こうで侍祭とか司祭が待っていてくれるって。

セルマール:「わかりました」 それではしばらく経ってからテレポートしましょう。

 
◆シーン4 雪山◆

DM:一方、その頃……アルカライラです。 今はメイク・ホウルをしに町に出ている、ってことでいいんだよね?

アルカライラ:うん。

DM/セレスト:アルカライラは倒壊した家を直して、呪文がなくなったので館に戻ってきた。 セレストが出迎えてくれる。 「お疲れ様。 呪文で家まで直しちゃうなんて、やってくれるわね。 すごく助かるわ」

アルカライラ:「町の方は手の及ぶ限りやってきました」

DM/セレスト:「ありがとう。 ゆっくり休んでちょうだい」

アルカライラ:「はい。 とりあえず私達は用事を済ませてきますね」

DM/セレスト:「行ってらっしゃい。 こちらに戻ってくるのかしら?」

アルカライラ:「サフィーラさんのこととかあるので。 数日かかると思います」

DM/セレスト:「そう。 わかったわ。 サフィーラのこと、よろしくお願いするわね」

アルカライラ:「はい。 では」 ミーポのところに行くけど。

DM/ミーポ:了解。 ではノックすると、毛皮をすでに着込んで暑そうにしてるミーポが部屋の中に招き入れてくれる。(一同笑) 「お帰りアルカライラ。 お疲れだったな」

グレネス@外野:朝からずうっと着てたんかい。(笑)

アルカライラ:着込んでなくていいのに。(笑) 「ただいま。 こっちは終わった。 カルクリックスのところに行きましょう」

DM/ミーポ:「おう! わかった。 じゃあ、行くぞ」 ミーポはテレポートを発動させた。 (コロコロ)一瞬あとには、そこは雪景色だ。 「おお! 寒くない!」(一同笑)

セルマール@外野:アルカライラは? 防寒は?

アルカライラ:ふ、普通の防寒着で。 エ、エンデュア・エレメンツで……って、覚えてねぇぇぇぇぇ!(笑)

DM:とりあえず防寒着で問題はないよ。 例によって風は強く、君達は白い空気を真横に吐いている状態です。

アルカライラ:びゅおぉぉぉぉぉっと。 「さ、呼ぼう、呼ぼう!」

グレネス@外野:呼ぶんだ!

DM/ミーポ:「お、おう」 ……空中でファイアー・ボールを爆発させて呼ぼうか。

アルカライラグレネス@外野雪崩が起こるだろっ!

DM:いや、叫んでも同じでは……。

アルカライラ:むっ! 確かに。

DM:何にしろ呼んだということで。 しばらくするとカルクリックスが飛んできます。 「ミーポォォォォォ」 例によって突撃形態です。

アルカライラ:そしてここには通訳が必要ない。

グレネス@外野:おー。

DM:そして、ミーポに突撃して二人はごろごろと転がっております。

グレネス@外野:そのまま下まで行ったりして。

アルカライラ:「おーちーるーなーよー」(笑)

DM/カルクリックス:「よく来たな。 2週間ぶりくらいか?」

アルカライラ:そのはず。 「傷を治しにきたよ!」

DM/カルクリックス:「は、早いな」

アルカライラ:「がんばったさ!」

DM/カルクリックス:「うん。 がんばりすぎだ」(一同笑)

アルカライラ:「早速だけど、いいかな?」

DM/カルクリックス:「ん。 頼む」

アルカライラ:「では……リジェネレイト!」 3ラウンド集中して発動だ。

DM/カルクリックス:(軽く吹雪いているから〈精神集中〉は必要なんだろけど……ここではいいか) 了解。 呪文が効果を表すと少しずつ傷が塞がっていき、失われていた左目も再生する。 「おおぉぉぉ!? 見える! 見えるぞォォォ! これ、すごいな! アルカライラ、ありがとう!」 ガシッ、組みつき。

グレネス@外野:あっ、このやろう。(笑)

アルカライラ:噛みついてくる気だな。(笑) あっ、フリーダム・オヴ・ムーヴメント(旅の領域の特殊能力で正確には呪文ではない)が発動しちゃうじゃないか。 まぁ、いいか。 抱きしめ返すから。

DM:カルクリックスは冷たいよ?

アルカライラ:そうだった。 冷たい、ホントに冷たいわぁー。 それでもいいの、内心では 「や〜いっ! グレネス、羨ましいだろう〜」(笑)

グレネス@外野:あっ、ひで!(笑)

DM:では、カルクリックスが甘噛み攻撃! 甘噛み、甘噛み。

アルカライラ:すりすりすりすり。

グレネス@外野:なんか寂しい……。

DM/カルクリックス:「まさかこんなに早く治るとは思わなかったよ」

アルカライラ:「がんばった甲斐があったよ」

DM/ミーポ:「アルカライラ、すごくがんばってたぞ。 グレネスもがんばってた。 皆がんばってた。 ……俺は足手まといになった(しょんぼり)」

DM/カルクリックス:「なんだ? 何したんだ?」

DM/ミーポ:「……敵にやられた」

DM/カルクリックス:「死んだの? ダッセー!」(一同笑)

グレネス@外野:よ、容赦ない。

アルカライラ:「か、カルクリックス? もう少しオブラートに包んで……」

ベーグル@外野:死という概念が軽い……。

DM/カルクリックス:「いやいや。 ここに居るからさ。 もちろんここに居なかったら言えないよ」

アルカライラ:守護の一族を失った割には軽いなぁ。 「ところでさ、子供は?」

セルマール@外野:早いなぁ。(笑)

DM/カルクリックス:「あのさ、期待されてるところ悪いけど。 まだ当分無理だと思うよ? だってさ、普通アダルトになってから……大型サイズになってからだぜ? 俺まだワームリングだぜ? 超小型だぜ? あと10年は無理だ」

グレネス@外野:じゅうねん!?

アルカライラ:「おっけー、十年後ね!?」

ベーグル@外野:十年経ってから……だからな!?

グレネス@外野:ね? ね? 妊娠期間とか……。

DM:卵です!

グレネス@外野:あ、そっかぁ、卵だね!(一同笑)


  アルカライラとグレネスのカルクリックスの子供に対する興味はものすごく、しばらくはその話題に。


DM:(MMを広げて)え〜と、正確には何年だろう? ぶっ! アダルトは101歳以上? あと100年ほどは無理ですな。

グレネス@外野:え?

アルカライラ:私達が生きている間には無理じゃない?

ベーグル@外野:どう考えても無理。 エルフだけだろう。

アルカライラ:エルフにリインカーネイトしよう!(笑)

DM:それだけの為にかよ。

アルカライラ:カルクリックスの子供にリインカーネイトしたりして。(笑)

DM:なんにしろ、かなり長い時間待たなければ無理だってことだね。

アルカライラグレネス@外野了解しました。

アルカライラ:「じゃあ、ミーポ、次に行こうか。 リースリットを復活させるんだ」

DM/ミーポ:「わかった」

DM/カルクリックス:「もう行くのか? 早いなぁ」

DM/ミーポ:「すまん。 あっ! カルクリックスにお土産買って来たんだ」 ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサックをひっくり返して生肉なんかを広げるね。

DM/カルクリックス:「お〜。 これは美味そうだ。 ありがとうな」

アルカライラ:これはどうやってもって行くんだろう?

ベーグル@外野:このままでいいんじゃないか? どうせこんなところだったら他に食うやついないだろう。

DM/ミーポ:「そうだった……。 じゃあこのバッグ使え」

アルカライラ:ハヴァサック?

DM/カルクリックス:そう。 「このバッグっていっぱい入るやつだろう? ミーポはこれからどうするんだ?」

DM/ミーポ:「どうしようなぁ」

グレネス@外野:のんびりしてるなぁ。(笑)

DM:まぁ、巣まで行って置いてくればいいんだけどな。 そこからテレポートで帰ってくればいいんだから。

アルカライラ:ああ、そうだねぇ。

グレネス@外野:あっ? くやしい。 家にお呼ばれしてるよ!

ベーグル@外野:巣です。 家ではありません。(一同笑)

アルカライラ:「奥さん家にいるの? 私は中に入らないようにしよっと」

DM:いえいえ、ワームリングの巣穴ですから。 入れません。

一同:そうだった。(笑)

DM:では、カルクリックスの巣穴の前に移動しました。 で、入り口の前に荷物を出して……。

ベーグル@外野:(言葉を受けて)〆られた鶏が山のように積みあがって、入り口をふさぐんだな?(一同笑) まぁ、雪山なら腐ることはないだろうけど。

DM:半分凍ってるのが好きらしいよ。

ベーグル@外野:冷凍みかんじゃないんだからよぉ。(一同笑)

DM:まぁ、なんにしろ、もう一体のホワイト・ドラゴン・ワームリングに挨拶をして、君達はグレイホークに向ったと。

アルカライラ:了解。

グレネス@外野:次は私も家にお呼ばれして挨拶するんだ!(一同笑)

アルカライラ:だから巣には入れないって。(笑)

DM/カルクリックス:「また来いよ〜」

アルカライラ:「また来月ね。 今度は皆で来るよ。 じゃあね」

DM:ではミーポがテレポートを発動してグレイホークに移動する。

アルカライラ:はいはい。

 
◆シーン5 目覚めと別れ◆

DM:では時間は午後です。 グレイホークの外です。 一足先に来ていたセルマール達は神殿にサフィーラを預け、約束の場所に来て、集合したってことで。

グレネス:はーい。

アルカライラ:はい。 「お疲れ様。 そっちの首尾はどう?」

グレネス:「うん。 お疲れ様。 こっちはうまく行ったよ」 詳しくはカクカクシカジカで。

アルカライラ:ん。 こっちもカクカクシカジカで。(笑)

グレネス:あっ、じゃあ、悔しがるよ。 「ちくしょー」って。(笑)

アルカライラ:「ま、次の機会にね」

セルマール:お互いの成果を伝え合ったなら 「それでは、早速ですがペイロア神殿に行きましょう」

アルカライラ:「っと、そうでした」 行きましょう。

DM:ではペイロア神殿に来ました。

セルマール:司祭に挨拶します。 「よろしくお願いします」

DM:トゥルーリザレクションが使えるのはペイロア神殿を統括する最高司祭様です。

セルマール:うぇ? そんな人が使うの? いや、まぁ、そうか。 使えるレベルとしてもそのぐらいの人が出てくるか。

DM:あなた方には 「モルデンカイネン殿より仔細は聞いております。 それでは儀式を始めましょう」

アルカライラグレネスセルマール「よろしくお願いします」

DM:では儀式が始まります。 実際は最高司祭が呪文を発動するだけですむんですが、周りの司祭なんかも祈りを捧げたりして荘厳な雰囲気で進みます。 んで、復活した。

DM/ミーポ:リースリットに。 「大丈夫か? 目が覚めたか?」

ベーグル改めリースリット:「あぁ……」 状況がよく読めない。 死んだのはわかっているのかな?

アルカライラ:まぁ、わかるんじゃない?

DM:思い出すのは、黒い大きな影が立ち上がって迫ってくる。 そいつと目が合った瞬間に恐怖から体が硬直、その時そいつの大きな手がリースリットの体を貫いた……ってところかな?

リースリット:「俺も焼きが回っちまったみたいだな」

DM/ミーポ:「そんなことはないぞ。 冒険者だからな、仕方ないんだ。 ……時々死ぬことは」(一同爆笑)

リースリット:時々死ぬ!(笑)

グレネス:経験者だもんね!(笑)

リースリット:回り見て、確かにいるんだよね。

アルカライラ:うるさいなぁ!(笑) 「次の仕事の依頼が入っているから」 猶予はあと2日だよね?

セルマール:ん? そうですね。

アルカライラ:「明々後日に出発だから準備を整えておいてね」

グレネス:「体は大丈夫?」

リースリット:「ああ、異常は無い」

DM/ミーポ:「じゃあ、また一緒に冒険できるな」(一同笑)


  すでにベーグルというキャラに移行することはわかっているのにミーポでアホな子をやってみました。


リースリット:それには黙っている。 ここで別かれちゃう? イヤ、まだ早いか?

DM:いいよ、別れろよ!(一同笑) 早く言っちゃえ〜。 「もう俺には冒険は無理だ」ぐらい言ってしまえ! メタな言い方だけど、次(ベーグル)が控えてるんじゃ。(笑)

リースリット:「焼きが回っちまった俺はここで引退」 ってそれはまずいから。(一同笑)

アルカライラ:一人になって考えてみるよ、とか。

リースリット:そうそうそれ。 「冒険か、ちょっと考えさせてくれ」

DM:(すかさず)その日の夜、リースリットは書置きを残し、グレイホークの闇に消えていった。 ……で、いんじゃね?

アルカライラ:次のキャラクターがいるもんだからって、やっつけっぷりがスゲー。(笑)

DM:いやー、そんなもんだろう? それどころか復活させてあげるだけ優しいプレイヤーが揃ってるよな。 普通は復活させずに次のキャラ投入じゃん? D&Dってそういうもんだろう?(一同爆笑)

アルカライラ:そ、そういうもんかもしれないけどさー。(笑)

グレネス:ひでぇ!(笑)

DM:だから普通のD&Dとは違うよ!?

リースリット:優しさがあふれてるんだな!

セルマール:普通はほったらかしだからなぁ。

DM:で、次のキャラはダンジョンの前で出会うんでしょ? 「やぁ」って。(笑)

セルマール:(新しいキャラになりきって)「やぁ、君達は冒険者だね? 僕も冒険者なんだ! この奥には悪いやつがいるらしい。 僕も一緒に行こうじゃないか!」(一同笑)

DM:お前一人でここまでどうやって来たんだっつー話しで。(一同爆笑)

リースリット:そうなるんだよな。(笑)


  バカ話で盛り上がりすぎである。
  そのおかげでサフィーラのことは
すっかり忘れていたり。


リースリット:で、パーティアイテムは置いて行ったってことで。

一同:はーい。

DM:え〜と、それは明日朝のことなので、時間を巻き戻して。 では復活を喜ぶあなた達に最高司祭は祝福を与えて退出しますね。 「あなた方の旅の成功を祈ります。 それでは」

セルマール:こっちも挨拶返す。 「ありがとうございました」

一同:「ありがとうございましたー」

DM:では他の司祭が片付けを始めます。 なんか雰囲気的に“もう退けや”みたいな。(笑)

グレネス:ひどい。 じゃあ、つれて出ますよぅ。 んじゃあ、宿に行くね。

DM:では、夜が明ける。 リースリットは書置きを残して消えていたよ。

アルカライラ:うちら達はそれにショックを受けつつ、意思を尊重……。

DM/ミーポ:(遮るように)「よしっ! スクライングをしよう!」

グレネス:は?

一同:(爆笑)

リースリット:離れてからわざわざ探すなよ!?

