D&D冒険シナリオシリーズプレイレポート
環状列石の謎編
第1話
INDEX/REPORT INDEX/NEXT
  2007.07.08
  今回は合計14回目のプレイ。
  以下は冒険シナリオシリーズ4『環状列石の謎』を、3.5Eへコンバートしてプレイしたレポートである。

  プレイレポを起こしている最中に使い魔の扱いを間違えていたことに気づき…。
  使い魔の扱いを間違えないよう、このプレイレポを反面教師にしてくれぃ。
警告!

この先はシナリオのネタバレが盛大に綴られています!
まだプレイしていない方、プレイする予定のある方は、DMに相談して、許可をもらってから読んだ方が良いでしょう。
◆冒険者の面々◆(五十音順)
*以下のイラストはあくまでにのまえの想像によるものでプレイヤーの許可を取っていません*
 信仰魔法でパーティを守る守護神
アルカライラ 【種族など】人間 女性 真なる中立 21歳
【クラス】7レベル/クレリック(ファラングン:幸運と守護)7
【能力値】
筋力:11/±0 敏捷:14/+2 耐久:11/±0
知力:14/+2 判断:16/+3 魅力:12/+1
【特技】イニシアチブ強化 治癒呪文増幅 早抜き 清浄なる治癒力
【主な装備】+1モーニングスター フルプレート ダークウッド製バックラー メタマジック・ロッド・オヴ・レッサー・エクステンド ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック ワンド各種 巻物各種
 ワンドを手に駆け巡るクレリック。
 ついやり過ぎてしまうDMの所為で、幾度となくピンチに陥ってきたパーティをその腕で生き残らせてきた。
 しかし行き当たりばったりな回復はどうにかならないものだろうか…。

 パーティ収入のほとんどがキュア・ライト・ウーンズのワンドに消えていくのが悩みどころ。

 豪腕でパーティを守るアタッカー
グレネス 【種族など】人間 女性 真なる中立 17歳
【クラス】7レベル/ファイター7
【能力値】
筋力:16/+3 敏捷:16/+3 耐久:16/+3
知力:13/+1 判断:13/+1 魅力:8/−1
【特技】特殊武器習熟(ガリアンソード) 武器熟練(ガリアンソード) 武器開眼(ガリアンソード) 強打 薙ぎ払い 回避 強行突破 背に目あり
【主な装備】+1キーン・ガリアンソード ロングボウ +1ブレストプレート クローク・オヴ・レジスタンス(+1) グラヴズ・オヴ・デクスタリティ(+2) ポーションベルト ポーション各種
 新たな武器、ガリアンソードを手に戦う女ファイター。
 脆弱なACという弱点はあるもののその攻撃力はパーティの手こずる相手を薙ぎ倒していく。
 最近は攻撃力に加え、特技の使いどころも身に付き、一端のアタッカーとして地位を固めつつある。

 突撃系の特技を好まないため、以降のダメージ量に不安を覚える。

 今回は残念ながらお休み。

 手数と軽業で敵陣を切り裂くアタッカー
ジャッカリン 【種族など】人間 女 秩序にして中立 30歳
【クラス】6レベル/スワッシュバックラー1 ファイター4 マスタースロウワー1
【能力値】
筋力:14/+2 敏捷:19/+4 耐久:12/+1
知力:14/+2 判断:10/±0 魅力:8/−1
【特技】攻防一体 武器の妙技 武器熟練(ダガー) 武器開眼(ダガー) 二刀流 二刀流強化 近距離射撃 精密射撃 早抜き
【主な装備】+1キーン・ダガー 高品質ダガー 錬金術銀製ダガー ダーツ チェインシャツ
 軽業を用いて駆け回り、手にしたダガーで遠近両面で戦う。
 一撃での瞬間最大ダメージこそ劣るものの、その攻撃回数でダメージを叩き出す。

 一撃のダメージが高くないため、クリーチャーのダメージ減少が悩みどころ…。

 知識と秘術魔法で運命を切り開く軍師
セルマール 【種族など】ハイエルフ 男性 中立にして善 137歳
【クラス】7レベル/ウィザード6 メイジ・オブ・アーケイン・オーダー1
【能力値】
筋力:13/+1 敏捷:17/+3 耐久:14/+2
知力:18/+4 判断:12/+1 魅力:10/±0
【特技】巻物作成 技能熟練(精神集中) 呪文発動時間短縮 即時呪文威力最大化 呪文共同化
【主な装備】ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+1) パール・オヴ・パワー(2レベル) バッグ・オヴ・ホールディング(タイプT) ワンド各種 巻物各種
 パーティの知恵袋たるウィザード。
 キャラクターの性能ばかりでなく、的確な魔法の選択/使用タイミングでパーティを生き残らせてきた。
 戦術面においても的確な指示を与える軍師としてアルカライラと双璧をなす。

 収入が魔法の習得に消えていくため、装備を購入できないのが目下の悩みか。

 使い魔はフクロウのナイロ。

 高い防御力でパーティを守るディフェンダー
ランツェット 【種族など】アアシマール 男 秩序にして善 22歳
【クラス】7レベル(ECL8)/パラディン7
【能力値】
筋力:14/+2 敏捷:12/+1 耐久:16/+3
知力:9/−1  判断:14/+2 魅力:20/+5
【特技】迎え討ち 強烈な個性 武器熟練(ロングソード)
【主な装備】+1フレイミング・ウォーハンマー ライト・クロスボウ +1フルプレート +1鋼鉄製ヘヴィ・シールド バッグ・オヴ・ホールディング(タイプT) ヴェスト・オヴ・レジスタンス(+1)  ワンド ポーション各種
 高いACとセーヴが売りのパラディン。
 癒しの手による回復力と併せた高い生存性から、不倒の前線を構築する。
 さらにはPHBUによって導入された『悪を討つ突撃』により、ダメージディーラーとしての活躍も期待できる。
 唯一の弱点は接触ACであろうか…。

 眼と耳でパーティを守る探索者
リースリット 【種族など】人間 男性 中立にして善 25歳
【クラス】7レベル/ローグ5 レンジャー2
【能力値】
筋力:13/+1 敏捷:16/+3 耐久:14/+2
知力:14/+2 判断:14/+2 魅力:10/±0
【特技】近距離射撃 精密射撃 武器の妙技 武器熟練(ショートソード) 追跡
【主な装備】+1ショートソード 錬金術銀製ショートソード 高品質コンポジット・ロングボウ(マイティ+1) +1チェインシャツ ゴーグル・オブ・マイニュート・シーイング ヴェスト・オヴ・エスケープ ブーツ・オヴ・エルブンカインド バッグ・オヴ・ホールディング(タイプT) ワンド ポーション各種
 一行の危険回避担当のローグ/レンジャー。
 十分に成長した技能により罠から不意打ちまで、パーティの危機を守る。
 また特技やクラス能力を駆使し前衛から後衛までと幅広く対応する。
 状況にあわせて戦う姿はまさに完璧超人。

 唯一(?)の弱点はアンデッドとACか…

 今回は仕事の関係上終盤にて参加。

◆INDEX◆
 シーン1 騎士出現
 シーン2 あばら家
 シーン3 教会堂と謎の女性
 シーン4 オシントン村
 シーン5 村長の訴え
 シーン6 襲撃
 シーン7 盗み聞き
 シーン8 巨大塚
 シーン9 赤馬の丘
 シーン10 警告と和解
 シーン11 協力要請
*プレイレポ中に使用された呪文は、レポ内で初使用時に呪文の簡単な説明ページへとリンクしてあります*
◆オープニング◆

  セッション導入の時間短縮の為(そしてマスタリングの楽の為)、シナリオ前にプレイヤー達へとメールを送った。
  それはこんな内容(●色文字)だった…。


  君達の活躍から数日、ブリンディンフォードは完全ではないが平穏を取り戻していた。

  宿にて体を休める君たちのところに、突然マーティンが訪ねてきた。
  友人を訪ねる為に、しばし家を空けるらしい。

  詳しく聞くと、毎年定期市にかこつけて訪ねてくる古い友人が来ない為、たまにはこちらから訪ねてみようというらしい。
  予定としては片道4日、一週間ほど滞在してくるというらしい。


  分岐発生!
  ルートA:「行ってらっしゃい」と見送る。
  ルートB:「あなたはまだこの街に必要だ。特に用事が無いというなら私(俺)たちが様子を見てこよう」と話す。



  ここで一度プレイヤーの返信を待つ。
  しばし待つこと、ルートB選択のメールが多く来た。
  多数決によりルートBを選択することに。

「行ってらっしゃい」と見送る。
「あなたはまだこの街に必要だ。特に用事が無いというなら私(俺)たちが様子を見てこよう」


  マーティン「(思案)…」

  ランツェット「あなたにはこの街でやるべきことがあるだろう。我々が代わりに行こう(返信メールに一言書いてあった)」

  マーティン「…そうか、わかった。それならばお願いしよう」

        「友人の名はタロスという。ここから南に4日行った所にある『オシントン村』に住んでいる」

        「(さらさらと手紙を書き)この手紙と土産としてこのワインを持って行ってくれ」

        「謝礼は一人につき20GP払わせてもらおう」

  その後君たちは以下の話をマーティンから聞いた。



  ・オシントン村は森深くにぽつんと存在する農村。

  ・巨石史跡が村を囲んでいる。

  ・巨石には呪いがかけられており、石を傷つけると報いがある。

  ・百五十年ほど前にあったゴブリン戦争で寡兵で大部隊を2度も打ち破り、勝利へと導いたセスナー将軍の出身地で、彼の塚がある。



  とメールでやり取りし、ゲーム当日へとなだれ込んだ。


にのまえ「んじゃ始めマース」

一同「「「「よろしくお願いしマース!」」」」

にのまえ「というわけでメールでやり取りした状態です」

ジャッカリン「(マーティンに)伝書鳩とか持っていって、向こうで何かあったらメッセージ送ろうか?」

マーティン「陣中見舞いみたいなものなので、特にそこまでする必要は無いが…君たちも身を危険に晒す必要は無い。何かあったら戻ってきたほうがいい」

ジャッカリン「そんな程度なのね、ならいいや」

にのまえ「じゃあ、マーティンは『よろしく頼む』といって引き上げるね」

一同「じゃあオシントン村に対する<情報収集>しよう(コロコロ)」

にのまえ「(判定値を聞いて)じゃあ判定結果15と20の情報を得たね」


  ・オシントン村の者は月に1回はこの町に訪れていたが、ここ数ヶ月は姿を見ていない(情報提供者も質問されて気づいた)。

  ・オシントン村の近くには「赤馬の丘」というものがある。
   これは丘に大きな動物、おそらくは馬の絵が描かれている。

  ・セスナー将軍の活躍を記した「セスナー記」というものがある。

  ・セスナー将軍が使っていた武器はダーゲディンの武器らしい。



ランツェット「ダーゲディンて聞くと例のヤツが出てくるかと思うな」

アルカライラ「私もそう思った!」

ランツェット「成長して出てくるか?」

アルカライラ「ドラゴンはレベルアップじゃなくて年数での成長だから平気だよ」

ランツェット「別の次元界で成長してきたり…」

セルマール「(流れを変えるように)ブリンディンフォードって図書館ある?」

にのまえ「図書館は無いなぁ」

セルマール「じゃあ古本屋とかある?」

にのまえ「ん。じゃあ行ったよ」


  一行はセスナーに興味を持ったのかセスナー記を探し出す。
  セルマールが読むとその本はセスナーの生い立ちからゴブリン戦争での活躍が物語的に書き出されていた。

  セスナー記のクライマックスはゴブリン戦争の決戦で、傷ついた兵士らを鼓舞して先陣を切って戦い、ついにゴブリンの王を仕留めるが、ゴブリンのクレリックらに呪いを受け絶命、今も暗闇の中彷徨っているというものであった。
  セスナー記の最後は「彼に光あれ」と結ばれていた。


