D&D冒険シナリオシリーズプレイレポート
地底の城砦編
第3話
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  2006.09.10
  以下は冒険シナリオシリーズ1『地底の城砦』を、3.5Eへコンバートしてプレイしたレポートである。
  今回は3回目のプレイで前回の続きから。

  クライマックスまで進んだストーリー。
  一行は地底の城砦を完全クリアーできるのか!?
警告!

この先はシナリオのネタバレが盛大に綴られています!
まだプレイしていない方、プレイする予定のある方は、DMに相談して、許可をもらってから読んだ方が良いでしょう。
◆冒険者の面々◆(五十音順)
*以下のイラストはあくまでにのまえの想像によるものでプレイヤーの許可を取っていません*
 信仰魔法でパーティを守る守護神
アルカライラ 【種族など】人間 女性 真なる中立 21歳
【クラス】2レベル/クレリック(ファラングン:幸運と守護)2
【能力値】
筋力:11/±0 敏捷:14/+2 耐久:11/±0
知力:15/+2 判断:16/+3 魅力:9/-1
【特技】イニシアチブ強化 呪文持続時間延長
【主な装備】+1モーニングスター チェインシャツ バックラー
 パーティの守護神。
 この人がいないとダメージの回復不足できっと全滅する。
 将来はミスティックシーアージを目指す。

 今回のベラック戦でも大活躍。
 が、早くもワンドの治癒能力では物足りなくなってきた感がある…。

 豪腕でパーティを守るアタッカー
グレネス 【種族など】人間 女性 真なる中立 17歳
【クラス】2レベル/ファイター2
【能力値】
筋力:16/+3 敏捷:14/+2 耐久:15/+2
知力:11/±0 判断:12/+1 魅力:11/±0
【特技】強打 回避 武器熟練(グレートソード) 強行突破
【主な装備】高品質グレートソード ロングボウ ブレストプレート バックラー
 グレートソード持ちのファイター。
 なんとこのパーティは前線の二人がグレートソード持ちである。
 切り込み&ダメージディーラーを目指す。

 ボス戦で敵に集中攻撃を受け、大変なことに…。

 知識と秘術魔法で運命を切り開く軍師
セルマール 【種族など】ハイエルフ 男性 中立にして善 137歳
【クラス】2レベル/ウィザード2
【能力値】
筋力:13/+1 敏捷:17/+3 耐久:12/+1
知力:17/+3 判断:12/+1 魅力:12/+1
【特技】巻物作成 技能熟練(精神集中)
【主な装備】高品質コンポジット・ロングボウ(マイティ+1)
 パーティの秘術使い。
 だが、にのまえのイメージでは弓使い。
 だって魔法あんまり使ってないんだもん!(笑)

 今回、プレイヤー自身が『今回は弓使いって紹介されても仕方ないな』って言うぐらい弓ばっかり撃っていた。

 高い防御力でパーティを守るディフェンダー
ランツェット 【種族など】ハーフエルフ 男性 秩序にして善 22歳
【クラス】2レベル/パラディン2
【能力値】
筋力:14/+2 敏捷:13/+1 耐久:15/+2
知力:9/−1  判断:13/+1 魅力:17/+3
【特技】迎え討ち
【主な装備】高品質グレートソード ライト・クロスボウ バンディット・メイル バックラー
 もう一人のグレートソード持ち。
 体験ベーシックセットではロングソードであったが、当時の仲間のグレートアクスの破壊力を目の当たりにして武器を変更。
 パーティでは壁役を目指す。

 ボス戦でブラフォード卿を押さえ込むために戦いを挑む。
 …が、倒すことに躊躇してしまった為に…。

 眼と耳でパーティを守る探索者
リースリット 【種族など】人間 男性 中立にして善 25歳
【クラス】2レベル/ローグ2
【能力値】
筋力:11/±0 敏捷:16/+3 耐久:13/+1
知力:14/+2 判断:14/+2 魅力:12/+1
【特技】近距離射撃 精密射撃
【主な装備】ダガー 高品質ショートボウ 高品質チェインシャツ
 レポでは発言が少ないが、それは技能判定に関する発言が中心になってしまっている為。
 プレイレポートでは扉のチェック関係は「扉を開け」で、済ませることが多いので…まぁローグでは仕方ないよね…。