DM/ミーポ:「セルマール! 探してくれ」

セルマール:「彼は自分の意思でここから出て行ったのだ。 君が自分の意思でこのパーティに入ったように、リースリットは自分の意思でこのパーティを去ったんだ。 それならば私には彼を探すことはできない」

アルカライラ:「そうね。 別れの仕方はどうかと思うけど。 私達の仕事は命を賭けてのことだから、ダメだと思った人間を無理やり連れて行くことはできないわ」

DM/ミーポ:「そ、そうだな。(しょんぼり) ……悲しいけど、リースリットが選んだんだもんな」

アルカライラ:「だからねミーポ! どこかで会った時には思いっきり憂さ晴らしをしてやればいいのよ」

リースリット:じゃじゃーん!(SE)

DM/ミーポ:「わ、わかった! そうする」

アルカライラ:「でもミーポの範囲呪文は大概よけられて終わると思うけど」

DM/ミーポ:「大丈夫だ! マジック・ミサイルを撃つ!」

グレネス:「大丈夫! 私がそん時はぶん殴る!」(笑)

セルマール:「大丈夫! 恐怖の呪文を唱えればいいんだろう?」(笑)

アルカライラ:トラウマ、トラウマ!(笑)

DM:リースリットって恨まれてたのかな?(笑)

グレネス:私が一撃食らわすから。

セルマール:一撃で逝くって。(一同笑)


  一通り盛り上がったあと、仕切り直す。


リースリット→ベーグル:んじゃあ、これ以降はベーグルでいいんだな。

DM:おう。 別れもすんだし大丈夫。

アルカライラ:さて、心機一転。 「セルマールはこれから大学で用を済ませるんだよね? なら私達はホルストに戻っているね」

セルマール:「わかりました。 出発までには帰りますので」

アルカライラ:「わかったわ」

グレネス:じゃあ、見送る。 「いってらっしゃーい」 ……帰るのって義姉様も一緒なんだよね。

DM:あっ……うん、そう。 すっかり忘れてたよ。 じゃあ、また時間を巻き戻して。 眠ったまま宿に運び込んだってことで。

グレネス:はいはい。

DM/サフィーラ:では夜になってから目を覚ます。 「ここは……?」


  サフィーラの復活だが、最初は死んだ瞬間に剣に封じられたので、悲鳴を上げて目覚めさせようかと思ったのですが、魂を開放したあとに神の御許に行っているのを思い出し、神により魂の安定をいただいているだろう、と思い直して普通に目覚めさせることに。
  考えてみるとPCの行動で大団円になったのだから、こっちの方が良かっただろう。



グレネス:「ああっ、目が覚めたのですね」

DM/サフィーラ:「あぁ、グレネス。 お久しぶりです」

アルカライラ@外野:久しぶり?

グレネス:あれ? 幼馴染ですよね?

DM:うん、そうだよ。 まぁ、最後に会ったのはグレネスが旅に出る前だから一年以上ほど前だけど。 「本当に久しぶり。 もう2年にもなるかしら?」

グレネス:「なんか私のせいで兄との結婚が遅れてしまったみたいでぇ。 ごめんなさいね。 アハハハハー」 って、遠くを見るよ。(一同笑)

DM:謝る気ないだろそれ!(一同笑) ……まぁ、いい。 「まぁ、ちょっと時間かかっちゃったのはあるけど、あなたにもあなたの都合があるんだし、それを責めることはできないわ」

グレネス:ズキズキ。

DM:で、少しずつ思い出してきて。 「そうだわ……私、あの時、死んだのよね?」

グレネス:隠してもしょうがないんで。 頷いて、詳しくは言わないけど、説明します。

DM/サフィーラ:「お母様は? ジゼは?」 ジゼって言うのは侍女の名前ね。

グレネス:復活できたのは……。

アルカライラ@外野:彼女だけ。

グレネス:だよね。 「それについては申し訳なく思っているんですけれども、復活できたのは義姉様だけです」

DM/サフィーラ:「……そう、ですか」 彼女ははらはらと涙を流し始めます。

グレネス:「あと申し訳ないんですけど……」 地震のことも話します。 いや、話さないほうがいいのか?

セルマール@外野:いや、地震のことよりも、生家に戻るのかデーデマン家に行くのかを聞いた方がいいんじゃないかな?

グレネス:ああ、そうか。 じゃあ、聞いてみるけれど。

DM:それに対しては、ラッカスを安心させる為に会ってから、一度生家に帰りたいって言うよ。

グレネス:じゃあ、 「今晩一晩休んでから、家の方に戻りたいと思います」 って伝える。

DM:では次の朝、リースリットのことがあって、その後セルマールが大学に行ってから、君達は宿を出てホルストにテレポートしましたってことで。

一同:はーい

セルマール:では、改めて。 「行ってきますね」

 
◆シーン6 大学◆

DM:ではセルマールの大学に移ります。

セルマール:とりあえず受付で在籍証を見せて、ゼミの場所を聞くぞ。 「すいません、リアンデス導師の研究室はどこでしたっけ?」

DM:道順や場所は教えてもらった。

セルマール:「ありがとうございます」 そっちに行きます。

DM:特に迷うこともなく到着する。 扉には“研究中 開けるな!”の札がかかっているよ。

セルマール::「……ディメンジョン・ドア」(一同笑)

アルカライラ@外野:開けてないよー。(笑)

DM/リアンデス:お見事。 では中に居るリアンデスが机に向っている。 アラームの呪文が作動してリアンデス先生が振り向く。 「うるさいわね! 研究中ってあったでしょ?」

セルマール:「(しれっと)“入るな”とはありませんでしたので」

グレネス@外野:“開けるな!”だもんなー。

DM/リアンデス:「……まぁ、いいわ。 で、何の用?」(一同笑)

アルカライラ@外野:用件忘れてるー。(笑)

セルマール:「呼び出したのはあなたではなかったですか? 導師リアンデス」

DM/リアンデス:「……。 そうだったわね。 いいわ。 そこに座りなさい」

セルマール:では、どこに? って顔してから椅子の上の資料をどかして座ります。(笑)

DM/リアンデス:「導師会の方であなたの名前が出たわ、セルマール。 あなたは新呪文を上納したり、研究用にブラック・ドラゴンの首を収めたりして、奉仕の義務の代わりにしてたじゃない? でも、それもそろそろ限界なようなの。 直接、任務を通して奉仕の義務を果たしなさいってことらしいわ」

セルマール:「はぁ」

DM/リアンデス:「で、早速任務ってのを用意したんだけど、受ける気ある?」

セルマール:「私の仲間に力を貸す為には、大学の力は必要です。 呪文プールが使えなくなるとしたら生存率が落ちるでしょう。 生存率を落とさない為にはそれは必要なのでしょうね」

DM/リアンデス:「受けるってことね?」

セルマール:「受けざるを得ないといったところでしょうか。 それは先延ばしにすることはできないのでしょう?」

DM/リアンデス:「今ならまだ大きな問題ではないから、軽い任務にすることができるわ。 だからこそ今のうちに進んで受けてしまったら? ってこと」

セルマール:「そうですね」

DM/リアンデス:「それだったら、まだ私が仕事を押し付けることもできるから」

グレネス@外野:仕事を押し付けるって……。(笑)

アルカライラ@外野:完全に私情じゃん。(笑)

セルマール:「わかりました。 それで結構です。 で、どのようなミッションで?」

DM/リアンデス:「あなた、今タグレットにいるんだって? 知り合いに聞いたんだけど、そいつが冒険中にコウモリ型の種族に出会ったらしいのよ」

セルマール:「ああ、ベーグルさんのことですか。 そう聞いてますね」

DM/リアンデス:「会ってたの? それなら話が早いわ。 3世紀も前に滅んだはずのデスモドゥに出会ったというのよ」

セルマール:「らしいですね。 ですが、導師なら直にデスモドゥを見たことあるのでは?」

DM/リアンデス:「そうね。 でも、それとは別にしてデスモドゥの文化や思想、宗教なんかをレポートにしてまとめてくれれば、奉仕の一環になるわけよ」

セルマール:「なるほど。 生態は?」

DM/リアンデス:「……。 まぁ、わかる範囲で。 解剖が必要とか、そういうのはいらないわ。 あくまでこの3世紀前に何があったか、断絶中にどうなったか、文化や思想はどうなのかってのをまとめて欲しいわけよ」 今で言う民俗学的なもの? で、そのレポートの結果如何では半年は奉仕なしでOKになるんじゃないかって。

セルマール:ああ、なるほど。 「レポートの採点員の選定はどうなるのですか?」

DM:さいてんいん?

セルマール:レポートを評価してくれる人。 導師会全員でチェックされるのかな、と。

DM/リアンデス:ああ、そういう意味か。 「現状、そこまで大きな問題になっている訳じゃないわ。 導師の一人が、滞り気味の者がいるってことであなたの名前を出しただけだから。 この件を受けるなら通常どおり、私で採点することになるわ」 ここで受けずに奉仕活動が滞るようなら、採点員とか用意されるだろうけど。

セルマール:「わかりました。 では、提出期限は?」

DM/リアンデス:「今の仕事が終わってからでいいわ」

セルマール:「わかりました。 それではお受けいたします」

DM/リアンデス:「よろしくね。 レポートの出来によっては大学から研究費が出て、一杯ひっかけることが出来るわよ」

セルマール:「導師ほど酒好きではないので遠慮しておきます」

DM/リアンデス:「つまらないわね。 ここは研究費を稼いで恩ある導師に席を設けるところでしょうに。 まぁ、話は以上よ。 いってらっしゃい」

セルマール:「はい。 それでは」

DM/リアンデス:「……30ラウンドぐらいですんだわね。 さ、続き続き」

セルマール:ゼミを後にした後、図書室に向います。

DM:デスモドゥに関して調べるんだね? では〈知識:自然〉を振っていいよ。


  〈知識〉はPHBによれば、“キャラクターがなにを知っているかを表すものであり、ある事項について2回目に考えたからといってそもそも知っていることを知っていることには出来ない”とあり、再挑戦が出来ない技能である。
  そうなるとモンスターの識別に1度失敗した場合、次にそのモンスターに出会っても知識判定が出来ないことになる。
  それには違和感を感じる為、当サークルでは本などの知識を得る機会がある、または成長させた後であれば、再挑戦は可能としてある。



セルマール:(コロコロ)え〜、26です。

DM:デスモドゥはヴェスペリアを信仰する、通常は中立にして善なる種族です。

セルマール:お、善なんだ。

グレネス@外野:え〜、この外見で?

アルカライラ@外野:人は見かけによらないのよ!(笑)

DM:では……。

  ・身長8〜10フィートの大型サイズの人怪で、赤茶けた毛で覆われていて、顔はコウモリに似た種族である。

  ・頭部からわかるようにコウモリの特徴を備えた種族であり、超音波や低周波を感知する。

  ・雑食性で、通常はこちらから戦闘を仕掛けない限り、理由がなければ襲ってくることはない。

  ・二足歩行生物で体をゆすりながら歩くが、四足で駆けることにより、“早駆け”を、2倍の速度で移動を行うことが出来る。 人間が犬などを友とするように、バット系の生物を友として使役する。

  ・言語は地下共通語と地界語、デスモドゥ語を話す。

  ・中でもデスモドゥ語は超音波と低周波が含まれており、デスモドゥ以外には話すことが出来ない。



DM:で、3世紀前にドラウとの戦争で絶滅したと考えられている……と、いったところです。

セルマール:お〜。

アルカライラ@外野:フライのポーションを用意しておいた方がいいかも。

セルマール:ふ〜む。 「ベーグルは襲われたと言っていたが……善なる種族であるはずだが……何かがあるのか?」

DM:そう言っていたねぇ。

セルマール:この3世紀で変わったかな? あと3世紀前の地震について調べたいんだけど?

DM:地震ね? 〈知識:歴史〉でどうぞ。

セルマール:歴史ー!? 厳しいなぁ。 (コロコロ)24。

DM:今で言うホルスト王国がある地方にて地震があったそうです。 デスモドゥが生息していた地域に近いらしいです。 以上!

セルマール:え? それだけ?

DM:だって国が出来てないんだよ?

セルマール:ああ、そっか。 グレイホークからも離れているしね。 人が居たとしてもバーバリアンとか自然に適応した人達かぁ。

DM:そうです。 なので、これ以上の資料はありません。

セルマール:……だよねぇ。 わかりました。

DM:あとはベーグルが手に入れた神像をレジェンド・ローアするとか。

セルマール:ん。 了解。 じゃあ、戻りますか。

DM:了解。

アルカライラ@外野:その間に買い物とかやってたってことでいい?

DM:どうぞ。

アルカライラ@外野:フライが必要になるので、皆ポーションとか巻物を買っておいてね。

ベーグル@外野:金は少しあるな。 ポーション買っとくか。


  ここで買い物タイムに突入。

 
◆シーン7 再会◆

DM:買い物終わったね? 買い物終わった後、セルマール以外は先にタグレットに戻った……で、いいんだよね?

一同:はい。

DM:では、セルマールを除く君達はミーポのテレポートによってタグレットの館へと帰還した。 時間的には丸一日経っているのでラッカスは帰還しているはずだ。

グレネス:はい。

DM/サフィーラ:では、テレポートで館の玄関ロビーに飛んだ後、サフィーラは口を開く。 「魔法の力ってすごいんですねぇ。 初めての経験です」

グレネス:「わかります」

DM/サフィーラ:「一瞬で館まで来れるなんて……夢みたいです。 しかもグレイホークなんて噂でしか聞いたことのないような都市に先ほどまで居たなんて……信じられません」

グレネス:「そうですねぇ。 私も最初は感動しましたわぁ。 ……今は慣れちゃったけど」(一同笑)

ベーグル:この世界では魔法は普通だろう?