セルマール「セスナー将軍はファイター?」

にのまえ「うん。高潔な人物だったらしいよ」

セルマール「(シナリオ製作時に)PHBUがあったらナイトだったかな?」

にのまえ「どうだろう?まぁPHBUあってもファイターで調整したけど」

セルマール調整した?おーいセスナー出てくるぞー(一同笑)」

にのまえ「ぶはっ!」


  こんなことで口を滑らせるとは…不覚。


アルカライラ「じゃあ、夜にディヴィネーションします。質問は『私たちはこれからオシントン村を訪ねます。村で何が起こるでしょう』って質問する」

にのまえ「(コロコロ)…『殺戮と欺瞞が満ち溢れるであろう。正義は目に見えるところになし』」

アルカライラ「…たとえばクレリックがいても逆に怪しい…と」

ジャッカリンディヴィネーションの結果は教えてもらえるの?」

アルカライラ「もちろん」

ジャッカリン「20GPの仕事じゃないなぁ…これは」

アルカライラ「この呪文使った時点で私は赤字ですが…」

ジャッカリン「げ、マジですか?」

アルカライラ「25GP相当の供物が必要だからね…でもその情報で前もって準備できるから」

ランツェット「おかげで前回マインド・ブラストかわせたしな」


  その後一行は翌日昼にブリンディンフォードを出発し、オシントン村へと向った。
◆シーン1 騎士出現◆

  街道ということで昼に1回、夜に1回と少なめのランダム遭遇を振る(ジャッカリン「振っていい?(コロコロ)でな〜い」)が、特に遭遇は無かった。

  4日後の夕方、森の中の小道を進む一行。


にのまえ「(状況説明を読み上げて)というわけで<聞き耳>振ってみて〜」

一同「(コロコロ)」

にのまえ「<聞き耳>15以上の人は気づくけど、この数時間、小鳥のさえずりや動物の気配などが一切感じられない」

ランツェット「…この森は静か過ぎるな…」

にのまえ「と言った所で、静寂を引き裂いてが叫び声が前方から聞こえるよ」

ランツェット「その叫び声は動物の物?」

にのまえ「違うね。というわけでイニシアチブです」


 ■1ラウンド/イニシアチブ:アルカライラ→騎士→セルマール→ナイロ→グレネス→リースリット→ジャッカリン→ランツェット→村人風な男(以降のイニシアチブはPCのみ一文字目で表記)

にのまえ「ここは下生えが生えてて移動しづらいです。ではイニシアチブ順にどうぞ」

アルカライラ「…5フィート・ステップができない?」

にのまえ「そうです。移動速度は変わらないけどね」

ジャッカリン「ランツェット封じだ…」

ランツェット名指しで言うな(笑)」

にのまえ「突撃は出来るから平気だよ」

アルカライラ「では行きます。ブレスを発動してから移動」

セルマール「え〜、とりあえず俺は2倍移動。んでフリーアクションでナイロ(使い魔)を飛ばす。ナイロには前方を偵察させる。<視認>で何か見える?」

にのまえ「OK。前方から男が走ってきてる。んでその後ろに女性が倒れていて、その傍には馬に乗った騎士がいるよ」


  使い魔の共感的リンクを盛大に勘違いしていた(視覚リンクもあると思っていた。実際にはない)ワシら…。
  某剣の世界RPG完全版のファミリアーと混合してしまった。
  この痛恨のミスでシナリオが…シナリオがぁぁぁぁぁorz



アルカライラ「騎士に首あるよね?!」

セルマール「俺にも見えたんだから<知識>判定いい?」

にのまえ「いいよ〜。<知識:宗教>ね」

セルマール「(コロコロ)22!」

にのまえ「その騎士がゴーストだってわかったね」


  一行はMMを見てゴーストのデータを確認する。


  「げ、非実体だって…」
  「うわぁ黄泉がえりがある!」
  「退散抵抗+4!?」
  「プロテクション・フロム・イーヴルなんてもってない!」


にのまえ「あれ?行動飛ばされてる。じゃあ、ゴースト行動するね。倒れた女の人に止めを刺す」

ランツェット(グレネス)「グレネスは武器抜きながら移動+移動」

ジャッカリン(リースリット)「リースリットも+1ショートソード抜きながら移動+移動ね」

ジャッカリン「私も武器抜いて移動+移動」

ランツェット「武器抜きながら移動+移動。近づかないと」

にのまえ「村人(男)の行動。『アイツが私を追ってくるんだ!助けてくれぇ』っていいながら、君たちのほうに近づいてきたよ」


 ■2ラウンド/イニシアチブ:ア→騎士→セ→ナ→グ→リ→ジ→ラ→村人

アルカライラ「(思案)…武器を抜いて移動+移動」

にのまえ「じゃあ突撃で…村人風の男をロングソードで攻撃(コロコロ)村人風な男は倒れる」

ジャッカリン「死んじゃったの?」

セルマール「1レベルコモナーを舐めるな!簡単に死ぬぞ」

にのまえ「倒れただけだよ。今はね」

セルマールマジック・ミサイルのワンド抜いて発動。ゴーストに3点ダメージ」

にのまえ「了解」

セルマール「(皆に向って)騎士の機会攻撃使わせる?」

ジャッカリン「出来るならありがたいけど」

セルマール「じゃあ、ナイロを騎士に突っ込ませます」

にのまえ「騎士はナイロを見るけど攻撃はしないよ」

セルマール「機会攻撃しないんだ!頭いいなぁ」


  今回は目的以外の者を攻撃しないだけだけどね。


ランツェット(グレネス)「グレネスは≪回避≫を騎士に指定してから、騎士に隣接して攻撃(コロコロ)」

ジャッカリン「ダイス目がやる気ないなぁ(笑)」

ランツェット「ぐ…19、当たる?」

にのまえ「当たるよ。とはいえ失敗率振ってみて」

ランツェット「50%か…(コロコロ)無理」

ジャッカリン(リースリット)「リースリットはグレネスの横に行って騎士を攻撃(コロコロ)命中。失敗率も(コロコロ)当たった!7点ね」

ジャッカリン「こっちも普通に移動して攻撃しまーす(コロコロ)普通に外れました!ダイス目が5じゃダメだ…

ランツェット「移動してディテクト・イーヴルする」

にのまえ「悪のオーラは感じない」

ランツェット「え〜〜〜〜…ただの突撃になった…(笑)」


 ■3ラウンド/イニシアチブ:ア→騎士→セ→ナ→グ→リ→ジ→ラ

アルカライラ「私の番だ〜。とはいえやる事は一つだ。アンデッド退散(コロコロ)よかった、低い

一同よかったんかい!

アルカライラ悪じゃないし、ゴーストは何か心残りで出てくるし…(ボソボソ)」


  さらっとものすごい事言ってますよ。
  任意発動:キュアが出来るクレリック(=善寄り)の言葉とは思えないぜ。
  まぁ、人情派なこのパーティなら、こういう意見が出るのも必然といえば必然なのか?



にのまえ「騎士の行動〜。≪駆け抜け攻撃≫!村人風な男の頭を蹄で踏み潰して、木々を通り抜けながら森の中に行くね」

ジャッカリン「ふ〜ん…!それって機会攻撃誘発しないの?」

にのまえ「あ、誘発するね。バリバリ」

一同「じゃ、行くね〜。うりゃ〜(コロコロ)」


  グレネス、ジャッカリン、ナイロ、リースリット、ランツェットらが機会攻撃を行うが、攻撃ロールに成功しても失敗確率で全滅…誰一人として命中させることは出来なかった。


セルマール「(騎士は俺たちと)やる気なさそうだね。一応ワンド構えておくけど」

一同「俺らも様子を見る」


  騎士のゴーストは村人風な者たちを殺しただけで、そのまま森へと消えていった。
  一行は構えを解くと、倒れた人を見に行った。

  女性は切り倒されたあとにとどめの一突き、男は切られた後に蹄の一撃という念の入りようで殺されていた。
  近くにあった彼らの物と思われるワゴンを発見し、遺体を載せようと近づくと、御者の者も二太刀で絶命していた。

  殺された者たちは農業労働者の典型的な風体でオシントン村の者である事を思わせた。
  彼らの持ち物を探ってみたが、あまりたいしたものを持っていなかった。

  だが食料となる物が見当たらず、男が持っていた数粒のドングリの実、女性が持っていた粉袋だけであった。


ジャッカリン「ドングリというのは特別な意味がありそう?」

にのまえ「あまり意味はなさそう。でも普通は持ち歩かないだろう」

ジャッカリン「大の大人がポケットに入れて持ち歩くものじゃないよね」

ランツェット「死んだ彼らの肉付きというか…」

にのまえ「ガリ(ガリに痩せ細っている)。ワゴンにつながれたロバもガリ!」

ランツェット「そこまで痩せ細っているのか…」

ジャッカリン「…そうするとドングリは食料か…」

アルカライラ「…あ!もしかしてこの中にタロスって居るかも!タロスって何歳くらいって聞いてた?」

にのまえ「聞くのを忘れたねぇ」

アルカライラ「…年齢的に言ったらこの御者か…とりあえず毛布で遺体を包んで…」

ランツェット「ロバごとワゴンで引いていこう」

セルマール「とりあえずロバを放して草食わせよう。そこいらの草でも食うかな?」

にのまえ「食うよ」


  にのまえのこの説明に、そこいらの草でも食うのにロバも痩せているのは何故なのか、という疑問を抱きつつ、村人も痩せ細っていること、ワゴンに食料が詰まれていない事から、村の状態を飢饉か何かが起こっているのではと推察する。

  一通り意見を交わした後、遺体を馬車に乗せ村に向けて移動を開始した。
◆シーン2 あばら家◆

  下生えのある道を進んでしばらくすると、煙突から一筋の煙を上げ、内側から打ち付けられた窓の隙間から光の漏れる家を発見する。
  また家の近くに、夏なのに今だ耕されていない畑を発見する。


ランツェット「今の時期ほっとかれるのはおかしいよね?」

セルマール「休耕期でもないんでしょ?」

ジャッカリン「なんか変だってのはわかるんだよね?」


  三人の問いにうなずくにのまえ。
  一行はこれを不審に思い、注意を向けて畑に<視認>を行うと、畑のそばに馬の白骨死体を発見する。
  白骨化した状態から数ヶ月経っていると判断した一行。
  一行が周りを警戒する中、セルマールは馬の白骨死体を調べる。