 ボス戦がメインだった為、盗賊らしい行動があんまりなかったが、今回の戦闘では後方からの敵をしっかり押さえ込んでいた。

◆INDEX◆
 シーン1 転進
 シーン2 オークハースト
 シーン3 黒き影の冷たい手
 シーン4 死への誘い
 シーン5 決戦
 シーン6 戦い終わって
*プレイレポ中に使用された呪文は、レポ内で初使用時に呪文の簡単な説明ページへとリンクしてあります*
◆シーン1 転進◆

  前回の、ソックアなどを倒した直後からの再開となる。
  バグベアから聞きだしたクリーチャーの配置や部屋割りなどを思い出し、手近なクリーチャーすべてを倒したことを確認した一行は、コボルドの居留地に戻ることに。


  捕まえたバグベアはコボルドに引渡し、あてがわれた部屋で休む。
  出迎えたアーキーと軽く言葉を交わし、一行は今後のことを話し合う。


リースリット「一度町に戻るか?」

グレネス「一旦帰って依頼の半分だけでも報告しない?」

アルカライラ「え〜、どうせなら全部果たしてから報告したい」

グレネス「まとめてにする?」

セルマール「だったら帰らないよ」

アルカライラ「ん〜でも一人は死んじゃってて、もう一人はこれからですって言ったら変に期待させてしまいそう」

セルマール「ん、俺もそう思う」

アルカライラ「とはいえアーキーもつれて帰らないと」


  町に帰ることでの装備の拡充と、時間の浪費を天秤にかけ悩む一行。


ランツェット「悪を討ち取る為に万全の準備が必要と思うが、皆はどうか?」

アルカライラ「その準備って…やっぱり町?」

リースリット「町に戻る?」

ランツェット「ここで準備が完璧に整うというなら…」

リースリット「(かぶせるように)それは無理だな」

ランツェット「ならば一度戻って態勢を立て直すほうが間違いがない」

グレネス「アローが不足している人もいるし」

にのまえ「主に自分!(笑)」

グレネス「そうじゃないよ〜(笑)」

アルカライラ「私もライト・クロスボウ壊れてるしなぁ、これがないと攻撃も出来ない」

セルマール「あれ?メイスは?」

アルカライラ「私に敵に近寄れと!」

リースリット「町に戻るなら、完全に一回でやりきらないと」

セルマール「そうだね。やり残しのない様にしないと」

アルカライラ「じゃあ多数決を取ろう」


  グレネス、ランツェット、リースリットは手を挙げ、オークハーストに戻ることに決定した。
  そうと決まればと一同は準備にとりかかり、セルマールは女王に面会してその旨を伝えた。

  ミーポが着いて来ないように頼み、また数日の内にまた来訪する約束をした一行は、アーキーをつれてオークハーストへと向かった。
◆シーン2 オークハースト◆

  一夜明け、特にワンダリングに遭遇することもなく一行はオークハーストへと辿り着いた。


アルカライラ「まずは宿だよね」

  宿の主人「いらっしゃい。お、あんたら無事に帰ったのか?地底の城砦に行って来たんだろ?その荷物を見ると探索は成功したようだな」

セルマール「いや、まだ途中なのですが…申し訳ありませんがケロウィンさんは今どちらに?」

宿の主人「商人の兄ちゃんか、上にいるよ。呼んでこようか?」

セルマール「いえ。教えていただければこちらから行きますので」

宿の主人「そうか、1号室だ」

アルカライラ「行く前に私達の部屋を取ってアーキーさんに休んでてもらおう」

セルマール「じゃあ、荷物置いて遺品を持って会いに行くよ」


  一行は遺品を持ち、ケロウィンのいる部屋へと向かいノックする。
  誰何の声にセルマールが応えると、ケロウィンは喜色を浮かべドアを開ける。
  一行を労い、下の酒場でもてなそうとするが、一行はそれを断りここで報告しようとする。
  ケロウィンは一行の雰囲気を感じ取り…