アルカライラ:普通ではあるけど余り浸透はしてないみたい。

DM/サフィーラ:で、玄関ロビーに居るとセバスチャンが通りかかる。 「まぁ、セバスチャンお久しぶり」

DM/セバスチャン:それに対してセバスチャンは驚きの声を上げる。 「サフィーラ様! それでは……」 と、グレネスの顔を見ます。

グレネス:にっこり笑って頷いてから、 「お兄さんとお母様は?」

DM/セバスチャン:「昨夜遅くにラッカス様もお戻りになられまして、現在お二人は執務室においでです」

グレネス:「じゃあ、今も?」

DM/セバスチャン:「はい。 各方面に指示を出していらっしゃいます。 流石に昨日お戻りになられてからしばらくは打撃音が響いておりましたが」(一同笑)

ベーグル:打撃音か……。(汗)

アルカライラ:折檻されてる。(笑) おかぁさま〜。

セルマール@外野:+5“ヒューマン”ベイン・大型グレートクラブで非致傷ダメージにして殴るんだろ?(笑)

グレネス:「腑抜けていたから、喝入れてもらうのはいいことだと思うわ」 とにっこり笑って。 じゃあ、お母様のところでも行きますか。

DM/セバスチャン:「お、お待ちください。 このままお会いになるおつもりですか?」

グレネス:「なにが?」

アルカライラ:「あ、わかったわ。 私が先に行って治しとく」

DM/セバスチャン:「よろしくお願いいたします」(一同笑)

アルカライラ:じゃあ、お岩さんを正常な顔に戻しに行ってきます。

グレネス:ふ、ふふっ……。(←ようやく気づいた)

DM:まぁ、所定のやり取りの後、アルカライラが部屋に入ると顔がボッコボコに腫れたラッカスが、 「やぁ! お久しぶりです。 よくお戻りになられました」

アルカライラ:「お母様、がんばりましたね〜。 ですが、これから未来の伴侶がいらっしゃいますので、マトモな顔に戻してもよろしいですか?」

グレネス@外野:(爆笑)

DM/セレスト:手を組んで、「まぁ! 復活が相成ったのね」 その顔は笑顔です。

アルカライラ:「はい。 今待っていただいてます」

DM/セレスト:「そう、あなたも機転が利くわね」

アルカライラ:「いえ、セバスチャンのおかげかと」

DM:ちなみにアルカライラの話を聞いて、すぐに飛び出しそうとしたラッカスは、セレストのアイアンクローを受けています。 ギリギリ。(一同爆笑)

アルカライラ:え〜と、ではヒールで。(一同笑)

セルマール@外野:ヒ、ヒールなんだ!?(笑)


  もう、なにを言っても笑ってしまう空間になってます。
  きっと箸が転がっても爆笑してたでしょう。



DM:では顔がきゅっと元に戻って、目の下の隈なんかも消えます。

アルカライラ:「は〜、よかった」

DM/ラッカス:「……目が、見える」(笑) 「あれだけ霞みがかっていた意識もすっきりと晴れている」

アルカライラ:あ、やっぱり過労状態になってたんだ? ヒールでよかった。 一緒に来てるはずのセバスチャンに合図を送ります。

DM:では、その後セバスチャンの案内でサフィーラが入ってきました。 で、ここで二人の再会があるんですが、NPCのあま〜いロールはイヤなので、皆さんの想像に任せます。

セルマール@外野:幸せな時間が流れましたってことですね。

アルカライラ:私達は遠慮してたってことでいいのよ。

DM:おっ、そうだね。 じゃあ、サフィーラが入ってくると、セレストとアルカライラは部屋から出たってことで。

DM/セレスト:「やっぱりこういうのは気を利かせないとね。 しかたない。 今日の執務は私が代わるか……。 その代わり、後でまた……。 ふふふふふ」(笑)

アルカライラ:目が見えないぐらいやったら執務できないじゃん!(笑)

グレネス:「お母様。 お兄様もこれでマトモになるはずですから、明日からこき使ってやればいいよ」

DM/セレスト:「そうね。 あとは、あちらはどうするのかしら……。 サフィーラはすぐに実家に戻るの?」

グレネス:「義姉様次第ですけども」

アルカライラ:「あちらのご当主は亡くなられた方々の復活は諦めると言ってたので、サフィーラさんが戻るのも問題になりそうで」

DM/セレスト:「私達冒険者には、馴染みはあるけれど、よほどの大国の王族でもない限り復活なんてことはしないものですからね。 男爵は彼女を受け入れることができるかしら……」 セレストの表情は曇るね。

セルマール@外野:難しいなぁ。

アルカライラ:この国って復活はダメって訳じゃないよね?

DM:ダメじゃないけど、実際行われることって稀だからね。

アルカライラ:受け入れにくいのか。

グレネス:だろうねぇ。

アルカライラ:気分変えるように。 「今回の復活費用は何とただだったんですよ!」

DM/セレスト:「それはすごいじゃない!? 一体どうして?」

アルカライラ:「モルデンカイネンっていう魔術師に成功報酬代わりに……」

DM/セレスト:「モルデンカイネン……。 へぇ、そぉう……あのクソジジイ」 顔が険しくなってるね。

グレネス:怖いよー?

アルカライラ:あ、やばい。 「あ、あのお母様? 私達、セルマールが戻ってきたら旅立ちたいと思いますので、それまで町の復興を手伝ってきますね!」

グレネス:「いってきまーす!」

DM/セレスト:「いってらっしゃい」 君達の背中に送る言葉がかけられる。 そして最後に 「あんのクソジジイ」って小さく聞こえる。

アルカライラ:セ、セルマール!? カムバッ〜〜〜〜ク!!(一同爆笑)


  その日の夜、用事を終えたセルマールと合流し、翌朝を待って出発することに。

 
◆シーン8 ちらつく影◆

DM:では、翌日の朝になります。 で、朝食はヒーローズ・フィースト食べるんだっけ?

一同:は〜い。

アルカライラ:あ、ちなみにですね。 ヒーローズ・フィーストは13人前出るので、ご相伴を。

DM:当然です。 え〜と、セレスト、ラッカス、ディクス、アイラス、サフィーラ……他は?

グレネス:セバスチャンとかは?

DM:セバスチャンって執事だけど……いいの?

グレネス:いいよ。

セルマール:これでこっちに居る人達も、この日は疲れ知らずで働けるでしょう。

DM:了解。 で、朝食を受けた君達は、皆の見送りを受けて出発します。 ラッカスが 「ありがとうございました。 ご無事でお戻りください」 サフィーラが 「お世話をおかけしました。 皆さんの帰りを待っていますね」 セレストが 「よろしく頼んだわよ」 セバスチャンが「いってらっしゃいませ。 お気をつけください」 って、声をかけてくる。

アルカライラグレネス:「はい、行ってきます〜」

セルマール:それには、「行ってきます」 って返しときます。

ベーグル:無言で流しとく。

アルカライラ:「それでは、道案内よろしく!」 って、おでんを食べてるベーグルに。(笑)

ベーグル:ん? ああ、熱々なくらいだ。


  リアルで食べてるからって俺イホークにおでんを持ちこむな!


アルカライラ:これ、ホントは買い物する前に聞かなきゃいけなかったんだけど。 ベーグル、目的地付近での注意点とかはないの? 何か用意しておく物とか。

ベーグル:DM、どうなの?

DM:あ〜……とりあえず、山にできた大きな亀裂に入る前に戦ったのは、12首の火炎ヒュドラ、トロール、オークやゴブリンなんかだね。

一同:げ〜!

DM:まぁ、全部倒したけど。

ベーグル:倒せたんだ?

DM:ベーグルが組んだパーティは10レベルだったから、君が一緒に戦って普通に倒せたよ。

一同:ふ〜む。

DM:で、アンダーダークでは旅の途中だったから、これというのはない。 まぁ、地下でもオークやゴブリンなんかとも戦った。 食料は多めに持っておいたほうがいい。

ベーグル:だ、そうだ。

アルカライラ:ん〜、了解。 じゃあ、特に買う物はないかな?

DM:ところで、ベーグルのテレポートの巻物を使って、アンダーダークの入り口に行く? それとも歩いていく?

アルカライラ:歩いていくとどれくらい?

DM:一週間ぐらい。

アルカライラ:ちょっと一週間はかかりすぎは気がする。 なら、飛びますか。

セルマール:その山は結構特徴的で記憶に残ってるんでしょう? そこまでテレポートしましょう。

ベーグル:ん。 じゃあ、テレポートの巻物を使う。 で、どう判定するんだ?

DM:術者レベル判定で9以上で発動。

ベーグル:術者レベル判定かよ。 出るのか? 出なかったら幸運の領域を使うか。 (コロコロ)お、12。 成功だ。

DM:では、テレポートは成功した。 精神を集中した一瞬後、見覚えのある山が目の前に広がる。 そして(メタルフィギュアを置く)木々の間からヒュドラが見える。


ヒュドラとの対決

戦場俯瞰図
グレネス:うわぁ〜? なんだこれ?

セルマール:「くっ、ヒュドラか! 酸で焼かなかったな!」

ベーグル:そうなの?

DM:いや、ベーグルは対処法を知っていたので、傷口を酸で焼いて、再生できないようにして完全に止めを刺した。 それには自信を持っている。

ベーグル:別の固体か?

DM:いや、完全に同じ固体だね。

ベーグル:どういうことだ〜? アンデッドか? 傷とかはついてる?

DM:いや、ついてない。

ベーグル:再生持ってるんだっけか。

セルマール:じゃあ、生きてるってことですね。

アルカライラ:とりあえずですね。 〈知識〉振らせてください。 何ですか?

DM:魔獣だから、〈知識:神秘〉です。

セルマール:(コロコロ)35。

アルカライラ:35あるんなら振らないでいいや。

DM:では、わかります。 データ見ていいですよ。 火炎ヒュドラね。

セルマール:火を吹くんですか。

ベーグル:とりあえず、さっきのことを皆に言うよ。 「これは俺達が倒した個体とまるっきり同じだ。 そいつは酸で焼いて完全に止めを刺した。 何で動いてるかはわからん」って。

グレネス:ね、ね、これって何回攻撃するの?

DM:12回。

グレネス:12回〜? これって首を落としたらどうなるの?

セルマール:「首を落としても再生します。 気を付けてください!」

DM:なんにしろ、ベーグルはちゃんと止めを刺してからこの場を後にしたよ。 首は落とさなかったけど。

アルカライラベーグルってことは誰かが復活させた?

ベーグル:モンスターを復活ってできるの?

アルカライラ:できるよ。 私も復活呪文持ってるからできるよ。

一同:……。

DM:まぁ、そう思うんなら皆に伝えれば?

ベーグル:そうだな。 「もしかしたらコイツは復活させられたのかもしれない」

DM:といった所でイニシアチブ行こうか。

一同:(コロコロ)!!


  ■1ラウンド/アマキュア→ベーグル→アルカライラ→火炎ヒュドラ→グレネス→セルマール→ミーポ→ランツェット(以降のイニシアチブはPCのみ一文字目で表記)

DM:では始めましょう! 誰から?

セルマール(アマキュア):アマキュアから。 フリーアクションでブリンクして、ディメンジョン・ドアで移動して終了。 流石にアマキュアだけでは近づけない。

ベーグル:次は俺か。 まずはヘイストかな……。

DM:その時、ベーグルは思い出した。 前回の戦いではヒュドラは最初のラウンドで近づいてきて、幅10フィート、長さ15フィートの火のブレスを吐いてきたことを。

ベーグル:ってことは正面は危ないのか。 「前回の戦いでは、直線状のブレスを吐いてきたので気をつけてくれ」

アルカライラ:了解。

DM:で、どうするんだ?

ベーグル:ヘイストの巻物を使う。 術者レベル判定だから4以上か。 (コロコロ)……1。 仕方ないから幸運の領域を使う。 (コロコロ)成功。 セルマールとアマキュア以外全員に。

アルカライラグレネス:了解、ありがとー。

ベーグル:最後に5フィート・ステップして終わり。

アルカライラ:次は私。 ウォール・オヴ・ストーンを発動。  まず、ヒュドラの前面に高さ15フィートの壁を3列作って、その脇にヒュドラを囲む形で1マスずつ作ります。

DM:うわぁ〜、嫌な形だなぁ。

アルカライラ:で、それを発動した後、移動して終了。

DM:じゃあ、ヒュドラの行動だね。 壁(ウォール・オヴ・ストーン)で前に進めねぇ! 仕方ないので2倍移動して終了。

グレネス:私か〜。 ん〜。 私さ、どうしよう、これ。

セルマール:まずは散れ、散るのだ。

グレネス:うん、そうなんだよね。 どっちの方に行こうかなぁ。

ベーグル:ヘイストかかってるから12マス動けるのか。

グレネス:12マスかぁ! じゃあ、木の影に移動して、移動アクションで剣を鞭剣状態に。 《回避》をヒュドラに指定して終了。

ベーグル:ヒュドラって結構強そうだな。

DM:首の数が結構厄介だとは思うけど、そこまで強くないはずだよ。

セルマール:機会攻撃も12回喰らうけどね。

グレネスベーグルげ!? なにそれ!

DM:12の首それぞれが別々に機会攻撃して来るんだよ。

グレネス:こわっ

セルマール:ん〜。 とりあえず、私は2倍移動して終了。 ミーポの番。

DM/ミーポ:ん。 アマキュアの後ろまで移動して、マジック・ミサイルを自分のスロットから発動。 ダメージは17点。 「どうだぁー」

セルマール:17点ね。 高速治癒されたら意味がない。

ベーグル:あ、そっか。

セルマール(ランツェット):2倍移動して終了。

DM:全員終わりね。


  ■2ラウンド/アマキュア→ベ→ア→火炎ヒュドラ→グ→セ→ミーポ→ラ

DM:2ラウンド目。 お犬様からです。

セルマール(アマキュア):……ん〜、フリーアクションでディメンジョン・ドアでヒュドラの真横に。 で、噛みつくよー。 (コロコロ)AC22まで。 届かない。

ベーグル:しょうがないよ。

DM:了解。 次は……。

ベーグル:俺だ。 えーと。 (マスを数える)やっぱり届かないか。 最初が遠かったからな……。 じゃあ、2倍移動で動いて……。

セルマール:そこに行った時点で、機会攻撃喰らうよ。

ベーグル:っと、そんなのがあったな。 んじゃ、木の陰に隠れよう。

グレネス:15フィートなんだよ、この子。

セルマール:ヒュドラをこの子って言うんじゃない。(笑)

グレネス:ごめ〜ん。(笑)

ベーグル:次で移動して攻撃する……か。

DM:木は遮蔽にはなるけど、完全遮蔽にはならんぞ? 反応セーヴにボーナスつくけど、

ベーグル:反応セーヴにボーナスがあるんならいいや。

セルマール:さらに機会攻撃もされない場所だしね。

DM:終わりだね? んじゃあ、次は……。

アルカライラ:私。 ん〜……。 5フィート・ステップしてサモン・モンスターVの巻物を移動アクションで取り出して、発動ってできたっけ?

DM:巻物の発動は標準アクションだからできたと思うけど……。

アルカライラ:あ、そう? なら、サモン・モンスターVの巻物を取り出して発動。 ここで呼べるの? 次の行動の直前?

DM:標準アクションだから呼べるんじゃない?


  この時2つのミスをしている。
  一つはサモン・モンスターの発動時間は巻物であっても1全ラウンドアクションであり、標準アクションではないこと(よってこのラウンドでは発動できなかった)。
  もう一つは(1つ目が標準アクションと思った故のミスだが)、小型エレメンタルの出現が次のラウンドの行動の頭ではなく、発動後に出現している点である。
  レストレーションのワンドや巻物から発動する際、呪文をスロットから発動するのと同じく3ラウンドかかることを考えれば、自ずとわかるはずであった。
  巻物の発動には(最低でも)標準アクションを使い、それ以上の場合には呪文の発動に必要なアクションがそのまま必要となる……と同じ失敗しないように覚えておこうっと。


アルカライラ:ホント? やった。 じゃあ、召喚しました。 (ピンクの12面体を置く)行動は終了で〜。

ベーグル:何呼んだの?

アルカライラ:小型アース・エレメンタル。 次はエレメンタルでいいんでしょ? 地中に潜って移動。 ……接敵出来ないじゃんかよ! もう、行動終了。

DM:次はヒュドラだな。 5フィート・ステップしてアマキュアに攻撃。 ……全力攻撃しなくても12回攻撃できるのか、すげぇな。

ベーグル:なんじゃ、そりゃ。

グレネス:こわいよー。

DM:(コロコロ)命中はしたけど、ブリンクは……奇数が出たら命中ね。 (コロコロ)ダメ!当たらない。

セルマール:……。

DM:2回目ははずれ! 3回目は命中したけどブリンクで失敗! 4回目も同じ! 5回目は……っ!

ベーグル:ブリンク強えぇなぁ

グレネス:うひぃ〜! 何回攻撃すんだよ!