  出目20で遺体を<捜索>すると、骨に食い込んだエルフ製の鏃を発見する。


にのまえ「白骨のそばには農耕具も転がってるね」

セルマール「状況から見て数ヶ月経っているんだろうけど…野盗に襲われたとしたら数ヶ月もの間助けを呼びに行けなかっていうのはなぁ…これは野盗の仕業とは思えない」


  …エルフの鏃はスルーですか?!
  ここはなぜエルフの鏃が?!っていうシーンでしょう!くぅ〜情報を握りつぶしやがって〜。



  馬の白骨だけでは現状が良くわからないので、明かりの漏れる民家を訪ねてみることに。
  とはいえ隠密行動が苦手な一行は、民家に近づくと声をかける前に誰彼の声を上げられる。


???(男)「だれだぁーーーーーーー!!!そこに居やがるのはだれだあああああああああ!!」

ジャッカリン「旅の者だ。けして怪しい者じゃない

アルカライラランツェットそれは怪しい者のセリフだ!(笑)」

???(男)「こんなところに旅の者がおるものか!ワシらを殺しに来たな!」

セルマール「私たちはお聞きしたいことがあってまいりました。どうか話しだけでも」


  しばらく続く一行の説得により、ようやく住人は扉を開ける。
  扉を開けたのは壮年の農夫のような風貌をした男で、セルマールとランツェットを見て…。


アルカライラ「こんばんはぁ〜」

???(壮年男)「ひ、ひぃぃぃぃ(バタン、と扉を閉める)き、騎士だぁ!騎士が来たぁぁ!エルフだぁ!エルフが来たぁぁ!来るんじゃねぇ!来るんじゃねぇぇぇぇ(一同笑)」

ランツェット「第一印象で嫌われました」

にのまえ「形は違えどフルプレート着てるからね」

アルカライラ「あのぉすいません、何か誤解があるようですがぁ」

???(壮年男)「(まったく聞かずに)とうとうワシらの家にまできやがったぁぁ!ワシらを殺す気じゃぁぁぁぁ」

???(若い女)「お父さん!」

アルカライラ「あのぉ…友人に頼まれて人を訪ねて来たんですけど…」

???(壮年男)「じゃあなんで騎士やエルフが居るんだぁぁぁぁ!お前ら手先だろうっ!」

アルカライラ「仲間にはなったが手先になった覚えはないなぁ」

セルマール「申し訳ありません。私はこの付近にエルフの集落があるのは知りませんでしたし、この付近のエルフの集落の出身ではないのです。私はもっと南方の集落の者です」


  まったく聞き耳を持たない男。
  そろそろ<交渉>のタイミングと判断し、判定を指示するにのまえ。
  ここぞとばかりに全員で援護を行う。


セルマール「(コロコロ)<交渉>は援護を入れて25」


  敵対的な男の態度を中立的へと変更させることに成功し、扉を開けてもらえることに。


???(若い女)「お父さん、この人たちは違うみたいよ?今までのエルフは問答無用で襲って来たじゃない」

???(壮年男)「…確かにな…いいだろぅ…(扉を開けて)さ、化け物どもが来ないうちに入りなせい」

セルマール「カッチーンとしながら入ります」

ランツェット「(セルマールに)落ち着け、落ち着け」

ジャッカリン「入ります」

にのまえ「全員入るの?」

ジャッカリン「じゃあNPC二人(今回お休み&遅くなったグレネスとリースリット)が外で見張りするよ」


  男は一行を迎え入れると、その手に持っていた熊手を置き、タービーと名乗った。
  そして傍らに居る若い女は娘のタナーシャ(ランツェット「なんで紛らわしい名前ばっかりなんだ!」)であると紹介する。

  タービーは一行にも食事を勧め、薄いポリッジ(オートミールに牛乳や水を入れたかゆ、らしい)を振舞った。
  一行が保存食を取り出し、食卓の上に乗せるとタービーとタナーシャは大変に喜んだ。


にのまえ「タービーの態度が一段階良くなった」

ジャッカリン「食料買い込んでくりゃ良かった(一同笑)」


  一行は食事を終え、上機嫌なタービーに質問することに。


アルカライラ「…どこから聞きゃいいんだ?」

セルマール「この村にはタロスという男が居ると聞いたのですが」

タービー「村に居るはずだ」

アルカライラ「失礼ですけど…表の畑といい、お二人の様子といい、かなり食料が不足されてるようですけど…」

にのまえ「え〜…(シナリオのテキストを読み始める)『彼の農場が衰退している状況について発言した場合、それがどんなものであれ激しく立腹する』彼の態度は一段階悪くなったよ(一同笑)」

ランツェット「ピ、ピンポイントで…」

タービー何日間か耕すのが遅れたところで困ることなどありゃあせん!ワシも昔のように若くないのだ!

ジャッカリン逆切れした…(笑)」


  その後タナーシャの『その話しはダメ!他の話にして』というゼスチャーを受け、話題を途中で殺された3人の男女のことに。

タービー「(一行の状況説明を受けたあと)…そいつらはブロック、ミーシャ、ハラードだ…やつらは大馬鹿者どもだ。家にとどまって自分のことをやって居ればよかったのだ」

セルマール「…と申しますと?」

タービー「奴らは村の外へ食糧を買いに出かけたんだろう。だから死ぬことになる」

セルマール「お言葉ですが、今現在この村は裕福にはみえませんが…」

タービー「(ブチッ)そんなことはありゃあせあqwせdrftgyふじこ

ジャッカリン「さっきと同じだ(笑)」

アルカライラ「ここいらの情報はタロスに聞いたほうがいいかもね(溜め息)」


  またもやタナーシャのゼスチャーが入り、話題を中断することに。
  その後正気に戻った(?)タービーは忠告をしてくる。


タービー「ところでお前さんたちは村に向うと言っていたが、ワシの意見としてはそんなことはやめて引き返したほうがいい」

セルマール「え」

タービー「(セルマールの一言目をさえぎって)おっと!だからと言ってワシらの村にトラブルが発生しているというわけではないがな」


  タロスと会うのが目的であることを説明し、村へ行く意思をはっきり表すと、タービーはそれ以上何も言わなくなった。
  一行は情報を聞き出すことを諦め、タービーの家を辞去し村へと向うことに。

  最後に保存食をいくらか渡すと、死んだ3人の身寄りが無いこと、村に向う途中の教会堂があり、昼は変な女が居座っていることを教えてくれた。
◆シーン3 教会堂と謎の女性◆

  ワゴンを引き、警戒をしながら村へと向う一行。

  セルマールがナイロを先行偵察させる。
  しばらく進んだナイロの視覚情報(*を得たセルマールは、直径30フィート、縦12フィートあまりのかまくら状の建物を発見する。


  本来ならこのレベルでの視覚情報の共有はできない(13レベル以上で30分ほどの念視は可能)。
  にのまえの勘違いによるミスである。



  ナイロが近くの枝に止まって建物を見ていると、肩にリス+サルのような動物を乗せた、ボロボロのローブを着た女性が建物から出てきた。
  そのまま見ていると建物に向ってスタッフを一振りし、そして村があると思われる方向(一行の居る道の先のほう)へと向って歩き出した。

  セルマールはナイロを追跡させずにその場に待機させることに。
  道行きナイロからの情報を一行に話していると教会堂へと到着した。


アルカライラ「ここが教会堂?」

ジャッカリン「建物の明かりはついてない?(にのまえうなづく)」

ランツェット「声をかけてみるけど誰も居ない?(にのまえうなづく)中覗いてみるか」

セルマール「何かあると危ないし、ナイロをランツェットの肩に乗せて中を一緒に見る」

ランツェット「(にのまえに)中は暗い?見えるよね?暗視60フィート!」

ジャッカリン「暗くて見えない…」


  中はドーム上になっており、一番高い部分で6フィート程と低くなっていた。
  壁に絵と思われるものが描かれているのを見たランツェットは確かめる為に中に入ろうとした。

  すると建物の後ろの縦穴から影が8体立ち昇った。


にのまえ「<視認>判定25ね」

一同「25ぉ?出ないよ!(コロコロ)」

ジャッカリン「お、私とリースリット成功!」

  影はあたりの薄くらさを利用して一行に襲い掛かってきた。
  リースリットは立ち昇った影がシャドウであることが気づいた。


 ■不意打ちラウンド/イニシアチブ:リ→シ→シャドウ

ジャッカリン(リースリット)「リースリットは移動しながら武器を抜いて、他の人が気付いてないかもしれないから『シャドウだ!気をつけろ』って声をかけま〜す。次に私は武器を抜いて移動」


  シャドウは部分突撃アクションを行うが一切命中せず。
  突撃を行わないシャドウも一行との距離を詰めてきた。


 ■1ラウンド/イニシアチブ:リ→ジ→セ→ア→グ→ラ→シャドウ

ジャッカリン(リースリット)「リースリットはシャドウAに攻撃してから5フィート・ステップ。まずは攻撃…(コロコロ)命中。失敗確率も…(コロコロ)当たったー!4点」

ジャッカリン「次に私は移動してシャドウBに攻撃しマース(コロコロ)21、命中〜(失敗確率コロコロ)当たった〜9点」

セルマール「移動しながらマジック・ミサイルのワンド抜いて発動…シャドウCに4点」

アルカライラ「あたし…(思案して)…やっぱり移動してアンデッド退散(コロコロ)」


  アンデッド退散にて一気に4体のシャドウを破壊する。


ジャッカリン「おぉ〜」

ランツェット「(アンデッド退散の効果を見て)俺はあんなに華麗には出来ん」

ジャッカリン「敵が経験点に見えて仕方ないよ、今日は(一同笑)」

ランツェット(グレネス)「グレネスは≪回避≫をシャドウAに指定して移動。シャドウBにフル≪強打≫で攻撃(コロコロ)命中。失敗確率も…(コロコロ)命中、ダメージは32点

にのまえ「はぁぁ?…順当にダメージあがってますね…」

ランツェット「俺『悪を討つ突撃』だってこんなダメージでねぇよ…(自分で振ったダメージで自分自身を傷つけている)」

にのまえ「俺だー行くぞー(ミニチュアを動かし、攻撃ロールをする…が、一行に命中はしなかった…)」

ランツェット「目の前のヤツにアンデッド退散(コロコロ)」

にのまえ「(結果を見て)よぅし、逃げる!」

ランツェット「逃げるだと!?逃がさん!」


  あんたが退散したんだろー!
  それを逃がさんとは…誘い受けみたいなもんか?まったく逆ですな。



 ■2ラウンド/イニシアチブ:リ→ジ→セ→ア→グ→ラ→シャドウ

ジャッカリン(リースリット)「リースリットはシャドウAに攻撃〜」

ランツェット「リースリットは二刀流だから全力攻撃で2回攻撃出来るよ」

ジャッカリン(リースリット)「二刀流なんだ?初めて知った…では、全力攻撃で。(コロコロ×2+失敗確率)逆手が命中、ダメージ7点」

ジャッカリン「ジャッカリン一歩前ー(5フィート・ステップの意)全力攻撃。(コロコロ×2)…これは外れた…」

セルマール「移動〜」

アルカライラ「(いろいろ思案して)…5フィート・ステップしてアンデッド退散。(コロコロ×2)影響は9HDまで、退散ダメージは19」

にのまえ「…シャドウが3体消滅した」

ランツェット「終わったー」


  戦闘で1ダメージも与えられなかったよ…orz
  いやぁな能力値ダメージだったのになぁ。



ランツェット「中を確かめる」

アルカライラ「改めて明かりをつける」


  ランツェットの目には暗闇の中でもくっきりと、そしてアルカライラも自らが点けた陽光棒でドームの内壁に描かれた聖印を見た。
  それは後ろ足で立ち上がるユニコーン、燃え上がる太陽、不気味なまでに美しい女性の顔、五角形の中にある簡略化された目、地平線上の三日月、葉状の緑色の男の顔、半分白、半分黒のよじれたマスク、大鎌の上の朽ちた髑髏、手と目であった。