ケロウィン「やはり…ダメだったのですね」

セルマール「単刀直入に報告します。まず、探索はまだ途中です。希望は捨てないでください。それと弟さんの遺品と思われる物をお持ちしました」


  ケロウィンは悲しみに沈みかけるが、気を取り直し報酬を払おうとする。


ランツェット「待ってくれ。まだ探索は続いている。すべて解決してから、その時に報酬は頂こう」

ケロウィン「でしたら、タルジェンの分だけでも受け取ってください。私にとっては探索の成功率を上げる投資にもなるのですから」

ランツェット「そういうことであるならば受け取ろう」


  ケロウィンは一行に500GPを渡す。
  約束よりも多額の金額に一行はどよめくが、ケロウィンはこれは気持ちだからと押し付けてきた。
  一行はしぶしぶながら受け取り、ケロウィンと別れて売買TIMEへと突入する。


   「ん〜ダメージがほしいからなぁ…高品質ショートボウを売って、高品質ライト・クロスボウにしよう」
   「アローを20本買うでしょう〜」
   「錬金術師の火を買っといて」
   「シールド・オブ・フェイスのワンド、ハーフチャージ買う〜」
   「エンラージ・パーソンのポーションっていくら?高っ!」


  どんなゲームでも買い物は楽しいものである。
  一行はそれぞれが意見を出し合いながら盛り上がり買い物を進めていく。

  …こういう時間、DMは暇ですなぁ…。

  買い物も終わり、宿にて一晩体を休めた一行。
  アーキーにお金を渡して故郷に帰るよう勧め、ここで別れることにした。

  一行は準備を再確認し、地底の城砦へと戻っていった。
◆シーン3 黒き影の冷たい手◆

  地底の城砦へと戻った一行は早速イスドレイルに挨拶を済ませ、ミーポと合流。
  余計な装備を預け地下へと降りていく。

  途中特に問題もなく、引き返した部屋―バグベアを捉えた部屋―へとたどり着く。

  リースリットは開けていなかった扉を調べ、中を覗く。
  扉の向こうは赤い光に満たされた部屋であった。

  所々崩れた壁には竜が描かれ、西側の壁には何体もの竜の像が立ち並び、それらの像の前には赤く丸いタイルがあった。
  タイルの周りにはリースリットの知らない言葉が書かれていた。

  リースリットは簡単に安全を確認すると、他のメンバーを呼び入れた。

  アルカライラとセルマールは像がレッド・ドラゴンであると判断、ここがアシャーダロンの信仰の場であったのだろうと推測する。

  その間リースリットは新たに壁を調べ始める。


にのまえ「<視認>30振って(難易度30を目標に<視認>判定してねの意)」

リースリット30!?

にのまえ「あっ間違い!<視認>振ってくれ」

リースリット「いや、30なんだろう?」

にのまえ「いや、知らないよ?」

一同さっき言ったろう!!(笑)」

リースリット「出目20でもムリじゃん。(コロコロ)だめだぁ〜。誰が成功すんだよ!」

にのまえ「OK。んじゃ<捜索>振ってくれ」

リースリット「今のは一体なんだったんだ…(コロコロ)<捜索>は25ね」


  リースリットは壁の一部の石がずれているのを発見する。


リースリット「石ぃ?…これをどうしろと…」

グレネス「触るなり突付くなり壊すなり(笑)」


  結局リースリットは石を動かし壁から外してしまう。
  石を抜いた箇所にはくぼみがあり、少量のGPとビンが2本あった。
  調べようとしたリースリットに対し、竜の像の影から黒くぼやけた物が飛び出し、襲い掛かった。

  リースリットが不意を討たれたところに影の手が触れ、リースリットの筋力を2点低下させる。
  不意打ちラウンドが終わり、皆のイニシアチブが決定される。

  と同時にアルカライラは<知識:宗教>を振り、敵の正体を見破る。
  アルカライラはクリーチャー―シャドウというアンデッド―のデータなどを言い、一同に注意を促す。


 ■1ラウンド

  リースリットは5フィートステップを繰り返し、シャドウから離れる。
  次にグレネスは命中で20の目を出すも、シャドウはアンデッドなのでクリティカル発生はせず。
  さらに非実体なので(失敗確率50%は成功していたにもかかわらず)、魔法の武器ではないグレートソードの攻撃はすり抜けてしまった!
  一同の間に緊張が走る。

  セルマールはレイ・オブ・フロストを放ち、少量ながらもダメージを与える。
  ランツェットはシャドウに隣接し攻撃!するも結果はグレネスと同じでダメージを与えることは出来なかった。
  そして本命アルカライラのアンデッド退散!!