DM:……さて、8回やって命中しなけりゃ他の獲物を探してもいいよな。 という訳でベーグルに残り4回の攻撃。 (コロコロ×4)ベーグルに2回当たって、13点ダメージ。

ベーグル:うぉ!? ……ヒーローズ・フィーストの追加hp1点残った。 あぶねぇ。

セルマール:次の攻撃で確実になくなるね。

DM:次の方どうぞ。

グレネス:私か。 ……突撃できないじゃ〜ん。

アルカライラ:何で? 邪魔がいるの?

グレネス:私が居る場所が悪いの。

アルカライラ:ああ、木が邪魔になってるのね。

セルマール:仕方ないさ、ブレスを恐れれば自然とそうなっちゃうさ。

グレネス:む〜。 ……ここに移動するしかないか。

セルマール:結局、機会攻撃喰らうしかないね。

アルカライラ:機会攻撃喰らうね。

DM:12回も機会攻撃できるのか。 ……! どうぞ

グレネス:やっていいならやろう。 とりあえず《強打》3点で。 (コロコロ)お〜?

アルカライラ:お?

グレネス:20が出た。

一同:お〜〜〜〜!!!

グレネス:クリティカルするかな! (コロコロ)……1!

セルマール:絶対命中なだけ。

グレネス:ふーんだ。 ダメージは2d4プラスの……38ぃ。(一同笑)

ベーグル:何で2d4で38ダメージなんだよ〜。(笑)

DM:2d4で38はおかしいだろ!?(笑)

ベーグル:ダイスほとんど意味ないような。(笑)


  グレネスのダメージに笑いを誘われる一同。


DM:ふー。 さ、戻ろうか。 次は……。

グレネス:ヘイストかかってるんだよね? 次の攻撃……。

セルマール:移動したから無理。

DM:全力攻撃しないと複数回攻撃はできないよ。 そろそろ覚えてくれ。

グレネス:はぁ〜い。

セルマール:(小型エレメンタルを指差して)まだ潜ってるよね?(アルカライラ頷く) じゃあ、移動してコーン・オヴ・コールドを《即時呪文威力最大化》で発動。 難易度19で78点になります。

DM:うぃ〜。 19かぁ……。 (コロコロ)反応セーヴは成功。 39点ね。 ……っていうか、60フィート円錐形だよね? アマキュアとグレネス、ベーグルも入るんじゃないか?

セルマール:え?

DM:(スペルテンプレートを置いて)うん。 やっぱり入ってる。 という訳でお二方、反応セーヴをどうぞ。

グレネス:うぇぇぇぇ!? 難易度いくつ? 19? 反応セーヴで?

ベーグル:むぅ。 ま、反応セーヴなら……。 (コロコロ)ぶっ!

アルカライラ:ん? もう! ファンブル振ってるじゃない! 幸運の領域使いなよ。

ベーグル:ない。 もう使った。

セルマール(アマキュア):アマキュアは成功。 身かわしでノーダメージ。

グレネス:(コロコロ)え〜と、うわぁぁ〜、失敗したぁ!?

DM:グレネスは木の後ろに居て、遮蔽があるから反応セーヴに+2つくけど……。

グレネス:それでもダメです。

DM:そっかぁ……78点ダメージね。

グレネス:……はい。

ベーグル:DM、反応セーヴ失敗しても半分だっけ?

DM:いや、まだ身かわし強化を持っていないから無理。 普通に喰らうよ。 で、グレネスとベーグルの二人は50点以上の大規模ダメージだから一撃死のチェック。

セルマール:頑健セーヴで難易度15だよ。

グレネス:は、はぁい。 (コロコロ)17! 成功っ!

ベーグル:む、(コロコロ)成功!

DM:了解。 二人は死ななかった。 でも……大変なことになっとる。

セルマール:うーひー。


  コーン・オヴ・コールドが思った以上に広がった為に、味方に大ダメージを与えてしまった。
  ちなみにベーグルのファンブルによるアイテムへのダメージ(というか破壊)はクローク・オヴ・カリズマ(+2)であった。


DM/ミーポ:では、ミーポの行動。 ファイアー・ボール……は効かないから、やっぱりマジック・ミサイルで。 ダメージは18点。 で、木の陰に隠れて終わり。 次の方ー。

セルマール(ランツェット):ランツェットの番。 (マップをチェックして)ベーグルは突撃経路を塞いでないよね?

DM:いや、バッチリ塞いでますな。

グレネス:彼には突撃経路開放のチームワークを覚えてもらわなくちゃ。

DM:うん。 だからさっき歩いていく? って聞いたの。

グレネス:ああ、練習できるように?

DM:そう。 訓練できるよって意味も含めて、一週間かかるって言ってたの。

グレネス:そっかぁ。 そういう奥があったんですかー。

セルマール(ランツェット):むぅぅ、突撃できないんじゃなぁ……。 2倍移動して終わり。


  ■3ラウンド/アマキュア→ベ→ア→小型アース・エレメンタル→火炎ヒュドラ→グ→セ→ミーポ→ラ

セルマール(アマキュア):とりあえず、グレネスに対して攻撃の援護。 (コロコロ)成功。 行動は終わり。

ベーグル:俺の番だな。 ん〜、どうするか。

DM:〈軽業〉使って、隣接して殴ればいいんじゃないかな? (マップを指差して)ここならアマキュアと挟撃できるでしょ。

ベーグル:難易度はいくつだっけ? 15か。 (コロコロ)〈軽業〉成功。

DM:じゃあ、機会攻撃を受けずに隣接できたよ。

ベーグル:即行アクションで、錬金術カプセル[冷気]を使って攻撃。 挟撃してるから《煩わしき挟撃者》で命中+4。 (コロコロ)AC26まで命中。

DM:OK、当たってるよ。

ベーグル:え〜と、ダメージは……ショートソードで1d6、急所攻撃で+4d6、錬金術カプセルで+1d6……だっけ? 計6d6か。 (コロコロ)ダメージは23点、結構行くな。

DM:23点ね。 了解。 行動は終わりだね? 次は……。

アルカライラ:私。 え〜と、ダメージ食らってるのは……グレネスとベーグルね。 リパルションを任意発動でキュア・シリアス・ウーンズ・マスにして発動。 《清浄なる治癒力》と《治癒呪文増幅》で……46点回復。

DM:46点? 結構回復するなぁ。

グレネスベーグルありがとう。

アルカライラ(小型アース・エレメンタル):地潜りで移動して、地上に出て終わり。


3ラウンド目中盤
ちなみにピンクのダイスは地のエレメンタルを表している。

DM:じゃあ、こっちの番だね。 (う〜ん、ブレス範囲に2人いるのが2方向か。 2人いるからブレスは吐くとして、どっちにするかな)ブレスを吐きます。 奇数でセルマール&ランツェット、偶数でグレネス&ベーグルね。 (コロコロ)偶数ね。

グレネス:私かよぅ。

DM:難易度22の反応セーヴどうぞ。

ベーグル:22? 厳しいなぁ。 (コロコロ)っと、出た。 成功。

グレネス:反応22ぃ? しかも火かよ!

DM:火だよ? 文句あるのか!(笑)

グレネス:ないけどさぁ……。 成功するわけないよぅ。 (コロコロ)あ、やった! よかった〜。

アルカライラ:いい目が出たね。

DM:じゃあ、ベーグルは身かわしでノーダメージ。 グレネスには136点ダメージ。

一同:136ぅ!?


  ヒュドラの首一つにつき3d6ダメージのブレスを吐きます。
  モンスターマニュアルには、首ごとのブレスのダメージを合計するのか、別々に行うのか書いてありません。
  一部では未だに議論されていますが、脅威度的には首ごとにブレスのダメージを出すのが適切だと思います……などと言いながら、この時のプレイではブレスのダメージを合計している。
  もう二度と合計するのはやめよう。



グレネス:半分だと86……。

セルマール:大規模ダメージチェックをどうぞ。

グレネス:頑健セーヴだっけ。

DM:そう。 難易度15ね。 1出さなければ成功するでしょ。 1出さなければね。

アルカライラ:彼女はそういうプレッシャーに弱いから、そういうこと言わないで。

DM:(しれっと)おお、そうか。 ゴメンゴメン。

グレネス:わかってて言ってるぅ!(笑)

DM:なにを言っとるか! 俺がそんなことするはずないだろう!?

アルカライラ:わざとだな。

セルマール:わざとだな。

グレネス:うん。 わざとだ。

ベーグル:バレてるってよ。

DM:さ、次は誰かな〜?(笑)

一同:ひでぇ!(笑)

グレネス:とりあえず、(コロコロ)11出たから27で成功。 よかったぁ〜。

セルマール:おめでとう。 で、次はグレネスの番だよ。

アルカライラ:鬱憤晴らせ!

グレネス:よ〜し。

セルマール:アマキュアの援護あるから+2忘れないでね。

グレネス:は〜い。 まず、5フィート・ステップしてアマキュアと挟撃。 全力攻撃します。 で、攻撃回数2回を《猛攻》でダメージにして……挟撃も援護もあるし……よしっ、フル《強打》にしよ。

セルマール:AC22ならフル《強打》で当たるでしょう。

グレネス:では、行きます! (コロコロ)AC26まで命中!

DM:当たったよー。

グレネス:わ〜い。 でぇ。 ……63点ダメージです!

DM:おおぅ、大規模ダメージか。 (コロコロ)……死んだ。

セルマール:大規模ダメージチェック失敗か!(笑)

DM:うん。 1振った。(一同爆笑)

アルカライラ:人に1振らないようにね〜って言ってて自分で出すか!(笑) 呪いが返ってきたんですね。(一同笑)

DM:むぅぅ。 ……では、いささかあっけない幕切れですが、戦闘は終了しました。

グレネス:は〜い。

アルカライラ:あ、とどめ刺します。

セルマール:まずは首を全部落とそう。

DM:では、あなた達はヒュドラがどういうクリーチャーかわかってるし、復活しないようにとどめを刺すって宣言したので、とどめを刺しましたってことで。

一同:了解。

DM:最終的にはロッドで、ファイアー・ボールを[酸]ダメージに変換して焼いたってことで。

グレネス:活躍できてミーポ嬉しそう。(笑)


  その後、一同は巻物のヒールやワンドを使い、回復を行う。
 
◆シーン9 アンダーダークへ◆

DM:回復終わった?

アルカライラ:うん。 じゃ、行こうか?

ベーグル:なぁ、クローク・オヴ・カリズマがないと、呪文を巻物から使えないんだよな?

DM:うん。 そうだね。

ベーグル:う〜ん。 ヘルム・オヴ・テレポーテーションを借りて、買ってきてもいいかな? このままじゃヘイスト使えないし。

セルマール:まあ、ヘイストは私が使えますけど。

アルカライラ:でもベーグルがヘイスト使うならそっちの方がいいよね? イニシアチブ一番高いし。


  ベーグルのイニシアチブ値は+10である。
  おそらくは一番早く行動することになるだろう。
  その為、開幕ヘイストがほぼ確実に実行可能であることを考えれば、クローク・オヴ・カリズマを補充しておきたいのは確かであった。



グレネス:じゃあ、買いに行く?

セルマール:そうですね。 では、そうしましょうか。

グレネス:皆で行くの?

ベーグル:いや、俺だけで平気。

DM:お金減らしてくれれば買って来たでいいよ。 時間もったいないし。

ベーグル:あいよ。 他に買い物ってある?

アルカライラグレネスあ、じゃあ……。


  いくつかの補充も行い、いざ出発へ。


DM:1時間経過しました。 ベーグルが戻ってきました。

ベーグル:「お待たせです」

アルカライラグレネス「お帰りなさい」

DM:では、ランダム遭遇振ってくれ。

セルマール:d100? (コロコロ)30。

DM:ヒュドラがこの辺りの主だったようなので出ませんでした。

ベーグル:だろうなぁ。

グレネス:「では、改めて出発しましょう」

DM:はい。 では、君達は山の中腹にある亀裂を目指して進んだ。

グレネス:「あそこから入るの?」

DM:ベーグル達は前回そこからアンダーダークへと進んだよ。

ベーグル:「ああ、あそこから入る」

グレネス:どのくらいの大きさ?

DM:縦300フィート、幅100フィートほどです。

セルマール:「大きいな」

DM:まぁ、亀裂といっても入り口の上の部分が崩れて亀裂に見える洞窟なんだけどね。

グレネス:光は届きそう? 奥は無理か。 陽光棒かな?

ベーグル:俺が襲われたのってどこいら?

DM:もっと奥、アンダーダークで襲われたよ。 地震で混乱している時にいきなり暗くになって襲撃された。 ランタンは点いていたよ。

アルカライラ:……たぶん、地震で混乱しているときにダークネスをかけられたんだね。

ベーグル:襲ってきたデスモドゥは闇に乗じて襲ってくるのかな? まぁコウモリって言うくらいだからな。 何にしろ注意を促そう。 「いつ襲ってくるかわからん。 気をつけろよ」

セルマール:「ですが、過去の資料ではデスモドゥは本来、善の種族なのですが」

ベーグル:「とはいえ、襲われたのは事実だ」

グレネス:「まぁ、いずれにしろ中に入るしかないからね。 気をつけていきましょう。 明かりは点けていきましょう」


  1時間ほど歩き、亀裂へと到着した一行はランタン、陽光棒を点けて洞窟内へ降りていった。
 
DM:〈聞き耳〉〈視認〉両方出目10で移動していいの?

ベーグル:う〜ん。 でも、このパーティだと装備がうるさいから、敵に先に発見されそうだなんだよな。 罠なんかを警戒して〈捜索〉しながら進むー。 出目10で。

DM:了解。 では、近くに足跡を見つけた。 その足跡は前回君達が通った物とは明らかに違う物だね。 〈追跡〉を持ってないから追っていくことはできないけど、君達と同じ方向に向っているみたいだ。

グレネス:新しさは?

DM:それはわからないね。

グレネス:「なんにしろ、元気に進もう!」

アルカライラ:「元気にじゃなくて慎重にね」

グレネス:「そうでした」

アルカライラ:「では行きます」 コイツの出番ですね。(方眼紙を取り出す)

セルマール:よろしくお願いします。

グレネス:慎重に元気に行こう〜。

DM:では、君達は慎重に元気に進む。

グレネス:私はあんまり音しないよ?(←チェインシャツの人)

セルマール:グレネスが平気でもガチャガチャ音する人がいるから。(笑)

DM:そうそう。

アルカライラ:次からアイアン・サイレンス入れよう。

DM:ここからがようやく本編になります。

アルカライラ:ようやくね。 ほぼ一日使ってる。(笑)

DM:では……、 「あなた達は暗闇の中、ランタンと、陽光棒の明かりだけを頼りに曲がりくねり、降る洞窟を90マイルほど進む」

一同:90マイル!?

ベーグル:結構距離ないか? 何日?

アルカライラ:90マイルってすごいなぁ。 しかも調べながら歩くんでしょ!? 考えたくないな。

ベーグル:マップ書くのかな?

アルカライラ:DMがスルーしてるから書かないでいいと思うけど……。

DM:うん、書かないでいいよ。 で、(PHBを開いて)……移動速度20フィートだと1日16マイルだね。

ベーグル:何日かかるんだよ!?

DM:だから1日16マイルって言ってるでしょ!?