アルカライラ「(「地平線上の三日月」が読み上げられた時に)ファラングン様だ!」

セルマール「えーとアローナにペイロア、オーバド・ハイ、オリダマラ、ネルルにヴェクナ…あと何?」

アルカライラ「(PHBを開いて)なんか共通点あるのかな?」

にのまえ「ウィー・ジャスね。んで宗教関係者は共通点に気づくよ。それは中立であること」

アルカライラセルマール「あぁぁ〜〜〜〜確かに!なるほどぉ」

にのまえ「ここは規模は小さいけど中立の万神殿(パンテオン)みたいだね」

アルカライラ「…一体なんでこのような場所にシャドウが…」

ランツェット「わからん、セルマールが言っていた女性が何か知っているかもな」

アルカライラ「並び方に何かある?」

にのまえ「特に気になるところは無いね」

アルカライラランツェット「(リースリットに<捜索>してもらって何も無かった)何もないようだね…」

セルマール「そっち(教会堂)は任せるよ。ナイロを飛ばしてさっきの女性のところに行かせる」


  ナイロはそのまま道なりに飛んでいき、歩く女性の姿を確認する。
  女性はそのまま歩いて行き、環状列石の間を抜けて村へと入り家へと入っていった。


セルマール「家に入る前にさっきみたいに変な事(杖を振り振り)してないよね?(にのまえうなづく)じゃあナイロはそこいらの木に止まらせておく」

◆シーン4 オシントン村◆

  件の女性がどう考えても怪しいが、ここで悩んでも答えが出ないので一行は村へと急ぐことに。

  途中巨大列石を調べる(ディテクト・マジック&<呪文学>)が、判定に失敗していたこともあり何かを発見することは出来なかった。

  村へ行くのが先と、調査もそこそこに村へ近づくと、それに応ずるかのように村人がぞろぞろと外へと出てきた。

  村へたどり着いた一行の内エルフであるセルマール、鎧に身を固めるランツェットは遠巻きにされるが、村人数十人に取り囲まれ、食料などを恵んでくれと次々に訴えられる。

  アルカライラとランツェットが食料の供出を相談する中、ジャッカリンが口を開いた。


ジャッカリン「とりあえずタロスという男は居るかい?」

村人「タロスは死んじまった」

一同死んだ――――っ!?

アルカライラ「…とりあえず食料出していい?」

セルマール「どうぞ」


  アルカライラが食料を出すと村人たちは一斉に奪い合いを始め場が騒然となる。


ジャッカリン「タロスの身内はどうしたか聞きたかったんだけど…」

アルカライラ「ムリムリムリムリ(諦め顔)」


  一行が村人を鎮めるのを諦めた時、そこにリュートの音が響いてくる。
  それを聞いた村人たちは次第に鎮まっていく。

  一行が音の鳴る方を見るとあざやかな色の、しかし不釣合いで幾分痛んだ衣装を着た長身で痩せた男が立っていた。

  男は村人が鎮まったのを確認すると、リュートをかき鳴らすのをやめ、一行に近づいてきた。
  男が近づくにつれ、村人は2つに分かれ、彼が通る道を作る。

  男は一行の目の前に来ると歩みを止め、しゃがれた声をかけてきた。


???「やぁ、よくこの村を訪れてくれた。君たちはどこから来たんだい?」

セルマール「ブリンディンフォードのマーティンという老人から頼まれてここに来た。タロスという人物はもう居ないと言うのは本当なのか?」

???「残念なことにタロスは先日無くなったんだ。彼は不幸にも襲撃者の矢に倒れたんだ」

一同「襲撃者?」

ジャッカリン「タロスの身内は居ないのかい?」

???「残念ながら居ない。彼は一人身だったからね」

アルカライラ「…その襲撃者というのは?」

???「…ふむ、君たちに言うのははばかれるが、彼を殺したのはエルフだよ」

アルカライラ「(むっとしながら)人間にだっていろんな人が居るんですから、エルフにだって居るでしょう」

ランツェット「(むっとしながら)エルフすべてがという訳では無いでしょう」

???「ふむ、では言い直そう。この土地に居るエルフは危険なのだ」

セルマール「私たちはそのエルフに襲われては居ませんが」

???「そうか、気をつけたまえ。この村に居るものはエルフに襲われる」

ランツェット「それはなぜ?」

???「いい質問だ」

ランツェット「なぜこの村のものが狙われるのか。そこが知りたい」

???「彼らはガルガックという部族のワイルド・エルフだ。エルフでない者を憎んでいる。それどころか他の部族でさえも憎んでいるという噂を聞いたことがある」

ランツェット「もう一度なぜと聞きたい」

???「そしてある日私たちは襲われるようになったのだ。おかげでこのように(腕を広げて)周りの畑を耕すことも出来ない」

アルカライラ「要するに環状列石が境界線てこと?(にのまえうなずく)ところで、あなたはこの村の人には見えないのですが?」

???「私はこちらに訪ねてきた渡りのバード、クックー。彼ら(村人)は私をクックーと呼ぶね」

ランツェットクックドゥ?(一同笑)」


  ちげぇ〜YO!お笑いにスンナYO!


ジャッカリン「村人の彼(クックー)に対する態度はどんな感じ?」

にのまえ「…恐縮、畏敬、おどおどしてる…感じかな。ただ尊敬はしてる風だね」

ジャッカリン「へぇ〜」

ランツェット「君はいつからここに?」

クックー「半年ほど前からだね」

ランツェット「顔色チェーック」

にのまえ「顔色は良いよ。ガリガリに痩せては居ない」

ジャッカリン「良いもん食ってんな」

ランツェット「栄養失調気味ではないんだね?(にのまえうなずく)」

クックー「なんにしろ君たちをこの村の指導者のところに案内しよう。着いてきたまえ」

セルマール「ああ失礼、この村の森の先で…」

アルカライラ「ブロックさんとミーシャさんとハラードさんが殺されました」

クックー「ああ、そうか…。それは残念だ。君たちが乗ってきたそのワゴンを見た時からそうではないのかと疑ってはいたのだが…」


  ブロックたちの遺体を村人に任せ、一行は村長に会いに行く。
◆シーン5 村長の訴え◆

  村の中心の家に着くとクックーはノックをしながら声をかけた。


クックー「やぁ村長、客人を連れてきたんだ。入るよ」

村長「良くぞ来てくれました(一行を見て)。我々を助けてください。ま、まずは中にどうぞ」


  一行が通された中には、すでに魔術師風のローブを男性と、戦士風ないでたちの女性がいた。


女性「よう!(しゅた!っと手を挙げる)」

男性「いやぁ、よく来てくれたね。君たちが何の用でここに来たのかはわからない。だが見るに君たちは腕が立ちそうだ。どうかこの村を救ってくれたまえ。いいだろう?」


  「いいだろう?」の一言が、押し付けがましくて一行の癇に障ったらしい。
  口々に文句が出る。



ジャッカリン「その魔術師は腕が立ちそうに見える?」

にのまえ「あんまり腕が立ちそうに見えないね<真意看破>してみる?」

ジャッカリン「いや聞いてみよう。『あなたがどうにかできないのですか?』」

男性「いやいやいや、私程度の腕ではとてもとても(首を振る)。それにここを襲っている邪悪な勢力は1つではないのだから。騎士そしてエルフがいる」

ランツェット「そこいらへんの話を詳しく聞かせてくれ」

男性「勿論だ、さぁ席についてくれたまえ。っとこれは村長が言う台詞でしたな。クックック」

アルカライラ「クック笑うからクックーなの?」


  演じ分けが出来て無くてごめんよ…orz
  ごめんよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(血の涙)。
  笑ったのは他の男だよおおおおおおおおおおっ!



セルマール「とりあえず自己紹介をしましょう。私はセルマールと申します」

男性「これは失礼した。私の名前はダイソン。賢者と呼ばれている」

アルカライラ「だいそん(カリカリ)……なんでまた“タ”なんだよおおおおおおおおおおおおお!!!」

にのまえ「知らないよ!シナリオに書いてあるんだもん(除くタロス)!!!」

ランツェット「ダイソン…それは吸引力の減らないただひとつの掃除機…(一同爆笑)」


  言われると思ってましたよ、ハイ。
  なになに?ダイソンは音がでかい?アメリカでは音がでかいと性能がいい?って、そこで掃除機話で盛り上がってんじゃね〜YO!!



にのまえ「女の人がトゥリで村長がマールスね。トゥリの腰のレイピアにはダーゲディンマークが入ってるよ」

ジャッカリン「ダーゲディンてなに?」

セルマール「ドワーフの名工」

ランツェット「SWのヴァンみたいなもんだ」

ジャッカリン…カシナートみたいなものね?

セルマールランツェット「………あ、ああ、まぁ似たようなもん(動揺)」


  ここでそれが来るか!
  ところでカシナートってあの世界で名工だったっけ?
  剣の名前なだけじゃないの?



にのまえ「とりあえず事情を説明しちゃっていい?(一同うなずく)…では村長が口を開く」


 それは何ヶ月か前の事だった…。
 私たちは常にガルガックのせいで問題を抱えてきた―それは、北西のはずれに住んでいるワイルド・エルフだ。
 彼らはエルフでない者すべてを憎んでおり、そして彼らは自らの部族でない他のエルフも憎んでいるという話すら聞いたこともある。
 普通、私たちが彼らの住んでいる森に入らないで彼らに干渉をしない限り、彼らは私たちを無視している。
 しかしなんと言ってもこれは大きな森で、何人かの猟師と木を集めている者を除けば、私たちのほとんどは森のあまり奥深くにはめったに行かない。
 一方で我々の知る限り、彼らは森の最深部を離れることはめったにない。

 騎士がこの村にやって来たときにすべてが変わってしまった―おもうにそれは3.4ヶ月前だったと思う。
 我々は彼の名前はまったく知らないし、彼の顔を見たこともない。
 なぜなら彼は決してその巨大な鉄兜を脱がないからだ
アルカライラ「(ランツェットに)兜脱いどけ(笑)」)
 彼は古代の史跡をひとつひとつ立ち寄っている―教会堂、環状列石、静寂の番人、赤馬、そしてセスナー将軍の塚だ。
 一番最後に私たちが彼を見たときには彼は北のセスナー将軍の塚に向って走り去っていった。

 その後、私たちが次に知った事は、木を集めに行ったきこりの一団が居なくなってしまったということだ。
 私たちは彼ら(木こりの一団)の死体を次の日に見つけたが、それにはたくさんのエルフの矢が撃たれていた。
 しばらくこのようなことが続いた―誰かが行方不明になり、私たちは彼ら(行方不明者)の死体を見つけられる時もあるし、見つけられない時もある。
 そして彼らはさらに大胆になり、まったく森には入っていない、白昼畑を耕しているだけの人々までも撃ち始めるようになったのだ。
 長老のメリル―私の前の村長だったものだが、彼は集団を率いて―そう、その中にはタロス師もいらした、彼はなんと言ってもこのダイソンの師となる魔術師だったからだ―交渉を求める為に白旗を掲げながら森へと入っていったのだが、彼らは戻ってこなかった。
 私たちはその2日後に虐殺の現場を発見したのだ。