  シャドウには退散抵抗があったが見事それを打ち破り、アンデッドは退散。
  アルカライラより離れていくシャドウ。

  こうなってしまえば話は簡単。
  アルカライラが持っていた+1モーニングスターをランツェットが受け取り、シャドウをぼてくりかまして(演出)強制アンデッド退散をして戦闘終了。

  シャドウを退治した後は、くり貫かれていた箇所にあったビンを<知識:神秘学>したり(成功して「錬金術師の火」であることに気付く)、部屋を<捜索>する。

  アルカライラとセルマールは赤いタイルの周りに刻み込まれているルーン語がドラゴン語であることに気付き解読する。
  そこには「イー・サーペンタ・ロー・カルーヴァ・ニアウィスティ(我にソーサラーの力を与えよ)」とあった。

  パーティにソーサラーが居ないこともあり、ここは無視して先に進むことにした一行。
  北に見える扉をリースリットは調べ始める。
◆シーン4 死への誘い◆

  リースリットが扉を開けると、そこは荒らされた書庫だった。

  書物は時間経過による傷みだけでなく。
  ゴブリンその他の者達の蛮行によって、ほとんどの書物が用を成さなくなっていた。

  そんな中、リースリットは<捜索>を行い、いまだ読むに耐える本を一冊と宝石、巻物などを見つけ出した。
  その本は竜の記述に詳しい本で読むと、竜に関する<知識>判定する際に+1されるものだった。


にのまえ「う〜ん、シナリオには3回<捜索>判定を行えるってあるんだけど、見つかるアイテムは4つなんだよね…」

ランツェット「すべてを見つけるとボーナスでもらえるんだよ」

にのまえ「んなことない(笑)」

リースリット「よし、一度出て捜索しなおそう(笑)」

にのまえ「認めるかぁ(笑)」

アルカライラ「…アイテム四つ目ってもらえないの?」

リースリット「もらえないみたい」

アルカライラけっ


  ちなみにこれは、にのまえのスーパー誤読でした(笑)。


  捜索の終わった一行は部屋の奥に続く扉を調べ、さらに進んでいく。
  扉の先は通路になっており途中で東に折れ、すぐに階段があった。

  さらに地下へと続くのかと話し合うが、バグベアに書かせた地図を思い出し(一旦地下に降りて、30フィート程でまた上に上がる階段がある)先へと進むことに。

  一行が階段を上がると、その先では通路が南に折れていた。
  そして折れた場所のその壁に、数十語の文字の書かれた張り紙がされているのをリースリットが発見する。


リースリット「<視認>出目20で読める?」

にのまえ「では羊皮紙には共通語で…」

アルカライラ「(リースリットに向かって)音読すんなよ?」

にのまえ「『我が居住地を荒らす冒険者に告ぐ。話しがあるのならば、この先に控えている我が僕に声を掛けるが良い。そうでないならば即刻立ち去るがいい。これを無視した場合、お前上に死が降りかかることを警告する』…だって」