グレネス:あはははは!

セルマール:ということは……5日ちょいか。

DM:ですね。

ベーグル:5日? DM、距離見間違えじゃないの?

アルカライラ:食料そんなに持って来てないよ。

DM:90マイルってちゃんと書いてあるよ! それに食料は呪文で作れるでしょう? ……だからあんまり君達には関係ないんだよね。

アルカライラ:あっ! そうでした。 しかもすでに覚えてるよ。(笑)

ベーグル:絶対おかしいよ。 この距離は絶対に間違っている。

DM:そこいらはメリケン人に言ってくれ。 で、 「その辺りから空気が変わるのがあなた達にはわかります」 アンダーダークに入ったようだね。

一同:うわぁ〜。

DM:アンダーダークで1時間過ごすごとにアンダーダークの住人と遭遇する可能性がある。

セルマール:アンダーダークを抜けるまでに何回振ればいいの?

DM:え〜と? 32回。

一同:は?

DM:32回。

セルマール:……手分けして振ろう。 一人8回ね。


  一斉にダイスを振りまくる一同。
  今振り返ると、ランダム遭遇をせずにさっさとシナリオ本編に入っておけばよかったと後悔をしている。
  ちなみに同じ後悔を次回も行うことになるのだが。



アルカライラ:あ〜! ごめーん! 私まずいかも! いくつ以上で遭遇になるの?

DM:え〜、90%以上を振った人。 次はD20です。 真ん中辺りが平和ですよ。

アルカライラ:……私だけ、かな? 2回あるけど、まずは最初の振るね。 次はd20? (コロコロ)7。 比較的真ん中。

DM:フムフム。 (マップを書いて)では、〈視認〉を振ってください。

一同:(コロコロ)

DM:(コロコロ)〈隠れ身〉は19。

グレネス:〈視認〉20で見えるってことだね? じゃあ、見える♪


  アルカライラ以外は判定に成功。
  隠れている者に気づく。



ベーグル:誰でも気づくのか。

アルカライラ:悪かったわね! 気づかないよ!(一同笑)

DM:気づいた人〜、壁に大型のクリーチャーが2体張り付いている。

グレネス:やっぱり天井を歩くの?

DM:歩いてないよ!(笑) 張り付いてるの。 顔はどことなくコウモリに似てるね。

ベーグル:デスモドゥだ。 やっぱり襲い掛かってくるのかな?

DM:どうでしょう? で、気づいたアマキュアがうなり声を上げるんだけど、それに気づいたクリーチャーはなんか言ってるね。

グレネス:いつでも戦闘できるようにしとくよ。

アルカライラ:地下共通語?

グレネス:どれぐらいの高さに張り付いてるの?

DM:40フィートほど上だね。 イヌがうなり声を上げるので、ロープでシュルシュルーって降りてくるよ。

ベーグル:ご都合なもん出しやがってぇ〜。(笑)

DM:いや、こいつ特殊ケーブルとケーブル用リール持ってるんだよ。

グレネス:すげー。

DM:で、君達の前に着地して何か言ってるんだけど。 地下共通語を知ってる人は聞こえる。

セルマール:なんて言ってる?

DM/デスモドゥ:「やぁ! 毛のない者達」

グレネス:友好的じゃん!?

ベーグル:いや、本当なのかな? 〈真意看破〉してみる!

セルマール:言葉がわからないから〈真意看破〉できるのかな?

DM:できないことはないけど、難易度は上がるよ。

ベーグル:ムリムリムリ。 じゃあ、いいや。 話してもらうのが一番か。

アルカライラ:ランツェットのガン見をしてもらおうよ……。

DM/デスモドゥ:で、続けて 「どうしたんだい、こんなところまで?」

アルカライラ:友好的っぽそう。

グレネス:うん。 友好的っぽいよね。

セルマール:「私達は、この地震が少ない地方で大きな地震が起こったので、何か原因があるのではと調査しに来ました」

DM/デスモドゥ:「それは大変だな。 確かにあの地震はすごかった。 がんばってくれ」

グレネス:すげー友好的。

ベーグル:DM、DM! コイツラの外見って襲ってきた奴らと似てる?

DM:外見的特長は同じだよ。 人間が人間の枠内に入ってる程度には。

ベーグル:なるほど。

DM:装備も同じだね。 あれ? コイツラは共通語も話せるのか。

グレネスベーグルじゃあ、それでしゃべってよ(くれ)。

DM:いや、地下では地下共通語の方がポピュラーだろう。 それならそっちから言ってくれないと。

セルマール:確かに。 では言ってみよう。 「失礼ですが、あなた方は地上で使われている言語を話せますか?」

DM/デスモドゥ:「ああ、話せるぞ?」

セルマール:「それは良かった。 他の人間があなた方の言葉をわからないので共通語で話していただけますか?」

DM/デスモドゥ:「そうか。 わかるのは少ないのか。 俺達もまだ共通語は上手くないから、何かあったら許せ」

セルマール:「わかりました。 よろしくお願いします」

DM:では、ここから共通語で。

アルカライラグレネスありがとうございます。

DM/デスモドゥ:「やぁ! 俺、お前達、友人?」(一同笑)

ベーグル:何で片言なんだよ。(笑)

DM:下手っぽくていいだろう。

セルマール:とりあえず返そう。 「あなたに敵意がないのなら、私達も敵意を持ちません。 私達に敵意を持たないでいていただけるなら幸いです」

DM/デスモドゥ:「…………」

アルカライラ:うん、難しそうだ。 「友人。 よろしく」

DM/デスモドゥ:「おお! よろしく」(一同笑)

ベーグル:う〜ん、襲われたことを聞いてみるか。 「先日、俺を襲ったのはあんた達か?」

DM/デスモドゥ:「俺は毛のない者達は襲っていない。 だが、襲う奴もいるだろう」

ベーグル:「仲間でそういうヤツがいるのか」

グレネス:人それぞれっていうことかな?

DM/デスモドゥ:「お前が地上にいるヤツと仲間な程度には、俺もそいつと仲間だ」

グレネス:要するに悪人もいるって事なのね。

ベーグル:ん〜。 「で、それで言うところの仲間の中には人を襲う奴もいると?」

DM/デスモドゥ:「そうだ」

ベーグル:盗賊もいれば戦士もいるってことか。

アルカライラ:“常に善”じゃなくて“通常は善”ってことなのね。

セルマール:おそらく。 「あなた方はもともと地下にいた種族なのですか?」

DM/デスモドゥ:「そうだ。 だが、最近は時々地上にも出るぞ」

セルマール:「あなた方が外界と接触を絶って、3世紀ほど経つのですが、その間もずうっと地下で生活していたのですか?」

DM/デスモドゥ:「そうだ。 6世代前、ドラウとの戦争があった」

グレネス:ドラウ?

セルマール:ダークエルフの呼び方の一つ。 D&Dではこっちの呼び方をするね。

一同:ほ〜。

DM/デスモドゥ:「その戦争で、我々の祖先は敵にマグマを向ける方法を発見した」

セルマール:何だって?

アルカライラ:マグマ!

DM/デスモドゥ:「ヴェスペリアン神の祠の地下深くで我々のもっとも強力な魔法使い達は火流を意のままに操った。 彼らはドラウを生きながら燃やしたが、同時に我々を生き埋めにした。 そして現在、大地は振動し、我々は再び地上世界とつながった」

アルカライラ:「大地の震動というのは自然な物ですか?」

DM/デスモドゥ:「よくは知らんが、そうではないのか?」

グレネス:「最近、あなた達の世界で何か変わった事は起こらなかったですか?」

DM/デスモドゥ:「我々の世界は常に無慈悲な世界だ。 我々は平和に暮らそうと試みたが、我々を奴隷にしようとする敵や、我々を牛同然に消費しようとする敵が、それを脅かした。 ドラウ、ビホルダー、マインド・フレイヤーなどがその容赦ない敵だ」

アルカライラ:いやん、いやん、いやん〜。

グレネス:聞きたくない名前ばっかり〜〜!

DM/デスモドゥ:「そいつらはこの世界を徘徊し、我々の生活を脅かしている」

グレネス:徘徊って……まだいるの〜。

セルマール:いるんじゃないかなぁ〜。

グレネス:マグマが地震の……ドラ、ウ? あれ?

DM:ど、どうした? 何が言いたいんだ?

アルカライラ:“マグマが地震の原因なのではないか? 今もマグマを動かすことができるのか?”って聞きたいんだと思うよ。

グレネス:ありがとうございます〜。(笑)

DM/デスモドゥ:首を振る。 「我々の祖先の魔法使いはその命を賭して、火流を操った。 もう、私達にその知識は伝えられていない」

アルカライラ:信仰魔法と違うからねぇ。

グレネス:この人達じゃなくても、誰かがマグマを操った可能性はあるんだよねぇ。

アルカライラ:「あなた方以外に、同じ種族の別の部族の方がこの辺りに住んでいる、とかはないのですか?」

DM/デスモドゥ:「ふむ、部族というわけではないが……。 現在、我々デスモドゥには4つの勢力が存在している。 戦いを好む者達。 取引を好む者達。 俺達、探検を好む者達。 そして、戦闘や取引や探検の成果を待っている者達だ」

ベーグル:偉い人達か。

セルマール:一般人とかね。

ベーグル:ああ、なるほど。

DM/デスモドゥ:「我々は祖先から残された街にいる」

ベーグル:襲う奴ってのは戦いを好む者たちって事かな。

アルカライラ:「戦いを好む者達はあなた達の仲間ですか?」

DM/デスモドゥ:「先ほども言ったが、お前達が地上にいるヤツと仲間程度には仲間だ。 志を同じくするかという意味では仲間ではない」 で、胸の金属の紋章を指差して、「これが私達、“探検者”の記章だ」 金属板は3〜4インチ(7.5cm〜10cm)でシンバルのような形をしている。 3つのくぼんだ円盤が、三つ葉のクローバーの形に並んでいる。

アルカライラ:一応聞いておいた方がいいかな。 「(ベーグルを指し)彼の仲間が戦いを好む者達によって殺されてしまったのです」

DM/デスモドゥ:「そうか……。 それは残念なことをしたな」

アルカライラ:「これから先、戦いを好む者達と戦う可能性があるのですが、その場合、あなた方にとって害をなすことになってしまうのですか?」

DM/デスモドゥ:「場合にもよるだろうが、身を守る上でなら仕方のないことだろう。 とても残念なことではあるが。 ただし、これは私個人の考えであって、他の者がどう考えるかは保障できないが」

アルカライラ:そういう考えなのね。 「理解できます」

DM/デスモドゥ:「一つ質問するが、そいつらが持っていた記章は小さな円盤に8の字が重ねられた物ではなかったか?」

ベーグル:暗闇の中で見えなかったよなぁ。

DM:見えてたかもしれないから、〈視認〉してみよう。 薄暗闇の中だから−5ね。

ベーグル:−5? (コロコロ)30

DM:では、薄暗闇の中でそれを見たね。

ベーグル:ん。 「確かにそういうものを見たな」

DM/デスモドゥ:「そいつらは戦いを好む者達だ。傭兵となり、略奪や人さらいをも行う。 そして、両端に平たい棒がついた逆さ三日月の記章を持った者達が取引を行う者達だ」

グレネス:ほ〜。

アルカライラ:8の字が重なった記章以外は、そう警戒しなくてもいいんだ。

DM/デスモドゥ:で、おもむろに手を出してきて、 「というわけで、我々はお前達に情報を与えた。 かわりに何かくれるとありがたい」

アルカライラ:「食料でよろしいですか?」

DM/デスモドゥ:「食料? 我々とお前達は同じ物を食べるのか?」

アルカライラ:「え〜、どうでしょう、実は魔法で出した栄養満点な物でして」

DM/デスモドゥ:「……あんまりねっとりした物は食べたくない」

アルカライラ:むぅ。

セルマール:ヒーローズ・フィーストはいらないらしい。

DM:ヒーローズ・フィーストじゃないもん。

アルカライラ:うん。 クリエイト・フード・アンド・ウォーター

DM:だって、それって最低な味のする粥らしくて。

アルカライラ:うん。 そうよ。(しれっと)


  わかってて食わせようとするんじゃない。
  そんな物を取引材料にしようとするアンタが怖い。



DM:小説を読むと粘体を食べてるような感触らしいよ。

グレネス:普通の保存食は〜?

ベーグル:相手の価値のある物を聴いた方が早いと思う。

アルカライラ:そうね。 聞いてみましょう。 「どういうものが価値があるのですか?」

DM/デスモドゥ:「ふむ、輝く宝石や金は取引の材料になるだろう」

アルカライラ:じゃあ、100GP相当のルビーを渡します。

DM/デスモドゥ:では、君達の明かりにかざして、 「コレはすごい。 キラキラしている」

アルカライラ:色付きの方がいいんだ。

セルマール:通常の視覚も持ってるから、色盲じゃあないだろう。

DM/デスモドゥ:「コレは価値のあるものだ。 最後にお前達に一つ忠告をしてやろう。 我々は耳が良い。 気をつけるんだ」

アルカライラグレネスはい!

セルマール:「出会った記念にお名前を聞かせてもらいたい。 私はセルマールと言います」

DM/デスモドゥ:「私はエーヌだ。 こっちはピシーだ」

セルマール:エーヌ……と?

アルカライラ:要するに二人でNPCって言いたいのよ。

DM:だって、ランダム遭遇のキャラの名前なんか決めてないよ!

ベーグル:「最後に聞きたいのですが、あなた方の集落に私達が訪れた場合、どうなりますか?」

DM/デスモドゥ:「ふむ。 お前達が騒ぎを起こさないのであれば、遠巻きに見物されるだけではないかな」

ベーグル:「では、出すもん出せば、宿を取ったり、食糧を買ったりできるのですね」

DM/デスモドゥ:「おそらくは。 だが、我々の食料がお前達の口に合うのか?」

アルカライラ:節足は食いません。(一同笑)

ベーグル:何を食べてるんだろう、この人達。

アルカライラ:コウモリを考えろよ。

DM:完全なコウモリってわけでもないんだけどなぁ。 マッシュルームやトカゲ肉かな。

セルマール:ああ、キノコ類はアンダーダークの主食っぽいよね。


  その後、食料事情で盛り上がる。


DM:キノコから作られたジュースがあるし、豚や牛のかわりにトカゲの肉を食べるんだってさ。 で、彼らは基本的に物々交換の文化で、お金や宝石での支払いには20%余計にかかるんだって。

ベーグル:20%も!?