 (息を呑んで真っ青になりながら)私たちはその死体のすべてがそこにあるか分からなかった。
 それらはバラバラに切り刻まれていたからだ―タロス師も同じ運命をたどった。
 メリルの死体は完全な状態であったが、しかし―彼は実に多くの矢に撃たれており、私たちは彼の体を森から出すことは出来なかった。

 私たちはもちろん助けを求めようと使いを出したが、しかし騎士がまったく去ってしまったわけではない事を私たちが知ったのはその時だった。
 彼はこの地域に潜んでおり、そして人々を踏みつけるか、もしくは彼の持つ巨大な剣で粉々にしてしまおうと、襲い掛かってくるのだ。
 私たちは彼がエルフと組んで動いているに違いないということに気づいたが、それがなぜなのか、そして彼がどのような経路で巡回しているのかは分からない。

 それ以来、事態はさらに悪くなっている。
 私たちは鶏や羊を食べねばならなかった。
 したがってもうここには家畜はいない。
 私たちは耕作をすることも出来ないので、秋には何の収穫もないだろう。
 騎士が南へ行く道を守っているので、誰もここから外に出ることは出来ない―あなたたちが出会った勇敢(冒頭の3人)な志願者たちでさえもだ。
 エルフが北に潜んでいて時々手当たりしだいの射撃を私たちに行うので、みんな目立たないようにじっとしている。
 君達の仲間のエルフの方がいる前でなんだが、私たちはエルフに怯えているのだ。
 森の動物たちも死に絶えてしまった。
 私たちは今やかなり絶望的な状況なのだ。
 どうか私たちを助けてはくれまいか?
 いいだろぅ?



一同「(笑)」

アルカライラ「(笑いながら)その『いいだろぅ』がいやだ」

ランツェット「(笑いながら)最後の一言がいらない。それ書いてあるの?」

にのまえ「書いてないよ。ちょっと付け足してみた。じゃあ最後だけやり直すね…『いいだろぅ(素)』」

一同「爆笑」


  『いいだろぅ?』をなしにするはずが、素でもう一度言ってしまった。
  アフォだ。
  でも、受けたからいいか!(シーンがシリアスなのに受けてどうするorz)



ダイソン「(村長の言葉を引き継いで)これが私たちの現状です」

セルマール「お話を聞いて状況は理解できました」

アルカライラ「私たちの手に余るような…」

セルマール「ですがガルガックがやっているという証拠はあるのですか?彼らが矢を射掛けているのを見たのですか?」

村長「…メリルさんたちを殺したという現場は見てはいない。だがこの村に向けて矢を射掛ける姿を何人かは見ている。もちろん私もだ。それは紛れもなくエルフであった。だがそれがガルガックであるという証拠は確かにない。エルフの鏃も残っている」

ランツェット「ガルガックではないという可能性があるな」

村長「それは否定しない。だが他にエルフがこの地にいるなんて聞いたこともないし、ガルガックと交渉に出たメリルたちは殺されている。その現場にはエルフの姿はなかった」

アルカライラ「村長、話に出たエルフと騎士以外の襲撃というのは?」

村長「ありません」

アルカライラ「…騎士はいつも騎士だけ?エルフと共同戦線張ってない?」

村長「騎士はいつも南に続く道を守っています」

セルマール「私たちはここに来るときに教会堂の近くでシャドウに襲われました」

ダイソン「そんなものまで村の近くに来ているというのか…なんとおそろしい」

セルマール「(ダイソンに)あなたは見たことがない?」

ダイソン「書物でしか見たことがない」

セルマール「…なるほど…(にのまえに向って)一連の話しに対して<真意看破>していい?(にのまえうなずく)じゃ振るよー」

一同「(コロコロ)みんなで<真意看破>だ〜」


  ふ、甘いぜ。
  当然<真意看破>されるのなんかお見通しよ。
  ここは多めに振ってある<はったり>(ダイソン+6、クックー+13)で、ごまかしてやるぜ!(コロコロ)
  い、いちだとぅううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ??



にのまえ「…え〜話は信用できそうにないと思ったね」

ランツェットやっぱりね」

セルマール「先ほど集まった方々で村人は全員なのですか?」

村長「そうです」

アルカライラ「村はずれにいたタービーさんたちは村の者ではないのですか?それになぜ彼らはあそこに?」

村長「彼らも村のものですが…何度こちらと合流することを勧めても来ないのです。要するに偏屈者なのでしょう」

セルマール「いえ。彼らは自分の畑を守りたいのでしょう」

村長「…そうかもしれません。彼らが危険なのは分かっていますが、今では迎えに行くことも出来はしない」

アルカライラ「教会堂に女性が住み着いたという話を聞いたのですが」

村長「ヘンウェルさんのことですかな?彼女は神に仕える者らしい。変わり者で3ヶ月ほど前にこの村に来ました。教会堂に何か思い入れがあるようだね。彼女は食料を私たちに分けてくれる」

アルカライラ「3レベル呪文が使えるって事か…」

ジャッカリン「知ってたら教えてほしいんだけど。あなたたちの言ってた騎士、手合わせしたんだけどあれはどう見てもアンデッドだねぇ」

村長「そうなのですか!?」

ランツェット「悪でもなかったしな」

村長「そうなのですかっ!?彼のことは分からない、何せ素顔も知らないのですから」

ジャッカリン「アンデッド(ゴースト)は何かしら事情があって出て来るんだ。何か理由があるはずなんだけど何か知らないか?」

村長「分かりませんな」

ジャッカリン「うそ臭いんだけど<真意看破>して良い?(コロコロ)ああ、だめだぁ〜」

にのまえ「(判定値を聞いて)彼はうそを言っていないようだよ」

アルカライラ「騎士は遺跡をまわっていたんだよね?その情報を知りたいんだけど」


  村長に代わりダイソンが口を開く。


  ・赤馬の丘:村の北西にある大きな丘、その側面には動物の絵が彫られている。ダイソンは、この“赤馬”は実は、何世紀も前にこの地を破壊したアシャーダロンという名のレッド・ドラゴンであると私(ダイソン)は思っている。

  ・小湖:この濁った湖はセスナー将軍の塚を建設する為の石が搾取された場所である。その穴が雨水と湧き水で満たされたものでしかない。

  ・二重環:オキシントンの街を囲んだ形で並んでいる史跡。傷つけると倒れてくるので呪いの石と思われる。外円を構成しているのは91個の石で、高さは30フィートそれぞれの石の重さは数トン。内円の石は28個の石で高さ20フィートで、村の中心には3つの石塔が村の中心に立っている。

  ・教会堂:太古の建築物なのか、それとも非常に古い塚を覆っていた土が徐々に寝食されていったせいでこのように残ったものかはわからない。これはかつてベーオリーという名の“大地の母”の女神を奉っていたが、はるか昔、このフラネスに西方から入植してきた者達に作りかえられてしまったようだ。

  ・静寂の番人:5つの高くて薄い風化した石はかつてはドルメン(自然石を立て、上に大きく平らな石を載せた太古の民族の遺跡、らしい)であったかもしれない。この地の伝説ではセスナー将軍に敗れたゴブリン軍の邪悪なソーサラーがこの地で将軍に呪いをかけた際に自らを石と化したというものもあるがはっきりはしない。このような災いが起こるまでは村の集会場に使っていた。

  ・セスナー将軍の塚:ゴブリン戦争の英雄、セスナー将軍を奉っている塚。このような災いが起こるまでは、村人がお供えなどをしていた。騎士はまさしくセスナー将軍で長い時を経て墓からよみがえったのだと思う。もちろん騎士がただの悪人で、悪事を働く為にこの地の伝説を利用しているだけかもしれないが…君達の話を信じるならばこれはないだろうね。

  ・以上が3ヶ月ほど前のこの村の人々の生活範囲だった。



アルカライラ「騎士が将軍…??3ヶ月前か…騎士が現れた頃に一致するわけね」

ランツェット「すべてが始まったのは騎士が訪れてからか…」

ダイソン「そうです。彼はこの村に立ち寄って、すぐに出かけるという行動をとっていたので、はっきりとこの日に来たとは言えないが…」

ランツェット「騎士と会話を交わした者もいるの?」

ダイソン「はい。騎士はこの村で遺跡に関する<情報収集>をしていましたから。ただ彼にどのような目的があったのか、なぜエルフと手を組んでいるのかはわかりませんが…」

アルカライラ「え…騎士ってふらりと来て襲ってるんじゃなくて、実体を持って村に立ち寄ったことがあるの?(にのまえうなずく)」

ランツェット「騎士は滞在の為の道具や装備を自分で持って来てたの?」

ダイソン「おそらくそうではないかと思います。詳しくはわかりませんが」

アルカライラ「話し変わるけどトゥリはこの村の人?」

にのまえ「そう。あ、暇そうにしてたトゥリがグレネスに話しかけるよ『(腰に佩いたレイピアを叩きながら)私はこれを生業とする者さ、あんたも同業者だろう?なかなかの物を持っているじゃないか、見せておくれよ』」

ランツェット(グレネス)「(すかさず)やだ!

にのまえ「………」

ランツェット「………」

にのまえ「………」

一同「………」


  …いや、話し交わそうよ!広げようよ!大事な情報聞こうよ!


トゥリこ、これだって良い物なんだからな!!

アルカライラ「……(とりつくろうように)良い剣をお持ちですね?」

トゥリ「わかるかい!?これはかの名工ダーゲディンの手による物なんだ!ほらほらここに紋章が彫ってあるだろう?」

アルカライラ「ダーゲディンですか、そういえばこちらに来る前に調べたのですが、セスナー将軍の剣もダーゲディンの物だったとか?」

トゥリ「そういう話を聞くね。実際これはセスナー将軍の塚の入り口に立ってたアンデッドをぶっとばして手に入れたものだしね」

ランツェット「…そのぶっ飛ばしたってセスナー将軍じゃないよね?…ね?」

アルカライラ「アンデッドってどんなん?」

トゥリ「…ワイト?」

ジャッカリン「塚の中に入ったの?」

アルカライラ「一人で倒したのですか?」

トゥリ「塚には入ってない。あと一人じゃないよ。ダイソンにも手伝ってもらった。(剣を叩きながら)コイツはすごいぜぇ」

セルマール「キーンがかかってて16以上でクリティカルとか?」

トゥリ良くわかったな!その通りさ」

セルマールホントにそうかよ!(笑)」

ジャッカリン「ねぇ、ちょっと!そんなことより、あんたら何か将軍の塚から余計なもの持ってきてたり、壊したりとかしてないでしょうね!」

トゥリ「ないよ?(一同笑)」

ジャッカリン「ホントかなぁ。ちょっと<真意看破>していい?(にのまえうなずく)」

アルカライラ私はそれ(レイピア)がまずいんだと思うんだけどなぁ

にのまえ「(ジャッカリンの判定値を聞いて)彼女は素で言ってるようだよ(爆笑)」

ジャッカリン「素で言ってるんだ。自信持ってるんだ(笑)」


  一行はトゥリたちがレイピアを持ってきたことで、セスナー将軍の怒りを買ったのではないか目配せしあう。
  それを横にセルマールは、自分たちは旅で疲れているため休ませてほしい旨を伝える。