リースリット「せっかくだから話し合おうよ」

アルカライラ「まぁ、情報ほしいからね。…でも、これって私達の侵入に気付いてから用意したっぽいよね」

セルマール「上の連中や農作業してたバグベアなんかを倒した後、隠蔽工作してないからね」

アルカライラ「じゃあ、いこっか」


  南に続く通路の先には2枚の扉が並んでいた。
  リースリットは罠などを<捜索>しながら手前の扉に辿り着き、調べる。

  この向うに僕またはベラックがいるはずだと、戦闘準備をする一行。
  そして扉を開けると、そこは机や本棚、巻物や書物などがある人間の私室のようであった。

  部屋を簡単に調べた後、リースリットはもう一つの扉を調べる。
  すると緊張のかけらもなく話し合っている奴等が扉の向こうにいることに気付く。

  ちなみにまたも言語が分からない為、リースリットには相手が何を言ってるのか分からなかった。

  おそらくこいつ等が張り紙にあった僕であろうと、扉を開けて話しかけることにする。
  …としたところ、相談する声を聞きとがめられる。


???「(ゴブリン語で)そこにいるのは誰だ!」


  仕方なく扉を開けるリースリット。
  扉の向こうにはゴブリンが4体たむろしていた。


ゴブリン「貴様らが件の冒険者どもか」

リースリットよし、撃とう!(笑)」

アルカライラ「前口上は?」

リースリット「いや言葉分からないし(笑)」

ゴブリン「いい度胸だな!ベラック様に会いに来たのだな?」

ランツェット「言葉の通じん相手をメッセンジャーに置いておくとは失格だ」

ゴブリン「(共通語で)これなら分かるか?ベラック様が首を長くしてお待ちだ。さぁ来い。案内してやろう」

グレネス「(カッチーン)あ、偉そう。すごく偉そう」

セルマール「(カッチーン)別にお前達に案内してもらわなくても良いのだが」

ゴブリン「なに!? ベラック様に会いに来たのではないのか? 俺達と戦う気か?」

セルマール「別にベラック本人に用があるわけじゃない。ベラックの許に連れて行かれた人物に用があるだけだ。ベラックがその者達を解放するなら良し。解放しないならここで魔法装置を作動させる」

ゴブリン「どういうことだ?」

セルマール「簡単なことだ。私達はここ数年続いている旅人の被害について調べている、街道警備隊に依頼されて動いている者だ(超はったり)」

ランツェット「いつの間にそんな依頼を?」

アルカライラ「(かぶせながら)あわてて口をふさぐ!」

ゴブリン「要するに、人間どもが押し寄せて来ると言うことだな?」

セルマール「私達を無事に帰さなかったらそういうことになるな」

ゴブリン「ふふふ、ベラック様にかかればそのような者達…」

アルカライラ「とはいえ天井が落ちてきてはいくらベラックでも…っと、これは言ってはいけなかったか」

ゴブリン「…(汗)まぁいい、俺達にそこまでの権限はない。どうするのだ。引き返すのなら引き返すがいい。そして二度とここには近寄らぬことだな」

セルマール「それは出来ない。私達はまだ目的を果たしていない」

アルカライラ「付け加えるならば、お前達に指図されるいわれはない」

ゴブリン「…要するに俺達とやるということか?」

セルマール「お前達がその気ならば」

アルカライラ「道を空ける気がないならば」

ゴブリン「俺達はベラック様に会うならば案内するように、そうでないならば追い返せと言われている。お前達はどちらなのだ?」

グレネス「そもそも信用できるの?」


  かなりグダグダな話し合いになってきたところでプレイヤー相談。
  このグダグダを解消する為に早めに<交渉>判定すればよかった。


  ゴブリンの高慢な態度が気に入らないようで、ここで戦闘か…という意見も出るが、最終的には案内をさせるということになった。


アルカライラ「いいだろう。ベラックの許に案内するがいい」

ゴブリン「ふん!こっちだ。着いて来い」


  ゴブリン達に囲まれ奥へと歩いていく。

  城壁は途切れ、薄暗く、ところどころに白い草や木が生えた場所を進む一行。
 しばらくすると、かがり火に照らされた悪魔の宿ったようにねじれた大きな木と、崩れた城壁が目に入った。

  崩れた城壁を抜けるとそこには3人の人影があった。
◆シーン5 決戦◆


???「そこで止まるがいい」


  ゴブリンが止まり、一行もそこで止まる。


ゴブリン「お待たせしましたベラック様、冒険者どもを連れてまいりました」

ベラック「うむ、ご苦労。お前達は下がってよい」


  一行の前にはベラックと、おそらく目的の人物と思われる男女二人が立っていた。
  だがその肌は木目のようなものが入っており、普通の状態でないことを伺わせる。


ベラック「私はベラック。追放者と呼ばれている。お前達は何者で、何の為にここに来た?」

セルマール「私達は街道警備隊に依頼されてここに来た。ここ数年旅人や村人が被害を受けている。その元凶は貴様か?」


  と、ここでもその線(街道警備隊)で会話を続けるが、ベラックは警備隊の話しを出しても動じることはなかった。

  彼の目的は木を育て広めることであり、その木の奴隷を求めてること。
  そして、そばにいる二人が一行の目的の人物であり、すでに木の奴隷として転生していることを語った。