セルマール:メモ、メモ、メモ。

アルカライラ:あ、そうだよ、レポート、レポート。(笑)

セルマール:「後、あなた方の集落に行くルートを教えて欲しい」

DM/デスモドゥ:「それは難しい。 このアンダーダークを言葉だけの説明で案内はできない」

セルマール:「そうですか」

DM/デスモドゥ:「このまま下って行けば、着く事は着く。 が、案内なしに我々の集落を目指すのであれば、それは幸運に恵まれなければならないだろう」

セルマール:「あなた方と交渉を持とうとした場合、前面に出てくる方はどなたですか?」

DM/デスモドゥ:「我々の指導者という意味だな? 我々を指導しているのは大司祭バーンダーである」

セルマール:「大司祭バーンダー様ですね。 わかりました」

DM/デスモドゥ:「正しくは指導してきた……だな。 先ほども言ったように、我々は現在4つの勢力に分かれているからな」

アルカライラ:前ほど統一性はなくなったんだ。

DM:そうだね。

セルマール:「バーンダー様はヴェスペリアン神の司祭なのですね」

DM/デスモドゥ:「そうだ」 クレリックじゃあないけどね。 だって呪文能力ないもん。

アルカライラ:それで大司祭かよぅ。

セルマール:ん〜、こんなところかな。 「いろいろとありがとうございました。 幸運にもまためぐり会える事がありましたら、その時はよろしくお願いします」

DM/デスモドゥ:「我々も、そのような幸運があれば嬉しく思う。 では、これで。 お前達に暗闇を見通すヴェスペリアンの加護があらん事を」

アルカライラ:「ありがとうございます。 あなた方にも旅の神、ファラングンの加護がありますように」

グレネス:「それでは、また」

DM:では、会見はここで終わりとなる。 デスモドゥ達はまた壁をよじ登り、壁に張り付いてフックをかける。

一同:ふんふん。

DM:そして、寝る! 「ぐ〜〜」

アルカライラセルマール寝てるんじゃない!(一同笑)


 そんなこんなで、1つめの遭遇は終了となった。
 
◆シーン10 対決デスモドゥ略奪団◆

DM:では、(マップを書きながら)その後君達は、 『デスモドゥの集落を求め、暗闇のアンダーダークをさらに下り、進んでいく』

アルカライラ:まだ続くんですか?

DM:説明だけだ。 すぐに遭遇になるよ。

グレネス:(マップを見て)何だ、この広さは。

アルカライラ:(DMは)シナリオを見ながらマップを書いてるけど、こんなの書くの〜?

DM:遭遇用のマップだからマッピングしないでいいよ。 (書き終わって)お待たせしました。 もう一方の遭遇を始めましょう。

セルマール:気合入ってるね。

グレネス:入れないでいいよー。

DM:『君達は天井の高い洞窟に出た。 正面の方には岩があり、左右どちらかにしか行けない。 岩の向こうには30フィートほどの高台らしき岩棚がうっすらと闇に浮かび上がっている』 では、君達は〈視認〉を振ってくれ。

一同:(コロコロ)

ベーグル:ん、俺が一番かな? 〈視認〉28。

DM:了解。 (100フィート離れてるし、暗いから見えないな)では、君達が歩いていると、ヒュという風切り音が聞こえ、地面に何かが刺さった。 (スペルテンプレートをおきながら)それと共に辺りが暗くなり、視界がかなり制限される。 失敗確率20%ぐらいの暗闇ね。

セルマール:何かが投げ込まれたのか?

DM:投げ込まれたわけじゃない。 暗くなると同時に何かが君達に刺さります。 というわけで、不意打ちね。 (ランダムに決めて)ベーグルね。

ベーグル:俺かよぉ。 ギャー!

DM:ベーグルって不意打ちでもAC変わらないんだよね。 (コロコロ)AC36まで命中。 ……命中だよね?

ベーグル:36まであれば普通命中するだろ!

グレネス:36あれば命中するでしょう。

アルカライラ:うちのパーティじゃ誰も避けられないよ。

ベーグル:普通じゃないぜ。

DM:ダメージは10点。 そして〈呪文学〉を振ってください。

アルカライラセルマール了解。

ベーグル:俺もいいのか?

DM:どうぞ〜。 (判定結果を聞いて)では、矢にダークネスがかかっていることがわかった。

アルカライラ:矢にかかっているって事?

DM:そう。 ダークネスは物にかけるからね。 そしてベーグルは今の状況が前回襲われた時と酷似している事に気づくよ。

ベーグル:「奴らだ! 気をつけろ! ライトを」 俺にダークネスがかかっているのと同じなんだろ? はずれたらどうなってたのかな?

DM:地面に刺さる。

アルカライラ:で、そこがダークネスになると。

セルマール:つまり、ベーグルが移動すれば暗闇が動く、と。

グレネスベーグルなるほどね!


  デスモドゥには聴覚を利用した120フィートの擬似視覚→非視覚的感知と60フィートの暗視も持っている。
  一行が持つ明かりだが、闇の中であれば遠くから発見されてしまう。
  デスモドゥは、一行が近づいて来ているのを明かりで感知していた。
  アンダーダークで明かりが必要ということは基本的に暗視を持っていないと判断し、矢にダークネスをかけてキャラクターに撃ち、命中したらそのキャラクターを中心に暗闇が形成される=デスモドゥは影響を受けずに、一行だけが失敗確率を受ける……という自分達の種族特長を生かしたナイスな作戦(←自画自賛)です。
  このプレイレポ更新後、非視覚的感知を改めてチェック(DMGp291)し、この作戦ダメじゃん!と判明。
  プレイヤーの皆、ゴメンよぅ。


セルマール:ところでコンポジット・ロングボウってd8じゃなかった? 今2d6だったよねって大型だからか。

DM:そうそう。

アルカライラ:そうだ! 大型だった! ミニチュアならすぐに大型ってわかるんだけど、平面だからピンと来ないんだよね〜。


  だってミニチュアがないんです。
  持ってないじゃなくて、存在してないんですよ!
  ですから買うこともできないし。



DM:で、その他に4本の矢が飛んでくる。 (コロコロ×4)アルカライラに1本命中して12点ダメージ、グレネスにも1本命中して14点ダメージです。

アルカライラ:向こうは見えるんだ?

ベーグル:ダークネスって暗視とかで見えるんだ。

DMセルマール見えません。

ベーグル:え? じゃあ……。

セルマール:そこに何かがあるってことでしょ? 擬似視覚があるとか。

ベーグル:なるほど。

アルカライラ:コウモリって言ってたし、超音波かなんかじゃないの。

DM:さぁ、どうだろうね。

ベーグル:……強いね。

グレネス:うん。 ダメージも痛いしね。

アルカライラ:もう! 一時hp全部消えたよぅ!

DM:地面に3本、アルカライラ、グレネス、ベーグルにそれぞれダークネスのかかった矢が1本ずつ刺さっている。

グレネス:私が動けば暗闇も動いて、いつも中心にいるわけなんだな。 ということは失敗確率受けっぱなしな訳なんだ。(溜め息)

アルカライラ:私もなんだけど。 ……暗闇解くために範囲型ディスペル・マジックするとヒーローズ・フィーストも消えるなぁ。

DM:では、行動は終わり。 イニシアチブです。


 ■1ラウンド/ベ→アマキュア→セ→ア→グ→ラ→ミーポ→デスモドゥA〜G

ベーグル:う〜ん。 ライトで消すべきだろうなぁ。

セルマール:自分のだけでもね

ベーグル:うん。 ……ダークネスの効果って何だっけ?


  ダークネスは20%失敗確率を与えるもので、攻撃ロール自体には修正はかからないのだ。
  失敗確率も20%なので、薄暗闇になる程度である。


アルカライラ:ダークネス消すんなら私が範囲型ディスペル・マジック飛ばすよ

ベーグル:……そうか。 なら俺はヘイストの巻物にしようかな。

セルマール:いや、範囲型ディスペル・マジックが飛んでくるなら私がヘイストしよう。 巻物だと術者レベルの関係で解呪されるかもしれないから。

ベーグル:あ〜、そうなのか。 ……なら、アルカライラの後に行動遅延する。

セルマール(アマキュア):とりあえず、前方から攻撃されたんだからそっちに向って2倍移動。

DM:(マップを見て)そこまで移動したら〈視認〉振ってください。

アルカライラ:〈視認〉? 岩陰で前方見えないのに?

セルマール(アマキュア):(コロコロ)〈視認〉は21。

DM:ここに…。(マップに書き込む)

グレネス:なんだ?

ベーグル:マキビシだろう。

DM:ビンゴ! その通り。

アルカライラ:なるほど。

セルマール:何とまぁ……。

DM:アマキュアは走りながら、地面にマキビシがまいてあるのを見つけて、セルマールに共感で情報を送ってきた。 「おやびん! あそこ危ないです」(一同笑)

グレネス:お、おやびんって。(笑)

アルカライラ:アマキュアってメスなのに!

セルマール(アマキュア):止まって、移動終了です。

DM:了解。

セルマール:次は私で、ヘイストを発動。

DM:では皆がズッギュ〜ンと早くなったね。

セルマール:移動は……、とりあえず範囲から抜けるか。 (動かした後)ここなら2体からしか攻撃は受けないな。 「マキビシがあるから気をつけろ!」 って言って終了。


アルカライラ:移動アクションでディスペル・マジックの巻物を出して、5フィート・ステップして範囲型で発動。 解呪ってどうやるんだっけ?

DM:d20+10でかかっている呪文の呪文の術者レベル+11を超えれば解呪。 で、術者レベルの一番高い呪文から判定を行います。

アルカライラ:ん、わかった。 (コロコロ×5)うん! ヒーローズ・フィーストは誰一人消えなかった。

セルマール:次は俺のヘイストだね。

アルカライラ:(コロコロ×5)あっ! ランツェットのヘイストが消えた!

DM:じゃあ、ランツェットはこれ以降解呪判定はしなくていいね。 でさ、矢にダークネスがかかっているから間違えないでね。

アルカライラセルマールあ、そうか。


  解呪判定の結果、矢にかかったダークネス、ランツェットのヘイスト、ベーグルとミーポのメイジ・アーマーが解呪された。


DM/ミーポ:「メ、メイジ・アーマーなくなっちゃったぁ!」

セルマール:「もう一度かけてくれ」

アルカライラ:とりあえず、ダークネスは消えた。 次の人どうぞー。

ベーグル:移動しながらメイジ・アーマーのワンドを取り出して発動する。

グレネス:次は私か。 2倍移動して手前で止まろう。

DM:〈跳躍〉したらどうかな? 技能にランク振ってるし。

グレネス:〈跳躍〉か。 難易度はいくつかな? 難易度は10か。 〈跳躍〉の後で移動できる?

ベーグル:いや、フライをかけてもらった方がいいんじゃない?

グレネス:フライか。 ……あ、フライのポーションある。 じゃあ、飲んで移動します。 えーと? 軽装だから移動速度は60フィートね。 終了。

DM:次は誰?

アルカライラ:ランツェット。

セルマール(ランツェット):ああ、はい。 じゃあ、2倍移動。

アルカライラ:フライのポーションないの?

セルマール(ランツェット):その前に移動しとくよ。 ポーションベルトがないからすぐに取り出せないんだ。 終わり。

DM/ミーポ:ミーポの番か。 明かりが届いてないから見えないんだよね。 何をしよう?

セルマール:明かり届いてない?

グレネス:あ、私も陽光棒持ってるよ?

DM:じゃあ、見えるか。 では、まずグレネス。 コウモリに似た大型の敵が、30フィート上の高台に何体か見えるよ。

グレネス:話に聞いてたヤツと一緒?

DM:そうだね。

グレネス:じゃあ、皆に伝えるよ。 え〜と 「デスモドゥが6体、高台の上にいる」

セルマール:「わかった。 気をつけろ!」

DM/ミーポ:ミーポの行動忘れるところだった。 明かりが届いてるんだから呪文発動しよう。 5フィート・ステップで前に出て、デスモドゥDにマジック・ミサイル! ダメージは18点。

ベーグル:ファイアー・ボールのほうがよかったんじゃないか?

DM:むっ! そうだったかも。 仕方ない。 で、次はデスモドゥの番。 デスモドゥGはダークネスを発動、矢にかける。 デスモドゥCはそのダークネスのかかった矢を中間地点の地面に射る。

ベーグル:ファイアー・ボール撃てなくなったじゃないか。

DM:ふっふっふ。

グレネス:ひど〜い。 再び真っ暗だ。

DM:で、他のデスモドゥ4体は、次々にコンポジット・ロングボウでグレネスに全力射撃。 (コロコロ×12)……これだけ振って当たりそうなのは1回……。 どういうこったい。

アルカライラ:罰が当たったんだ。

DM:何のだよぅ。 AC33まで命中。 ダメージは20点。

グレネス:一発で20点!? い、痛い。

DM:最後にデスモドゥEがdの鎧にダークネスをかけて、終了。

 

 ■2ラウンド/アマキュア→セ→ア→ベ→グ→ラ→ミーポ→デスモドゥA〜G

グレネス:というわけで2ラウンド目ですー。

セルマール(アマキュア):では、ディメンジョン・ドアでここまで行って。

グレネス:ワンワン!(ぼそっ)

セルマール(アマキュア):突撃……いや、アマキュアの攻撃力で突撃してもなぁ……。
 


  一気に敵陣へ入り撹乱する事もできるアマキュア。
  その使い方も気を使う。


セルマール(アマキュア):では、ディメンジョン・ドアで跳んだ後、移動します。

DM:機会攻撃行くけど……いいの?

セルマール(アマキュア):機会攻撃を使わせたいからね。

DM:了解。 では、Aは射撃した後の空いている手の爪で機会攻撃。 (コロコロ)命中はしたけど、ブリンクで攻撃失敗。

グレネス:よかった〜。

DM:次にBの機会攻撃。 同じく爪の攻撃。 (コロコロ×2)クリティカル確定。

アルカライラ:大丈夫なの!?

セルマール:……死ぬかもしれない。

グレネス:え〜!? 失敗しろぉ〜。

DM:奇数で命中ね。 (コロコロ)出た、命中。 ダメージは22点。

グレネス:お〜。

DM:まぁ、爪だとこんなもんですよ。

アルカライラ:一時hpあるの忘れないでね。

セルマール(アマキュア):了解。 ありがとう。 で、アマキュアはデスモドゥAに攻撃。 (コロコロ)当たらない。 終わり。

 

グレネスの前方に位置する暗闇。
セルマールの呪文で解呪される。

DM:次は……。

セルマール:私です。 ディスペル・マジックの巻物取り出して、範囲型で発動。

DM:薄暗闇だから矢が見えるよ。

セルマール:あ、そう? なら、範囲型じゃなくて目標型で発動。 (コロコロ)ん。 解呪した。

DM:う、了解。

グレネス:これで前が見える。 ありがとう!

セルマール:いえいえ。 行動は終了です。

アルカライラ:私の番か。 ん〜、サイレンスかけようかな。

DM:ふむ。 超音波による非視覚的感知も使えなくなるのか。 そうするとコイツラも失敗確率20%を喰らうのか。 うん、使わない方がいいよ?

アルカライラ:なんでよ! というわけで、フリーアクションで 「抵抗しないでくれ」 って言ってからサイレンスを発動します。 グレネスにかけます。

グレネス:え〜? 私も聞こえないの?

DM:そうなるね。

アルカライラ:クリーチャーにかけないと効果範囲がその場に固定されちゃうんだ。 同意してくれ。

グレネス:は〜い。

アルカライラ:グレネスを中心に20フィートね。 よろしく。

DM:くぅ! キャラクターは超音波による擬似視覚って知らないはずなのに! コウモリに似てるからってメタな使い方しやがって!(一同笑)

アルカライラ:ふ〜んだ! 私はダークネスを使われないために使ったんだもーん。(笑)

DM:ちくしょぉぉぉぉ。(涙目)

アルカライラ:では、移動して終了。

ベーグル:俺の番。 う〜ん、どっちにしろ近づかなきゃダメなんだな。

セルマール:フライはないのか?