村長「おお!これは申し訳ありません。確かにそうですな。道中もいろいろとあったことですし、お疲れでしょう。家がいくつか空いておりますので、適当なところを用意させましょう」


  村長はそういい終えると、鍵を取り家の外へと向った。
◆シーン6 襲撃◆

  村長が扉を開け、一歩足を踏み出したその時、一本の矢がその胸を貫いた。
  血の泡を吐きながら崩れ落ちる村長。


ランツェット「飛び出して矢が飛んできた方向を見る!」


  一行はすぐさま飛び出し、辺りを確認。
  戦闘状態へと突入する。


セルマール「アルカライラ!手当てを頼む!」


 ■1ラウンド/イニシアチブ:セ→ア→ラ→フィーンディッシュ・イーグルA、B、C、D→?→?→ジャイアント・アウル→リ→トゥリ→クックー→ジ→ナ→グ→ダイソン

アルカライラ「(にのまえのミニチュア配置を見て)え〜こんなにいるの!?」

セルマール「移動しながらマジック・ミサイルのワンドを抜いて…標準アクションで<視認>(コロコロ)17」

にのまえ「上空から鳥状のものが大型1、超小型4体が飛んで来るのが見える。<知識:自然>と<知識:神秘学>どうぞ。…判定値23と20?じゃあわかった。大型のがジャイアントアウル(以降Gアウル)で、小さいのがフィーンディッシュ・イーグル(以降Fイーグル)A〜Dね」

アルカライラ「(相手は)敵で良いの?」

セルマール「わからん。攻撃してきたら敵だが」

アルカライラ「ならこっちから攻撃するわけにもいかないね…。ワンド抜いて村長の隣まで移動。村長の様子を確認する。もう死んでる?(にのまえうなずく)…そっか、じゃあ行動終了」

ランツェット「珍しく早く行動できるぜ。…とはいえ遠いな。まぁそのうち来るだろう。とりあえず武器を抜いて移動ね」

にのまえ「FイーグルA〜Dは移動&降下して終了」

ランツェット「ヤツら降りてきた。ポーション置くと降りてくるんだね(MMOリネージュネタ)」

ジャッカリン「ポーションもったいないから肉にしようよ(笑)」

にのまえ「とりあえず外出てる人は意思セーヴ振って。(コロコロ×6)全員平気?…じゃあ鳥が飛んでくる方向とは少しずれた方向に人影が森に向って走って良くのが見える…んでそっちの方からは音がまったくしない。<呪文学>に成功すればサイレント・イメージだとわかる」

アルカライラ「なるほどね」

ランツェット「あっちに目を向せたいわけだ」

アルカライラ「ところでサイレント・イメージって誰が使える呪文?」

にのまえ「ソーサラー」

アルカライラつまりソーサラーがいるわけだ」

にのまえ「……」

セルマール「いやウィザードも使えるけどね。まぁ…だからウィザードなりでエルフに変装して事件を起こすとかできるんだよ」

にのまえ「Gアウルが突撃。移動&降下してランツェットに隣接して…(コロコロ)23」

ランツェット「…ピッタリ」

にのまえ「イエイ!ダメージは5点」

ジャッカリン(リースリット)「次はリースリットね。リースリットは移動しながら弓を出して、FイーグルAに攻撃(コロコロ)…当たった。ダメージ7点」

にのまえ「…撃墜。次はトゥリ。移動+移動で家から出ながらレイピアを抜いて終了。続いてクックーも立ち上がって移動して家から出て終了」

ジャッカリン「次は私ね。移動してダーツを抜いて、FイーグルBに投擲攻撃(コロコロ)命中してダメージが2点」

セルマール「ナイロは待機」

ランツェット(グレネス)「グレネスはGアウル目指して移動+移動。んで終了」

にのまえ「ダイソンは移動で家から出て終了」


 ■2ラウンド/イニシアチブ:セ→ア→ラ→フィーンディッシュ・イーグル→?→?→ジャイアント・アウル→リ→トゥリ→クックー→ジ→ナ→グ→ダイソン

セルマール「え〜…オーブ・オヴ・ファイアーをGアウルに。(コロコロ)接触24!ある訳ないよね。ダメージは19点」

アルカライラ「やることないなぁ…じゃあ周囲を<視認>で(コロコロ)…20!」

にのまえ「巨石の影に2人分の人影を確認したよ」

アルカライラ「種族とかわかる?(にのまえ首を振る)…とりあえず『あそこの巨石の後ろに人影が!』と皆に知らせる」

ランツェット「Gアウルに畳み掛ける。移動して攻撃。挟撃で(コロコロ)命中して…10点ダメージ」

にのまえ「いてぇ!…次はFイーグルか…一番近いのランツェットだね。硬い(AC高い)から殴りたくないんだけど…普通行くよなぁ。というわけでFイーグルBCDがランツェットに突撃。超小型なので機会攻撃どうぞ」

ランツェット「よし!(コロコロ×3)BとCに命中。ダメージは4と7ね」

にのまえ「ん。じゃあその2羽は死亡。Dの攻撃は(コロコロ)ダメ(がっくり)。…続いて、アルカライラが見つけた2人の人影が森の方に移動していくよ」

ジャッカリン「逃げたか」

にのまえ「それで…Gアウルもランツェットに攻撃。(コロコロ)ハイだめぇ〜」

ジャッカリン(リースリット)「次リースリットね?じゃあ弓捨ててショートソードを抜きながら移動、Gアウルに隣接して攻撃。(コロコロ)命中。挟撃だから急所攻撃も乗って…ダメージ14点。生きてる?」

にのまえ「いや、それで落ちた」

アルカライラ「(セルマールに)ナイロで追っかける?」

ランツェット「(にのまえに)普通に俺たちは追いかけられるの?」

にのまえ「明かりと≪追跡≫があれば、追って行けるよ」

アルカライラ「じゃあダメだ」

セルマール「ナイロしかないか?NPCズはなんか言ってる?」

にのまえ「うん。ダイソンが『奴らを倒してください!捕らえて討ち取るのです!』って言ってるね」

ランツェット「この状況で森の中まで追いかけるのは無謀だと彼(ダイソン)に言いたい!」

アルカライラ「村人にとっては千載一遇のチャンスなんじゃない?私らっていう後ろ盾もあるし」

ランツェット「とりあえずNPCとジャッカリンの行動解決しよう」

にのまえ「じゃあトゥリは疾走で追っていくね。クックーは何もしない」

ジャッカリン「次は私ね。残ったFイーグルDに移動して攻撃。(コロコロ)命中して6点ダメージ」

にのまえ「じゃあそれで全滅したね」

ランツェット「みんな追いかける?」

アルカライラ「巨石の境界線までいけば良いんじゃない?たぶんトゥリもそこで止まるだろうし」

にのまえ「とりあえず戦闘は終了ということで」

◆シーン7 盗み聞き◆

  その後セルマールはナイロを追跡に飛ばす。
  ナイロは<隠れ身>&<忍び足>しながら森の中を進み、しばらくするとエルフたちが追跡者を待ち構えているのを発見する。

  エルフたちはしばらくそのままであったが、やがて警戒を解き、森の奥へと進んでいく。
  しばらく歩き、開けたところに出ると、さらに一人のエルフが出てきて合流した。

  彼らはそこで休憩を取り始め相談を始める。
  ナイロが<聞き耳>していると、さらにナールルートなるトリエント、さらにヴェスレイというピクシーも合流してきた。

  彼らは冒険者(プレイヤーキャラクター)に対して脅威を感じていること、一度脅して手を引かせようと試みてダメであるなら戦うことなどを話し合い、森の奥へと消えていった。
◆シーン8 巨大塚◆

  襲撃者が撤退した後、一行はしばらく警戒を続けたが、ナイロからの情報で今夜再度の襲撃なさそうだと判断し、空き家を借りて休むことに。

  翌日は巨大塚を調べる事にして、休む一行。
  その夜は何事もなく、無事夜明けとなった。

  ダイソンらの中でトゥリが一番情報をしゃべってくれそうということで、日向ぼっこをしていたトゥリに声をかける。


アルカライラ「(トゥリを見て)緊張感ないなー」

ジャッカリン「(トゥリに)ちょっといいかしら?」

トゥリ「んあ?(目をこしこしするジェスチャー)」

アルカライラ「騎士のことを調べる為に遺跡を回ろうと思うの。その中でまず巨大塚を調べるんだけど、…起きてる〜?」

トゥリ「(眠たげに目をこしこししながら)おきてるー」

アルカライラ「…道案内もかねて着いて来てくれるかしら?」

トゥリ「いいよー」

アルカライラ「っていうか、猫?!」 

ジャッカリン「交渉の必要なし(笑)二つ返事だ。…緊張感がなさ過ぎる」

ランツェット「なんか良いよで終わったよ(笑)」


  早速準備し出発する一行。
  道中トゥリを監視するも、回りに興味深く辺りを見回し鼻歌を歌うその姿に毒気を抜かれる一行であった。

  しかし道中の会話で気になることが…


ジャッカリン「(トゥリに)前来た時は他の二人も一緒だったの?」

トゥリ「クックーはいなかったよ」

アルカライラ「トゥリはこの村の出身?」

トゥリ「…そう。この村の出身」


  トゥリの言葉に引っかかりを感じた一行は一斉に<真意看破>を振る。
  アルカライラとグレネスを除き、その言葉が嘘であることを見抜く。

  セルマールたちの目配せを受け、アルカライラが質問を続ける。


アルカライラ「ここにワイトが居たのを気付いたのはいつごろ?」

トゥリ「こないだ」

アルカライラ「ずっと村に居たのに気付かなかったの?」

トゥリ「……」

アルカライラ「誰が気付いたの?誰かに言われるまで気が付かなかったの?」

トゥリ「あんまり遠くに行っちゃダメって言われてた」


  アルカライラの言葉に支離滅滅の説明を返すトゥリ。
  続いてワイトと戦ったときの事を聞くと…。


トゥリ「ダイソンがバーンとやった!」

アルカライラ「あなたは何もしなかったの?」

トゥリ「私?私は引っかいたり叩い…じゃなくて切ってた」


  一行の疑惑が一気に膨れ上がっていく。
  ランツェットはトゥリにディテクト・イーヴルを使用し、確認するも反応はなかった。

  数時間後巨大塚入り口へとたどり着いた一行。

  (と、ここで仕事が終わり合流した)リースリットが入り口を調べると、隠し扉を正面、左右と3つも発見。
  一行はとりあえず正面の扉をくぐり、隊列を組み進んでいく。

  隠し扉を進んですぐに、左右へと道が分かれていた。
  一行は右手の通路を選び進んでいく。


ジャッカリン「そうだ!トゥリって身内はいるの?」

トゥリ「ダイソン!」

一同「え!?」

ジャッカリン「じゃあ、あなたに何かあったらダイソンに届ければ良いんだね」

アルカライラ「ちょっと待って!トゥリって…ダイソンの奥さん?」

トゥリ「そう…かな?」

アルカライラ「血はつながってないんだ?」

トゥリ「うん。…ご主人様」

アルカライラ「こいつ…バカだっ!!!ばらした!自分でばらした!!!」

セルマール「そういうことか!」


  ちょっとエッチな大人な雰囲気にしてみようと言ってみるも、だ〜れも引っかからない…。
  調子に乗って、あからさまにしすぎたかな。



  質問後はびみょーな雰囲気になりながらも<捜索>しながら進む一行。
  壁が崩れてくる仕掛けをリースリットは発見し、アルカライラのガイダンスにより<装置無力化>は成功する。