ベラック「お前達もこのガルシアスの木の奴隷となるためにここまで来たのであろう!そうでないと言うならばここで肥料になってもらおう!」


  ベラックが合図を送ると、下がったはずのゴブリン4体とトゥイグ・ブライト10体ほどが現れ一行を囲む。


リースリット「数の暴力だ…」


  一行は当然のごとく、ガルシアスの奴隷となることを拒否。
  戦いへと突入する。

  戦いは実時間で2時間以上も続いた。
 …ので、申し訳ありませんがダイジェストでお送りします〜。


  戦闘開始からベラック目掛け距離を詰める一行。
  それに対しベラックはエンタングルのワンドを振り、一行を足止めする。


にのまえ「半径40フィートね。400フィートまで届くよ」

アルカライラ「うわ」

にのまえ「というわけで、反応セーヴ、ドゾー」

リースリット「(コロコロ)成功〜」

セルマール「でも1ラウンドごとにセーヴだからね」

リースリット「そうなの?うわぁ…」

グレネス「ハァ〜(溜め息)…成功」


  一行は全員成功するが移動力が半減。
  一方敵ザコども全員効果範囲に入り、さらにセーヴを失敗する。
  その為、2ラウンドほどで解除する羽目に。


  …アホじゃ、ワシ…orz


  アルカライラ、グレネス、ランツェットの前衛組みはベラック達を目指してさらに進み、セルマール、リースリット、ミーポ後衛組みはその場にとどまり、ザコどもに矢を射掛ける。

  2ラウンドほどして、程よく前衛と後衛が別れたところでエンタングルが解除され、グレネスにザコが殺到する。
  シャーウィン(行方不明の女性ウィザード)がグレネスの足元にグリースを発動。
  グリース自体には抵抗するも、その後トウィグ・ブライトから攻撃を受け、滑りやすい足場での平衡感覚判定を行うことに。

  これに失敗し、転倒するグレネス。
  そこに近づこうとするブラフォード卿(行方不明男性パラディン)をとめる為、ランツェットが前に立ちはだかる。

  グレネスは立ち上がった際の機会攻撃を嫌い、倒れたまま戦闘を行うが、攻撃ロールとACにペナルティを受けた状態では長続きするわけもなく、ザコどもからの集中攻撃を受けて、HPがマイナスになり気絶。

  セルマールはウェブの呪文を巻物から発動し、シャーウィンを絡めとることに成功。事実上無力化する。
  リースリット、ミーポはセルマールを守るため、協力して近場のザコどもを倒していく。

  だが今回は戦闘に忙しく、ミーポの厚い(間違いじゃない…よね?)ベーゼの犠牲者を増やせなかったのが残念である。

  ブラフォードを足止めするランツェットであったが、グレネスを気絶させたザコどもがランツェットにも襲い掛かり、数におされたランツェットもあえなく撃沈。

  アルカライラは序盤に敵に対して、ペインの呪文でゴブリンどもとブラフォードの攻撃ロールを下げ、前線を支援。
  その後はキュア・ライト・ウーンズのワンドを手に右へ左へと駆け回るが、いかんせん敵の数が多い為に、ダメージを受けるグレネス、ランツェットを回復しきることが出来なかった。


アルカライラ「ワンドじゃ回復が足りない!」


  といった時点で一行はグレネスとランツェットが気絶、他のメンバーはダメージこそ食らえど何とか戦える状態であった。

  それに対しベラック側はシャーウィンは無力化されてはいたが、ベラック、ブラフォードともにノーダメージ。
 ザコは全滅という状況であった。

  ベラックはここで一行に対して降伏勧告を行う。
 一行はその降伏勧告を拒否!戦闘が続行されることに。

  リースリットは城壁の影からベラックを撃ちダメージを与える。
  ベラックとブラフォードはリースリットを攻撃する為にグレネス、ランツェットのそばを離れる。

  充分に離れた隙にアルカライラが二人を回復させる。

  立ち上がったグレネス、ランツェットは、恨みを晴らすかのようにベラックに突進し攻撃、なんとここでランツェットの攻撃がクリティカル!一撃でHPが根こそぎ奪われ、倒れるベラック。