ベーグル:あ、巻物があった。 使うか。 5フィート・ステップして移動相当アクションでフライの巻物を取り出して、発動。

DM:はい。 次は?

グレネス:私です。 う〜ん、突撃するでしょ〜。 できる?

DM:敵がいる所は30フィートの高台なので、途中で壁にぶつかるので無理。

グレネス:ああ、そうかぁ。 じゃあ、移動しかないか。 斜めに移動してデスモドゥAに近づきます。

DM:暗視で姿は見えるのに、擬似視覚では捉えられない空間が近づいてくるのか。 ええと、機会攻撃喰らうけどいいの?

グレネス:いいです。 どうぞ。

DM:では、フリーアクションで武器を捨てて組みつきます。

グレネス:それに対して機会攻撃!

DM:どうぞ。

グレネス:(コロコロ)AC36まで命中。

DM:ん、当たり。 だけどダークネスの失敗確率20%があるので当たったかどうか振ってください。

グレネス:ん〜。 d10で1、2が失敗。 (コロコロ)4だから平気! 《強打》入れてないからダメージは29点です。

DM:うっ、止められたか。 というか《強打》なしで29点かい。

グレネス:えへへ。

セルマール:とはいえ150点オーバーのhpの敵がそれだけいるんでしょ。 きついわ。 

グレネス:げっ? そんなにあるんだ。 ん〜、行動は終わりです。

セルマール(ランツェット):5フィート・ステップしてフライのポーション出して飲む。

DM/ミーポ:了解。 次はミーポ。 だかだかと移動。 グレネスが近いからファイアー・ボールは使えないし、マジック・ミサイルしかないか。

セルマール:ですね。

DM/ミーポ:デスモドゥAにマジック・ミサイルでダメージは21点。

セルマール:ミーポ、なかなかマジック・ミサイルのダメージでかいな。

DM:まずはデスモドゥFがフリーアクションでワンドを捨てて、5フィート・ステップで下がる。 んで、《早抜き》で弓を抜いて全力攻撃でグレネスを射撃。 (コロコロ×3)AC29まで命中。 後は低すぎ。 ダメージは14点ね。

グレネス:は〜い。

DM:デスモドゥEも同じ行動。 (コロコロ×3)命中が期待できるのはAC34までの1回だけ。 ダメージは12点ね。

グレネス:結構来るよね〜。

DM:デスモドゥDは5フィート・ステップで下がって弓でグレネスに全力射撃。 (コロコロ×3)2回命中。

グレネス:げ〜。

アルカライラ:hp大丈夫なの?

グレネス:このままだと危ないかも。

DM:……サイレンスの効果範囲内って事は、擬似視覚が使えないからダークネスの失敗確率を受けるのか。 (コロコロ)っと、成功。 命中してダメージは16点。

グレネス:う? そろそろまずいです。 私ヤバイかな〜。

DM:こんだけ突出してればヤバイだろうね。

グレネス:うぅ。 ま、仕方ないなぁ〜。

DM:デスモドゥBが5フィート・ステップしながらグレネスに全力射撃。 (コロコロ×3)……ぜ、全部はずれたよ?

ベーグル:(出目を見て)……全部一桁かよ。

アルカライラグレネスやったぁ!

DM:次にデスモドゥA。 まず、5フィート・ステップで下がって、フリーアクションで弓を捨てる。 そして《早抜き》でノトボラという武器を抜きます。 で、フリーアクションで双頭武器にします。

アルカライラ:フリーアクションで双頭武器にするの!? ひどくない!?

DM:ボタンを押すと刃の部分が出て来るんだよぅ。

アルカライラ:ああ、そういうのか。 じゃ、いいか。

グレネス:フリーアクションて何度もできるんだっけ?

DM:できるよ〜。 て、今まで会話とかいろいろとやってたじゃん。(汗)

グレネス:そうでした。

DM:じゃ、全力攻撃行くよー。 利き手で……。(コロコロ×3)当たりそうなのはAC35まで。

グレネス:それは当たります。

DM:ん。 失敗確率は……通した、命中! ダメージは16点。 続いて逆手での攻撃。

アルカライラ:まだあるの?

DM:うん。 双頭武器だからね。 (コロコロ×2)……当たりません。 ええいっ! 噛みつき! (コロコロ)……はずれました。

グレネス:ふ〜。 こんなのが後2体……。

ベーグル:死ぬかもしれないな。

DM:このラウンドは持つだろう。 残ったのも弓を撃つだけだし。 今日のオイラのダイスは一桁多いしね。 で、次にデスモドゥCとGの全力射撃! (コロコロ×7)2! 4! 5! 1! 1! 7! 9! 全部当たらず!(一同爆笑) お、おかしい、呪われている!?

セルマール:いや〜。 魅せてくれるね。

DM:あ、噛みつきが残ってる。 (コロコロ)AC29まで命中! 失敗確率も通してダメージは10点!

グレネス:ダメージ総計100点超えた!

アルカライラ:まだ生きてるよね?

グレネス:うん。 でも次で死ぬと思う。

アルカライラ:大丈夫。 次は130点の回復飛ぶから。

グレネス:はいよ!

DM:……。(サイレンスかかってるから会話できないはずなんだけどなぁ)

スペルテンプレートはダークネスを表す。
 ■3ラウンド/アマキュア→セ→ア→ベ→グ→ラ→ミーポ→デスモドゥA〜G

グレネス:わんこからどうぞ。

セルマール(アマキュア):こいつの攻撃は低いからあんまり意味ないんだけど……。 5フィート・ステップして攻撃。 (コロコロ)AC30まで命中。 失敗確率は平気。 ダメージは10点。

DM:了解。

セルマール次は私か。 何をするか……。

ベーグル:ダークネス邪魔だよね。

DM:邪魔だよ? 自分に有利な戦術使ってるんだから当たり前じゃん。

セルマール:だろうね。 ファイアー・ボールを撃ちたいんだけど。 敵の真ん中で爆発させたいんだけど高台の上で見えないじゃない?

DM:敵の正確の位置がわからないはずだからねぇ……。 でも、呪文は好きな位置を基点にできるし……。 同じ状況になったら敵も同じように解決するしかないから。 好きな位置を基点にしていいよ。


  マップ上でミニチュアを設置してプレイしている限り、キャラクターに見えなくても、効果的に敵を範囲に巻き込んでしまうのは避けられないことである。
  敵が同じ状況になったときに、同じ事をするしかないのだから仕方がないのかもしれない。

  しかし、この場面でさらに重大な事を忘れていた。



セルマール:了解。 では、ここを起点にします。 5体入るね。 う〜ん、どうしよう。 よし、《即時呪文威力強化》だけを使おう! 難易度は反応18で、ダメージは45点。

DM:45点ね。 了解。 デスモドゥAが成功、B成功、dが失敗〜、しかもファンブル。

アルカライラ:武器が壊れちゃえ!

DM:それはやめて欲しいなぁ。 Eは失敗。 Fは成功。

セルマール(アマキュア):で、コイツの反応セーヴは。 (コロコロ)23で成功。 身かわし〜。


  デスモドゥDのアイテム破壊は手に持っていた高品質コンポジット・ロングボウであった。


セルマール:他にも落としたワンドとかも壊れたんじゃない?

DM:確かに。

アルカライラ:次は私の番か。 マキビシどうしよう……。

ベーグル:移動力半分の移動で踏まないで通れるんじゃなかったか?

DM:確かそのはず。

アルカライラ:ん〜、ならいいや! ここから自前のヒールを発動! 《信仰の後見人》でグレネスに、130点回復。

グレネス:おお〜、ありがと〜。

アルカライラ:次飛ばないと……。 行動は終了。

ベーグル:2倍移動で30フィート上がって、敵の方に移動する。 で、終わり。

アルカライラ:グレネスの番。

グレネス:はい。 まず、一歩前に出て高台の上に降りて……。

DM:じゃあ、デスモドゥAが機会攻撃。 武器落としします。 で、これはグレネスから機会攻撃を誘発するんだけど、グレネスの攻撃範囲外からの武器落としなのでグレネスは機会攻撃できません。

グレネス:はぁ〜い。

DM:では対抗ロールです。 13スタート! (コロコロ)28。

グレネス:28!? こっちは基本値6しかないよぅ。 20出してもダメじゃん。 (コロコロ)……失敗。

DM:じゃあ、グレネスはガリアンソードを落としました。 ガリアンソードは高台の下に落ちていきました。 そしてグレネスは一歩移動して高台に足をつけた、と。

グレネス:やべぇ! 落っこったぁ!

DM:敵がニヤリと笑ったのがわかった。

グレネス:どうしよう、ここで殴るわけにもいかないからなぁ……。 ねぇ、フライって一度地面につくと解除されちゃうんだっけ?

DM:いや、そんなことはないよ。

グレネス:じゃあ、一歩下がって下に降りれば拾えるのね。

DM:そうなるね。 で、どうする?

グレネス:う〜ん。


  ここでグレネスが長考に入る。
  その時、他の者は雑談になってしまった。
  DMが本筋に戻した時、グレネスの標準アクションが忘れられていたのだ。
  武器を取りに行っていたら、この後の戦況は大きく変わっていただろう。



DM:そろそろ進めよう。 誰の番だっけ? ランツェット?

セルマール(ランツェット):あ〜、ゴメン。 ランツェットの番か。 2倍移動して終わり。 次はミーポです。

DM/ミーポ:……何をしよう?

セルマール:「ミーポ! 私が撃ち込んだ所にファイアー・ボールを撃て!」

DM/ミーポ:「わかった!」 5フィート・ステップしてファイアー・ボール。 ダメージは31点。 で、終了。

ベーグル:ファイアー・ボール2発で死なないのか〜。

セルマール:俺達だって死なないだろう。 それにコイツラhp150点超えてるからな。

DM:デスモドゥの番。 Aから行動します。 組みつきに入ります。


  組みつきは対象から機会攻撃を受ける。
  そしてグレネスは素手で機会攻撃範囲を持たない。
  よって機会攻撃を受けずに組みつきに入ることができるのだ!……ホントかな?



DM:接触攻撃は(コロコロ)あぶね〜。 18は命中? (グレネス頷く)じゃあ、失敗確率……成功。 組みつき対抗ロールです。 (コロコロ)こちらは31。

グレネス:(コロコロ)……26だ。

DM:では組みつかれた。 その時、噛みつきのダメージが5点入る。

グレネス:はいよ〜。

DM:そしてAの行動は終わり。 デスモドゥBはグレネスに対して全力攻撃。 (コロコロ×5)失敗確率もあって、当たりませんでした〜。

アルカライラ:やったぁ〜。

DM:デスモドゥBはそのまま、dはノトボラを《早抜き》で抜いてからグレネスに全力攻撃。 (コロコロ×12)2回しか当たらない。 失敗確率ではずれるなぁ。 ダメージは14点と20点。

グレネス:あいよ〜。

アルカライラ:まだhp何とかなるでしょ? やりたいことあるから耐えてね。

グレネス:うん。

DM:デスモドゥFは“無理やり入り込む”。 そして攻撃……なんだけど、当たらない気がする。 (コロコロ)13。 ほら、当たらない。(一同笑)

グレネス:当たらなくてよかったです。

アルカライラ:そのまま当たらないでいいよ。

DM:デスモドゥCは移動します。 アマキュア機会攻撃カモン!

セルマール:ダメージ低いんだって。 (コロコロ)命中。 失敗確率も大丈夫。 ダメージは10点。

DM:了解。 なら、フリーアクションで弓を落として、《早抜き》でノトボラを抜く。 そしてアマキュアに攻撃。 「邪魔だ!」

アルカライラ:サイレンスかかってますが。

DM:……。 失礼しました。 (コロコロ)え〜、AC30まで命中です。

セルマール(アマキュア):当たるよ。 ブリンクよろしく。

DM:50%か。 今の俺なら絶対に外す自信があるね。 ほら、はずれた。(一同笑) チクショー!

ベーグル:20%ではずしてるのに50%じゃ当たんないよな〜。

DM:ふん! デスモドゥEも同じ行動で、アマキュアに攻撃だ! (コロコロ)ファンブル!(一同爆笑)

アルカライラ:今日は一体どうしたの!? ダイス目低いね。

DM:……昨日、初心者の会でやったクレリックのダイス目が爆発してたから……orz

セルマール:そっちで使っちゃったんだ。(笑)

アルカライラ:で、Gはどうする?

DM:じゃあ、デスモドゥGは……。 ミーポも撃てるな。

グレネス:ダークネスの向こう側って見えるの?

DM:薄暗くは見えるよ。 で、コイツラはサイレンスがかかってないならそっちは擬似視覚で見えるから。

グレネス:そ、そうでした! ごめんなさい。

DM:ん〜、ミーポに全力射撃。 (コロコロ)2回命中、失敗確率も成功して、ダメージは21点と16点。

グレネス:ミーポ大丈夫? ダメージ受けすぎじゃない?

DM:ヒーローズ・フィーストの一時hpがなくなって21点だから、後3分の2はある。 メイジ・アーマーがなくなってAC13なのが痛い。

グレネス:AC13かぁ。 それ以上こっち来て狙われないようにね。


 ■3ラウンド/アマキュア→セ→ア→ベ→グ→ラ→ミーポ→デスモドゥA〜G

セルマール:次のラウンド。

アルカライラ:(グレネスに)hp大丈夫?

グレネス:ん? ん〜、平気。

セルマール:まだ平気ってレベルか? 私なら間違いなく逝けてるレベルだが……。

グレネス:平気だよ〜。 あと55点もある。

アルカライラ:55点しかないじゃないか!?

セルマール:デスモドゥの1発は10数点だから4発で死ぬ可能性があるのか……。

アルカライラ:DMのダイスに期待しましょう。(笑)

DM:期待かよ!

 

d4はガリアンソードの落ちた位置
セルマール(アマキュア):とりあえず、アマキュアから動きます。 ん〜、グレネスに組み付いているヤツに攻撃。 (コロコロ)これなら命中するでしょう。 AC30まで命中。

DM:当然当たります。

セルマール(アマキュア):なら、ダメージは11点。

DM:11点ね。 やっぱりアマキュアじゃ、あんまり痛くないね。

セルマール(アマキュア):それは仕方ない。 行動は終り。 

セルマール:次は私の番。 むぅ、どうするか。 ……アルカライラにフライ。 飛ばそう。

アルカライラ:ありがとう。 さて、私は……。 回復飛ばすか、ディレイ・デスかける事にしてフリーダム・オヴ・ムーヴメントにするか、リサイテイションにするか。

セルマール:リサイテイション

アルカライラ:前衛が前に集まって来てるから、かけるなら今かなって。

セルマール:いや、確実に組みつきから外せる方がいいと思うんだ。

アルカライラ:ん、やっぱりそうか。 じゃあ、飛んで移動して、《信仰の後見人》を使ってフリーダム・オヴ・ムーヴメントをグレネスに。

グレネス:これで組みつきを外すって行動すれば、自由になるんだよね?