  その後さらに進むといきなり天井が崩れてきた。
  先に進めなくなった一行は仕方なく引き返し、最初の分かれ道を逆に進むことに。

  しばらくすると前方から金属音が近づいてくることに気付いた一行。
  すばやく戦闘態勢を整える。

  すると一行の前に現れたのはワイトであった。


 ■1ラウンド/イニシアチブ:ジ→ア→グ→ラ→リ→トゥリ→ワイト→セ

リースリットの中の人「う〜っす」

一同「あ、お疲れ〜」

アルカライラ「これからダンジョン探索と戦闘ね。事情は後で説明するからよろしく!」

ジャッカリン「移動…あ!そうだ忘れてた!メイジ・アーマーかけてもらうんだった!(一同笑)」

セルマール「じゃあ、下がってくるしかないねぇ」

ジャッカリン「うぅ、下がります。あと待機で、ダーツの範囲内にきたらワイトに投擲します」

アルカライラ「次やって良い?…じゃあ進んでアンデッド退散!(ころころ)…あ、低いダメだ」

ランツェット(グレネス)「ワイトに≪回避≫指定して、移動+移動。移動しながら武器抜く」

ランツェット「武器を抜きながら移動+移動」

リースリット「移動しながらショートソードを抜いてワイトに攻撃(ころころ)ダメ。当たらない」

にのまえ「次はトゥリね。武器を抜きながら前に出る。続いてワイト。移動して、当然薄そうなヤツ(グレネス)を殴るよ」

セルマール「まぁ当然だわな」

ジャッカリン「あ、ダーツの範囲に入ったから待機を解除して先に攻撃します。てい(コロコロ)…これはハズレだねぇ」

にのまえ「じゃあ攻撃〜(ころころ)む…これは当たらないな」

セルマール「次は俺か…トゥリを観察…かな」


 ■2ラウンド/イニシアチブ:ア→グ→ラ→リ→トゥリ→ワイト→ジ→セ

アルカライラ「アンデッド退散かな…<交渉>してみたいな…」

セルマール「良いんじゃないかな?<交渉>してみたら?」

アルカライラ「じゃあ…セスナー将軍は暴走しているご様子。何かお力になりたいのですが」

にのまえ「じゃあ『何言っとんじゃああぁぁぁ!セスナー様は奥に居られるわぁ!因縁つけてきてんじゃねぇぇぞ!こらああぁぁっ』」

ジャッカリン「なんかグレネスやっちゃって良いと思うよ(笑)」

ランツェット(グレネス)「多分こめかみピクピクしながら、『良い?これ斬っちゃって良い?』って聞くと思うよ(笑)」

リースリット「(セスナーが奥に)居るんだから良いじゃん!(笑)」

ジャッカリン「とりあえず必要なこと教えてくれたよ」

アルカライラ「でも手を出したらだめな気がする」

セルマール「ワイトは常に混沌にして悪だねぇ」

ランツェット(グレネス)「よし!じゃあ全力攻撃で2回攻撃!いきまーす!(コロコロ×2)両方命中して、14点と18点」

にのまえ「じゃあ『セスナー様に栄光あれ〜〜〜〜』って言って倒れる。戦闘は終了だね」

ランツェット「…グレネスの強さを実感した(苦笑)」

アルカライラ「…ダメ!このまま行ったらセスナー将軍と敵対して思う壺。踊らされるだけの気がする」

リースリット「逃げれば良い」

ランツェット「状況をまとめよう」

トゥリ「行かないの?」

アルカライラ「誘ったのはこっちだけど…首輪付けられた気がする」

トゥリ「面白そうじゃん。行こうよ〜」

一同「…」

  一行はトゥリがダイソンの使い魔ではないかと判断し、このまま巨大塚の奥に行ってはまずいと判断。
  巨大塚を出た一行は地図を見て、騎士の足跡を調べようと次の遺跡に行くことにする。


トゥリ「つまんないの〜。じゃあさ、森行こうヨ、森!森!森!」

アルカライラ「森?森に何があるの?」

トゥリ「知らね〜。でもあいつら(エルフ)いるから倒しに行こうよ」

ランツェット「結局は俺たちをぶつけようとしてるわけなんだな…」

◆シーン9 赤馬の丘◆

  相談の末、トゥリを連れたまま赤馬の丘へと行くことにする。


セルマール「小さい湖だっけ?」

アルカライラ「そうらしいね」

ランツェット「とりあえず全体の状況を確認しないとな」


  不満げなトゥリをなだめながらも、数時間後、一行は赤馬の丘へと着いた。
  目の前には赤茶に濁った湖と、その向こうには丘があり、そこには馬とも竜とも取れる大きな絵が刻まれていた。


にのまえ「君たちが湖に近づくと、彼が―騎士のゴースト―が湖の前に現れるよ」

ランツェット「でーたー」

にのまえ「騎士は馬上にいて、君たちの出方を見ているようだ」

リースリット「本物か?幻像じゃないの?」

アルカライラ「どうだろうね。でも呪文だったらセーヴがあるはず」


  落ち着いて相談を始める一行。
  動かない状況を動かすことに。


トゥリ「レイピアを抜いて『よ〜しっ!ヤツをやっつけるぞおおぉぉぉぉぉぉぉ』」

ランツェット「待て待て待て!」

リースリット「行かせてみれば?」

セルアール「グレネス、ジャッカリン、ランツェット、リースリット!ヤツを抑えてくれ!俺とアルカライラで話をつける」

にのまえ「よし!じゃあイニシアチブだ」


  イニシアチブの結果はトゥリが27で最初に行動。


トゥリ「突撃〜〜〜」

セルマール「…止められない」

アルカライラ「終わった…」


  一行に溜め息が漏れる。


にのまえ「終わった?…機会攻撃ってものが君たちにはあるじゃない?」

アルカライラ「そうだ!!機会攻撃で足払いできたよね?やる!」

ランツェット(グレネス)「よし!まずはグレネスの機会攻撃から!(コロコロ)命中!足払い判定は20!」


  この時、イニシアチブはグレネスの番に回ってはいない。
  要するに立ちすくみ状態なのだ。
  本来なら≪迎え討ち≫の特技を持つランツェットのみが機会攻撃を行うことが出来た。


にのまえ「20かぁ…(コロコロ)…失敗。すって〜んて転んだね」

一同「よし!!!」


  見事トゥリを転ばせ、その後ランツェットを始めに、ジャッカリン、リースリットが組みつきトゥリを拘束する。
  そしてとどめとばかりに、グレネスの全力スーパー≪強打≫でトゥリのHPをマイナスにして昏倒させた。
  落ち着いたところでセルマールが騎士に語りかけた。


セルマール「オシントン村の英雄のセスナー卿と見受けるがいかに?」

にのまえ「『……』騎士は答えないね」

セルマール「…答えない?」


  騎士の動きを見守る一行。
  しばらくすると騎士は湖上へと歩いていく。

  そしてある種の敬礼みたいなもの(知識:宗教でペイロアの聖なる印であることがわかる)を、一行に向けて行い、水面下へと沈んでいく。

  一行は湖の中に何かあると判断し、アルカライラのウォーター・ブリージングをもって、湖を調べることに。
  しばらく<捜索>すると、首のない騎士と馬の死体を発見し、引き上げることができた。

  その死体と装備はボロボロであったが、それでも死因となったであろう複数の刺し傷が見て取れた。
  その中でペイロアの聖印―黄金の日輪―だけが、綺麗に輝いていた。

  ゴーストの正体をセスナー将軍だと思っていた一行は、ここで戸惑う(セルマール「セスナー将軍がペイロアのパラディンていう情報はないんだけどなぁ?」)。
  死体の傷を<治療>にて調べると、セスナー将軍の時代と比べて断然新しいことがわかる。


アルカライラ「新しい…?」

セルマール「セスナーではない?…ホンマもんの騎士?」

ランツェット「…3.4ヶ月前に村に現れた騎士か」


  一行は混乱するが、情報を整理し、騎士のゴーストはセスナー将軍ではなく、実在の人物で、おそらくはペイロアのパラディンであると判断する。
  そしてセスナー将軍も巨大塚から出てはいない―倒したワイトの言うとおりだと判断する。

  ここで今まで接触していないヘンウェル話を聞き、新しい情報を手に入れた方が良いということで教会堂を訪れることに。
◆シーン10 警告と和解◆

  村へ帰還するのは危険があると判断し、森の中を通って教会堂を目指す。

  森の中をしばらく進んでいると、焼け落ちた木を発見する。
  セルマールは知識判定により、この木はトリエントであると判断する。

  一行はトリエントがこのように殺されたから、ガルガックが怒ったのだと、その所為で村が襲われているのだと推理する。

  その後も警戒し森を進んでいると、大木が動き、一行の前方を塞いだ。
  そして一行の周りを目に見えない者が、飛びながら声をかけてきた。


???「お前たち!そいつ(トゥリ)を置いてここから出て行け!」

セルマール「君は昨日のピクシーだね?」

ピクシー「昨日?僕は昨日も今日も明日も明後日もピクシーだ!(一同爆笑)」

セルマール「そりゃそうだ(笑)」

ピクシー「何を分かりきった事を言ってるんだ!エルフの癖に!エルフなのに人間の!あいつらの味方をするなんて!」

セルマール「どちらの味方というわけではない。間違ったことで争うことを止めたいだけだ!」

ピクシー「間違ったことなんてしていない!…どうするんだ?お前たちが出て行かなければ…」


  その言葉を受け、セルマールの足元に矢が1本刺さった。


ピクシー「こういうことになるぞ!さぁ、さっさとそいつを置いていけ!」

セルマール「…こいつを置いて行ったらどうなるかね?」

ピクシー「そいつは殺す。お前たちは村の者ではないようだし、まだ敵じゃない。だから今回だけは見逃してやる」

アルカライラ「でもこいつを殺すと、この地を覆う邪悪に近づく手段がなくなる」

ピクシー「何を言ってるんだ!そいつこそ邪悪じゃないか!」

アルカライラ「そのとおり。邪悪の根源を調べる鍵がコイツなの。だからこうしてふんじばって連れているんだ」

ピクシー「……ちょっとまって」


  森の奥へと消えていく羽音。


ランツェット「もう自分では判断できなくなったな(一同笑)。判断能力オーバー。フリーズ寸前なんだね」


  しばらくするとピクシーは戻ってくる。


ピクシー「お前たちどういうつもりだ!俺たちを油断させるつもりだな!」

ランツェットそう言えと言われたな(一同笑)」

アルカライラ「友人の友人がこの騒動で死んだ。だから裏に潜んで双方を争わせている邪悪なヤツを討ちたいだけ」

ピクシー「そんな…そんな言葉なんか聴かないぞ!族長たちを殺したお前たち人間の言葉なんか信じない!ということだから帰れ!」

セルマール「…まず話を聞いてほしい。私たちを信じてくれとは言わないが話を聞いてほしい」

ピクシー「そう言って皆を殺したじゃないか!」

アルカライラ「殺した人見た?」

ピクシー「お前たち!」

リースリット除く一同「は?」

リースリット「人間て意味だろう」

アルカライラ「…いや!個別判断、個別判断(汗)」

ピクシー「(トゥリを指して)そいつ」

アルカライラ「は?そいつ?……えっ?(トゥリを指して)こいつ!?」


  さらに聞くと、ダイソンやヘンウェル、クックー(途中で変身し大型のクリーチャーになったらしい:後の知識判定でデーモンのヴロッグだと判明)と思われる者が一緒に、交渉の現場にいた者たちを殺害して回ったらしい。