  すると、シャーウィン、ブラフォードも動きを止め、ここに戦闘は終了した。
◆シーン6 戦い終わって◆

  戦闘終了後は恒例のワンドによる回復時間。
  ここまでの戦闘でキュア・ライト・ウーンズのワンドの残り使用残数は10回…初期キャラでこのシナリオをプレイした場合、一体どうなるのであろう…。

  全員のHPが全快してから辺りを探索。
  特に何かを見つけることはなく、最終的にガルシアスの木をどうするかということに。

  相談の末、一行は木に火をかけて燃やすことにした。
  と、その時止まったはずのブラフォードとシャーウィンが襲い掛かってきた。

  これを撃退(演出)し、燃え落ちるガルシアスの木とともに亡骸を弔い(当然アイテムは引っぺがして)コボルドの居住区まで撤退する…というところで今回は終了!

  ボスを倒すことが出来たがこのシナリオを終了させることは出来なかった。
  次回はストーリー性の全くない(だがある意味D&Dらしい)、まだ行っていない部屋の探索を行う。

  次回こそは地底の城砦の最終回となる!…はずだ。

◆経験点◆
克服した敵/障害など 脅威度および数 経験点(2レベル) 経験点 経験点
追放者ベラック 脅威度4 1350
ブラフォード卿 脅威度2 600
シャーウィン 脅威度1 300
トゥイグ・ブライト 脅威度1/3×10 1000
ゴブリン 脅威度1/3×4 400
シャドウ 脅威度3 900

合計 ――― (4550÷6)

アルカライラ 経験点 2342(+758)→3100(2LV→3LV)
グレネス 経験点 2342(+758)→3100(2LV→3LV)
セルマール 経験点 2342(+758)→3100(2LV→3LV)
ランツェット 経験点 2342(+758)→3100(2LV→3LV)
リースリット 経験点 2342(+758)→3100(2LV→3LV)

  今回の経験点を得て、無事に3レベルとなった。
  プレイヤーもお試しのベーシックセットを経てすでに4回のプレイとなる。
  多少慣れてくれば作成時のミス(あれば)も気付いてくる頃。

  という訳で、特技と技能に関して一部取得し直しを認めることにした。
  次回のキャラクター紹介にて反映させる予定。

◆収入◆
収入 市場価格
 硬貨
PP
GP 534GP
SP
CP
 宝石および美術品
ドラゴンに関する本 150GP
 非魔法の武具
ダークウッド製ロングスピア 285GP
ライトクロスボウ 35GP
ハイド 15GP
スケイルメイル 50GP
木製ヘヴィ・シールド 7GP
鋼鉄製ヘヴィ・シールド 20GP
 魔法の武具
シャタースパイク 4335GP
 非魔法の装備品
 魔法の装備品
 非魔法のアイテム
錬金術師の火 20GP×2
呪文書(1レベル呪文全記載)
銀製ペイロア聖印 ペイロア神殿に返納
ハクリール家の印章指輪 ケロウィンに返却
 魔法のアイテム
巻物(秘術/パイロテクニクス 150GP
巻物(秘術/メルフス・アシッド・アロー 150GP
ワンド(エンタングル:ch12) 180GP
ポーション(キュア・ライト・ウーンズ 50GP×3
 未鑑定品

◆にのまえの反省点◆
  まだまだあるルールミスやうっかり…。
  すべてを完璧にプレイするというのは無理なのは分かってはいるけどちょっとしょんぼり…。

  ・シャドウの不意打ちで移動と攻撃をしている…。

  ・グレネスが倒れて戦闘しているときにポーションを取り出す時、使用(飲む)時の2回、機会攻撃をするのを忘れていた。

  ・伏せ状態でも敏捷力ボーナスは失わないし、機会攻撃が行えない状態にはならない。

  ・アイテムを出す時に正体を言ってしまう…。

  ・ゴブリン達との会話時にはったり&真意看破の対抗判定を忘れていた。

  ・5フィート・ステップは他の行動に加えて行うことができる(例:標準アクション+5フィートステップと移動アクション)。

  ・5フィート・ステップは1ラウンドに1回しか行うことが出来ない。
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