アルカライラ:そう。 で、行動は終わり。

ベーグル:次は俺の番か。 ……挟撃したいんだけど、挟撃してくれる相手がいない、か。

アルカライラ:アマキュアがしてくれるじゃない。

ベーグル:あ、そうか。 ……問題はコイツラの攻撃に俺が耐えられるかってことなんだが。

アルカライラ:後ろにランツェットも来てるんだし、回復手はいるから何とかなるんじゃない。

ベーグル:そうか。

DM:現状、攻撃を分散させる方が優先だからな。

セルマール:飛行中で〈軽業〉使えないし、機会攻撃喰らうからね。

ベーグル:……2回か。

グレネス:耐えられるかなぁ。

アルカライラ:私も回復を飛ばせるし、ランツェットもいるから回復は間に合うと思うんだ。

セルマール:デスモドゥ達のhp、あわせて600ぐらい削らないとダメな時点で、間に合わないと思う。 とはいえ引けないけど。

アルカライラ:む〜。 あっ! なら、ガリアンソード拾ってよ! グレネス次の行動で自由になるんだし。

ベーグル:ん、そうするか。

DM:なら、地面まで降下して、ガリアンソードを拾ったよ。 次はグレネス。

グレネス:私か〜。 まず、組つきから脱出するけど。

DM:では、フリーダム・オヴ・ムーブメントがかかっているので自動的に成功する。 この時点でデスモドゥAに隣接する好きなマスに移動することができる。

グレネス:武器が受け取れるように、ここに移動します。

DM:では、この時点でデスモドゥBとFから機会攻撃を誘発します。


  組みつきからの脱出時に機会攻撃を誘発するのだろうか?
  PHBp154、組みつきから脱出するより引用――脱出したなら、君は君の敵(たち)に隣接する任意の場所に移動してこのアクションを終える――とある。
  移動であるならば、機会攻撃を誘発するはずだと考えたのだが……。
  そして機会攻撃が行えるとしたら、さっきまで組みつきしていた敵も攻撃できるのだろうか?

  ……エロイ人に聞いてみようっと!



一同:え〜!

DM:PHBに“移動”ってあるから、多分機会攻撃受けると思うんだよね。

グレネス:う〜、了解。 悪いけど、ちょっと移動する場所考えさせて。

DM:どうぞ。

一同:う〜ん……。(相談中)

アルカライラ:……Aって機会攻撃するの?

DM:組みつき中は機会攻撃範囲を失います。 で、機会攻撃は割り込んで行われるので、今回は機会攻撃できません。

アルカライラ:よし! なら、Aの前なら機会攻撃はCからしか来ないよ。 

グレネス:え?

セルマール:あっと、そうだ、攻撃範囲10フィートだったね。 15フィートと勘違いしてた。

グレネス:ありがとう。 じゃあ、デスモドゥAの前に移動します。

DM:了解。 では、デスモドゥCの機会攻撃。 (コロコロ)……そして、1です。

アルカライラグレネスやった!

DM:あたらねぇぇぇぇぇ!

グレネス:ありがとうございました。


  そして、皆で悩みまくったおかげで、グレネスの(残りの)移動アクションを忘れてしまうのであった。


アルカライラ:次は……ランツェット。

セルマール(ランツェット):機会攻撃を3回受ける覚悟で前に行くか。

ベーグル:ACで耐えるしかないのか。

セルマール:コイツラの攻撃ボーナスじゃ耐えられないよ。

アルカライラ:特技で魔法を即行アクションで発動できるのなかった? ディヴァイン・フェイヴァーかけとけば?

セルマール(ランツェット):……《戦いの祝福》か。 じゃあ、機会攻撃受けない為に防御的発動か……って、〈精神集中〉入れてねぇぇぇぇぇぇぇ!?

アルカライラ:ええぇぇぇぇぇぇぇ!?

DM:……呪文を使うことを気にしてなかったからねぇ。

セルマール:あとで教えてあげよう。

DM:そうしてください。

アルカライラ:でも、技能ポイントないから仕方ないのよね。 装備で上げても技能ポイント増えないし。

セルマール:〈精神集中〉上がるのはヴェストであるけど、ヴェスト・オヴ・レジスタンスとかぶるしなぁ〜。

DM:とりあえずディヴァイン・フェイヴァーどうするの?

セルマール(ランツェット):……防御的発動で。 大丈夫。 16だ、何とかなるはずだ。 (コロコロ)よしっ、19! 成功!

一同:おおぉ〜!

DM:やるね。 では、魔法はかかったって事で。 ちなみに挟撃いらないならその場で全力攻撃できるよ。 ダークネスの失敗確率は受けるけど。

セルマール(ランツェット):え? あ、そうだった。 じゃあ全力攻撃。 (コロコロ×3)1回だけ命中で、20点ダメージ。 う〜、失敗確率が厄介だ。 行動終了。

DM/ミーポ:了解。 ん〜、ひっくり返せないものかな? 

セルマール:ファイアー・ボールして欲しいな。

グレネス:さっきと同じところにだね。

アルカライラ:さっきも思ったけど無理じゃない?

DM/ミーポ:ん。 なんで?

アルカライラ:30フィートの高台でしょ?

一同:あっ!

DM:……高低差忘れてた。


  自分で設定した戦場なのに高低差を忘れています。
  フライで30フィートの高さに上がらないとダメ……というのは覚えていても攻撃呪文の高架線や視線を引くのを平面として処理してましたorz。
  これでは意味がありません。



アルカライラ:何の為に私たちがフライかけてると思っているのよ。

DM:いや、接敵する時は覚えていたんだけど。 呪文の時忘れてたのよ。 まぁ、呪文はそっちしか使ってないからあまり問題はないだろう。

セルマール:となると、さっきのファイアー・ボールも指定できなかったことになるのか。


DM/ミーポ:いまさら巻き戻しもできないから仕方ない。 とりあえずファイアー・ボールを《呪文効果範囲操作》で40フィート円錐形にしてデスモドゥAの辺りから。 これでC以外全部入るでしょう。 で、ロッドのマキシマイズと《即時呪文威力強化》を使って90点ダメージを与える。

グレネス:おお〜! こんな使い方あるんだ。

セルマール:特技でね。

DM:呪文の基点から円錐にできるか不安だけど、効果を読むと、範囲以外は呪文の通りらしいからできると判断。 ちょっと微妙だけどね〜。

赤い範囲は円錐ファイアー・ボール

セルマール:(秘術大全を広げて)う〜ん。 できないとは書いてないからいいんでない?

DM:ま、今回はこれで。 で、dとEが失敗してdが死亡した。

ベーグル:(敵のダメージ管理)Aが160点ぐらいのダメージ食らってる!

DM:まだ落ちません。

ベーグル:まだ落ちないのかよ〜。

DM:では敵の番。 デスモドゥAがグレネスに全力攻撃。 (コロコロ×6)う! ACは命中するんだけど、失敗確率が抜けない。 とりあえず噛みつきだけ命中して10点ダメージ。

グレネス:あいよ〜。

DM:続いてB、C、Eがアマキュアに全力攻撃。

アルカライラ:3体も!?

グレネス:死んじゃうよ!?

セルマール:仕方ない。 ここでグレネスやランツェットに行くよりはいい。

DM:とはいえブリンク中だからなぁ〜、当たらない気がする。 (コロコロ×18)ほら、だめだ。 これだけ振って命中は3回しかない。

グレネス:3回も! だよ!

DM:ダメージは14点、13点、10点ね。

セルマール:残ったぁぁぁぁぁぁ!

アルカライラグレネス:やった!

DM:こんな時もあるとはいえ、今日のダイス目は低すぎる……。 デスモドゥFが斜め前に移動してランツェットに攻撃。 (コロコロ)AC30まで命中。 失敗確率もOK。

セルマール(ランツェット):ダメージどうぞ。

DM:っと、ここでMAXダメージか。 21点ね。

セルマール(ランツェット):普通の攻撃でこのダメージは痛いよな。

DM:最後にデスモドゥDが移動。 無理やり入り込んだ後に、アマキュアに攻撃。

グレネス:しつこ〜い。

DM:(コロコロ)やっぱり−4喰らってるから当たらないや。

セルマール:ごめん、アマキュアもう無理だ。

グレネス:うん、うん。

セルマール:逃げていい?

アルカライラ:どうぞ。 私が回復できるからもう大丈夫だと思うけどね。

グレネス:「アマキュア、ありがとうね」

セルマール:次はディメンジョン・ドアで下がろう。

ベーグル:終わったか?

DM:ん。 終了。


■4ラウンド/アマキュア→セ→ア→ベ→グ→ラ→ミーポ→デスモドゥA、B、C、E、F、G

DM:では、4ラウンド目。 アマキュアからかな。

アルカライラ:あ、割り込みアクション使います。

セルマール(アマキュア):はいはい。

アルカライラ:《守護の献身》。 私から30フィート以内の全員。 AC+5ね。 今はグレネスとランツェットね。
 

グレネス:ありがとう。

セルマール(アマキュア):では、アマキュアですが、ディメンジョン・ドアで後ろに下がります。

グレネス:これで一安心。

DM:俺としては君のほうが危険だと思うのだが。(笑)

セルマール:さ、私の行動だ。 ……ランツェットを巻き込んで攻撃呪文……は、できないよなぁ〜。

DM:大変なことになると思います。

セルマール:デスモドゥAとFは影が見えるんだよね? (DM頷く)なら、アーク・オヴ・ライトニングをその2体の間に。

DM:了解。 デスモドゥAはセーヴ振らないでも死んじまう。

ベーグル:たぶんFも死ぬ。

セルマール:ダメージは42点。

DM:ダメだ。 セーヴしても死ぬ。 デスモドゥAとFが倒れました。

ベーグル:ようやく減ってきたな。

アルカライラ:私の行動でいい? なら、移動でアマキュアの上25フィートに。

DM:なんでそんな処理がめんどくさいことを。

アルカライラ:だって、そこなら皆がキュアの範囲に入るんだもん。 リパルション任意発動でマス・キュア・シリアス・ウーンズにして発動。 ……アマキュア、グレネス、ランツェットは51点回復。

セルマール(アマキュア):流石に全快する。

グレネス::ありがと〜。

ベーグル:次は俺? (アルカライラ頷く)じゃあ上に上がるか。 拾った武器って片手で持てるのか?

DM:できるよ。

ベーグル:なら移動して終わりかな。

セルマール:ショートソードをフリーアクションで捨てて、移動しながらワンドを抜いて標準アクションで使うってのもできるけど。

ベーグル:そうか。 じゃあ、マジック・ミサイルのワンドを移動しながら抜いて、30フィート上昇したところで発動。 デスモドゥEに15点ダメージ。

DM:……それで倒れたね。


  グレネスにかかっていたサイレンスの効果を忘れています。
  バッチリ効果範囲内でのワンドの使用です。



グレネス:ベーグルから武器を受け取って、剣を鞭剣状態にする。 それで行動終了。

DM:剣のままで一歩進んで、殴るという手もあるけど。

グレネス:え〜、リーチ延ばしておかないとまずいかなって。

DM:うん。 まぁ、ぶっちゃけ敵が次のラウンドまで持ちそうにないから、プレイヤー的に最後に爽快感を得ようとするかなって思ってさ。

グレネス:あ〜、そうかぁ。

アルカライラ:いいんじゃない? 殴っちゃいなよ。

グレネス:じゃあ、そうする。 5フィート・ステップして進んで、Cに半《強打》。 (コロコロ)AC34まで命中して失敗確率も平気! ダメージは42点!

DM:42点か。 やっぱり痛すぎる。 言うんじゃなかった。

セルマール(ランツェット):移動するので機会攻撃ください。

DM:了解。 デスモドゥDは……、(コロコロ)AC27まで命中。 当たる?

セルマール(ランツェット):当たらない。 こっちの攻撃。 (コロコロ)命中してダメージ21点。 で、終わり。 次はミーポね。

DM/ミーポ:了解。 さっきと同じく、ファイアー・ボールを《呪文効果範囲操作》で変化させて、ロッドで《威力最大化》、60点ダメージ。

ベーグル:これで全滅するか?

セルマール:セーヴ次第だろうね。

DM:……Bとdが成功。 他は失敗。

ベーグル:(ダメージ管理中)……ほとんど160点超えてるぞ。

DM:全滅かな? どれが超えてない? BとC? ならその2体は生き残った。

一同:やった〜。

DM:次はデスモドゥの行動。 これだけやられてるんだから士気チェックだろう。 (コロコロ×2)お、Cはやる気だ。

ベーグル:こないでいいよ。

DM:とりあえず、やる気のCから。 Cがランツェットに移動して攻撃。

セルマール(ランツェット):え? グレネスでなく?

DM:サイレンスで見えないし、ダークネスかかってるしね。 それならサイレンスの効果範囲抜けてランツェット殴ったほうがいい。
 
セルマール(ランツェット):なるほど。

DM:(コロコロ)命中してダメージは19点ね。

セルマール(ランツェット):はいはい。

DM:では、Bの行動。 サイレンスの範囲から出て、君達に声をかける。 「勇敢なる隣人たちよ。 ここらで剣を治めよう。 お互いに。 これ以上は甚大な被害が出るであろう。 お互いに」

グレネス:いやっ、もう、ここまで来たら!(笑)

アルカライラ:じゃあ、交渉に入るって事で今日は終了なのね?

DM:そうそう。


  会場の時間期限が迫っているのだ。


アルカライラ:ここまで持ち直したんだから倒したいってのはあるけど、情報も欲しいからなぁ〜。

ベーグル:一番の理由は時間がないことだけどな。(一同笑)

DM:何にしろ今日はここでお終いです。 お疲れ様でした〜。

一同:お疲れ様でした〜。


  あわただしい幕引きとなったが、続きは次回にて。
 

◆経験点◆
克服した敵/障害など 脅威度および数 経験点(ECL12) 経験点(ECL13) 経験点(ECL)
12本首の火炎ヒュドラ 脅威度13 4800 3900
デスモドゥ傭兵 脅威度11×5 12000 9750

合計 ――― (16800÷6) (14650÷6)


アルカライラ 経験点 80386(+2441)→82827
グレネス 経験点 81186(+2441)→83627
セルマール 経験点 81181(+2441)→83622
ベーグル 経験点 72000(+2800)→74800
ランツェット 経験点 69637(+2800)→72437
ミーポ 経験点 75463(+2800)→78263(12LV→13LV)

◆収入◆
収入 市場価格
 硬貨
PP
GP
SP
CP
 宝石および美術品
 非魔法の武具
 魔法の武具
 非魔法の装備品
 魔法の装備品
 非魔法のアイテム
 魔法のアイテム
 未鑑定品

◆にのまえの反省点◆
今回もいろいろとミスがあったり。
行動を飛ばしてしまったり、高低差を忘れていたり、ルールを忘れていたり。


フライの飛行性能を忘れていた。

・マスタリング(というか言葉の端々)が“攻撃的過ぎ”だった。

・非視覚的感知と擬似視覚を間違えていた。

・グレネスの行動を飛ばしてしまった。

・グレネスの移動アクションを忘れてしまった。

・戦場の高低差を忘れていた。

フライ中に5フィート・ステップしてしまった。
INDEX/REPORT INDEX/NEXT
inserted by FC2 system