  事件の裏に関する情報を聞き、一行はダイソンらが仕組んだことだと確信を得る。
  その為にもピクシーと戦闘をするわけにもいかず、<交渉>をしようとするが、彼はその言葉をさえぎり、聴く耳を持たなかった。

  一行は森を出ようとするが、大木が道を塞ぐ。
  戦う意思がないことを示しても、トゥリを置いて行けと言うばかりであった。

  一行の態度を不審に思ったピクシーは、一行に対してディテクト・ソウツを行う。


ピクシー「お前たち、どうして戦う意思がないんだ?恐れているわけでもないし」

セルマールランツェット「戦うつもりがないから」

ランツェット「あなたたちは敵ではないから戦うことはできない」


  一行の態度と考えにピクシーは森の置くに行き、仲間のエルフを連れてきた。


エルフ「君たちが戦う意思がないことはよくわかった。君達の話を聞こう」

セルマール「交渉の場に立っていただいたことを感謝します」

エルフ「君達の態度には、こちらも考えを改めずにはいられなかった」


  リーダーと思しきエルフはイエリスと名乗った。
  秘術使い風の女性のエルフはシルヴァラ、レンジャー風の男のエルフはザーンとも。
  さらにトリエントがナールルート、ピクシーはヴェスレイと自己紹介された。

  一行もそれに返し、話しをすることに。

  エルフの話では、村の者はほぼ全て殺されている。
  この地には隠された魔法があったという(環状列石に刻まれていた)。
  それは小動物を形質変化させ、人間にすることができる魔法だというのだ。

  それを復活させたダイソンらが、村人を殺して入れ替えさせていたのだという。
  騎士はそれに気付いたペイロアのパラディンで、邪悪を討つ為に村から人を出さないようにしていたというのだ。

  騎士のゴーストの行動にも納得がいき、セスナー将軍は今回の件には無関係であると判断した。

  一行はエルフと協力してダイソンらを倒すことを決意する。
  トゥリはここでエルフたちの手によって止めを刺された。
◆シーン11 協力要請◆

  ダイソンが強力な秘術使いだと判明した一行は、万全を期すため、セスナー将軍の協力を得ることに。

  イエリスたちは村の近くに潜み、ダイソンらを見張っているという。

  イエリスたちと別れ、再度巨大塚へ赴いた一行。
  中に入ると大声で用件を告げる。

  10分ほど叫んでいると、ワイトが一行の前に姿を現した。


ワイト「うるさい!ここはセスナー様の御寝所であるぞ!」

セルマール「オシントン村の英雄セスナー将軍に、村にはびこる邪悪を排除する為の助力を請いに来た。面会を求めたい」

ワイト「…私には判断できん。お伺いしてこよう。ここで待て」


  しばらくし、奥に行ったワイトが戻ってきた。
  面会を受けてくれるということで奥に通された。

  迷宮を進み最深部へと到着すると、フルプレートを着込んだアンデッドとそれを守る6体のワイトがいた。


???「私がセスナーだ。話を聞く前に問いたいことがある。君たちが私の部下を打ち滅ぼしたのかね?」

セルマール「申し訳ありません。中に入り込んだ際に1人討ち滅ぼしたのは我々です。それに対する処罰はいかようにも」

セスナー「そうか…」

アルカライラ「ですが、先日塚の入り口にてダーゲディンの武器を持ったワイトを倒したのは我々の敵です」

ランツェット「これがその武器です(と、返却)」

セスナー「これは義理の弟にやったものでな…。君達の謝罪を受け入れよう。」

セルマール「寛大なる判断、ありがとうございます」


  一行はセスナーにオシントン村の現状と、解決の為に力を借りたい旨を伝える。


セスナー「なるほど…現状はわかった。君たちに力を貸したいのは山々なのだが…私はこの地に縛られていてな」

アルカライラ「そうなのですか…(しょんぼり)」

セスナー「だが君たちに力を貸したいというのも本当だ…。よし、先ほどの謝罪を受け入れる条件もある。私たちと戦ってもらおう」

アルカライラ「ど、どういうことですか!?」

セスナー「動けない私たちでは、君達の糧となることやこの武具を使ってもらうでしか、力を貸すことはできない。それにこの地に縛られ長い年月……すでに疲れた」

一同「……」

ランツェット「わかりました…(武器を抜いて、フレイミング発動)あなたの意思…私たちが受け継ぎます!」


  イニシアチブを振り戦闘を行う。


 ■1ラウンド/イニシアチブ:セスナー→リ→セ→グ→ラ→ワイト→ア→ジ

にのまえ「セスナーから?まずはグレネスに突撃!≪強打≫入れて(コロコロ)AC19まで命中、ダメージが25点ダメージ」

ランツェット(グレネス)「25点かよ!これはいきなりヤバイね…」

アルカライラ「アンデッド退散すればワイト破壊できると思って油断してた!気を引き締めまッス」

リースリット「俺か〜…」

ジャッカリン「アンデッド退散まで遅らせたほうが良くない?」

ランツェット「セスナー将軍までアンデッド退散は利かないから変わらなくない?なら俺の後にしなよ。移動して挟撃できるようにするから」

リースリット「ん。じゃあ、行動順を遅らせる」

セルマール「…(タイルを指差して)ここにファイアー・ボール。反応セーヴして。ダメージは32点」

にのまえ「(コロコロ)…巻き込まれたうち、セスナーとワイト2体セーヴ失敗…んで、ワイトが破壊された…いてぇ」

一同「おお〜一撃!」

リースリット「さすがだ。こういう時(範囲攻撃は)強いね」

ランツェット(グレネス)「次グレネス行きま〜す。全力攻撃で2回攻撃。てい!そりゃ!(コロコロ×2)…あたらないね」

ランツェット「5フィート・ステップで全力移動して攻撃。(コロコロ)AC26まで命中、7点ダメージ。そしてもう一回(コロコロ)20!絶対命中!ダメージ9点」

リースリット「…どうしよっかな…じゃあ攻撃…いや体勢崩し(ころころ)…ダメ」

にのまえ「やっとワイトの番が来たな。ワイト、突撃しま〜ス。(コロコロ×5)…あ、あたんねぇ(愕然)」

アルカライラ「ふっふっふ。(出目を見て)そこまで軟くない!さてこちらはアンデッド退散します(コロコロ)退散ダメージ10HDの17退散ダメージです」

にのまえ「ワイトがば〜ん!ば〜ん!ば〜ん!(とミニチュアをどかす)」

ジャッカリン「次は私だね。<軽業>を使って移動。(コロコロ×2)一回失敗。機会攻撃どうぞ〜」

にのまえ「あいよ(コロコロ)…ダメだ、あたらん…」

ジャッカリン「なら移動してから攻撃。挟撃入れて…(コロコロ)これは当たらないね」


 ■2ラウンド/イニシアチブ:セスナー→セ→グ→ラ→リ→ワイト→ア→ジ

にのまえ「セスナーはランツェットを全力攻撃で2回攻撃(コロコロ)AC27まで命中。最大ダメージ!23点!」

ランツェット「23かぁ…もう一発あるんでしょ?」

にのまえ「そう。(コロコロ)AC23まで命中!やった!18点ダメージ」

ランツェット「1ラウンドでかなり減った…」

セルマール「セスナー将軍攻撃しても良い?じゃあスコーチング・レイ!2本飛ぶよ〜(コロコロ×2)接触AC17と14。ダメージが7点と18点」

にのまえ「…燃え尽きた。彼は戦闘終了後イベントシーンになります(一同笑)」


  主戦力であったセスナー将軍が倒れたことにより、勝ち目が失われたワイトたち。
  このラウンドで次々と破壊され、戦闘が終了となる。


セスナー「私を長き呪縛から解き放ってくれてありがとう。礼を言う。私の武具、そして先ほどのレイピアを使ってくれ…。君たちに村を任せる…よろしく頼む」


  崩れ落ちるセスナーの意思を継ぎ、村に平和をもたらす事を誓う一行であった…。


  と言った所で今回は終了〜。
  次回はダイソンらと決戦する事になるであろう。

◆経験点◆
克服した敵/障害など 脅威度および数 経験点(ECL6) 経験点(ECL7) 経験点(ECL8)
脅威度8 3600 3150 2400
ワイト 脅威度3 600 525 450
合計 ――― (4200÷7) (3675÷7) (2850÷7)

シャドウ 脅威度3×8 4800 4200 3600
騎士(ゴースト) 脅威度10 7200 6300 4800
ワイト 脅威度3×8 4800 4200 3600
セスナー将軍
(グレイブ・ワイト)
脅威度9 5400 4200 3600
*イエリス
(ワイルド・エルフ)
脅威度8 5400 4725 3600
*ザーン
(ワイルド・エルフ)
脅威度3 900 787 675
*シルヴァラ
(ワイルド・エルフ)
脅威度5 1800 1575 1200
*ナールルート
(トリエント)
脅威度8 5400 4725 3600
*ヴェスレイ(ピクシー) 脅威度4 1350 1050 900

合計 ――― (37050÷6) (31762÷6) (25575÷6)

アルカライラ 経験点 22588(+5818)→28406(7LV→8LV)
グレネス 経験点 22888(+5818)→28706(7LV→8LV)
ジャッカリン 経験点 17733(+6775)→24508(6LV→7LV)
セルマール 経験点 22883(+5818)→28701(7LV→8LV)
ランツェット 経験点 21938(+4669)→26607
リースリット 経験点 22888(+5818)→28706(7LV→8LV)
  *)非常に困難な遭遇、および一行の立ち回りで戦闘にならずに済んだ為、障害を乗り越えたと判断。経験点は+50%されている。

  ランツェットを除いて全員がレベルアップ!
  次回もがんばってもらいましょう!

◆収入◆
収入 市場価格
 硬貨
PP
GP
SP
CP
 宝石および美術品
 非魔法の武具
 魔法の武具
+1ゴーストタッチ・ロングソード 1 4157GP 5SP 8315GP
+1フロスト・ロングソード(ダーゲディン製) 8415GP
+1キーン・レイピア(ダーゲディン製) 8420GP
+2フルプレート(ダーゲディン製) 5750GP
+1鋼鉄製ヘヴィ・シールド(ダーゲディン製) 1370GP
+2チェインシャツ 4250GP
+1バックラー 1165GP
 非魔法の装備品
 魔法の装備品
リング・オヴ・マインド・シールディング 8000GP
ブローチ・オヴ・シールディング(残34点) 505GP
 非魔法のアイテム
 魔法のアイテム
 未鑑定品

◆にのまえの反省点◆

  ・使い魔の共感的リンクを勘違いしていた。

  ・今頃になって能力値ダメージと能力値吸収の区別がついた…。

  ・とりあえずNPCはすぐに自己紹介しよう、うん。

  ・それぞれの重要地点の相関距離と移動速度を勘違いおり、時間経過がかなり適当になっていた。
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